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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2012.12
19
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13:00
Category : ミリタリー
 とりあえず、冬の新刊作っているのですけどね。
 LCS本がなんだかんだ言ってメインになってしまうかもしれない。それはそれでいいのだけれども。中に出てくる米国の対機雷戦器材が、見通し甘いんじゃないのかと。

 仔細は本買ってくれだけど、MCMパッケージにある掃海システムがダメじゃないかと。OASIS掃海具という、高精度のTEM掃海ができるのだけれども、狭い面積しか清掃できないので困る。バカなダボハゼ感応機雷しか引っかからないけど、大面積を一気に処理できる、粗暴な掃海具も別に必要になるんじゃないのかね。

 このOASIS掃海システムがヘリで引っ張る掃海具なんだが、日米が今まで使っていたMK105ほかのでかい器材ではない。引っ張るヘリがMH-60Sだからムリもないのだが、小型の掃海具になっている。それはいいんだけど、まずTEM掃海志向なんだよねえ。

 TEM掃海とは、ターゲット・エミュレーション・モードの略で、艦船ソックリの磁気・音響信号を作り出して機雷を感応させる方法。北欧海軍なんかで、泥に埋まった機雷を処理するにはこれしかないだろということで流行っている手法。

 信号の大きさもフネにあわせてある。エミュレートする艦船のそっくりにするため、信号の強度まで合わせるから、掃海幅はどーしても狭くなる。TEM掃海事態も狭い水路を確保するための手法でそれでもしかたがないのだが、実際には回数起爆設定にも対処したいので、何回も往復する必要がある。

 掃海幅が狭く、しかも何回も往復しなければならない、そんな掃海をヘリにやらせるのに適しているかね。OASISの場合、自分の艦隊が通れるだけの、極端な話、LCSの前路掃海だけができればいいのかもしれない。もちろん、米海軍の対機雷戦は艦隊通過や上陸戦準備のための対機雷戦で、たいした期待はされていない。そんな程度ができればいいのかもしれない。

 しかし、これだと航空掃海の役割が果たせない。もっと大雑把だけど面積稼げるのがヘリ掃海の利点だった。実際、今までの航空掃海は、多数を占めるダボハゼ機雷だけをさっさとスクリーニングする役割が期待されていたわけです。ダボハゼ機雷は、頭が単純で大きな信号があればなんでも食いつくので、MK105みたいな粗暴な掃海にも引っかかる。

 感応しない機雷が残るとったような問題があるが、粗暴な掃海も悪いもんでもない。それで、とりあえずどの範囲に機雷があるか分かります。粗雑だけど掃海幅は広いし、短時間にできるから、機雷原の大きさとエンドを把握する役に足つわけです。

 しかし、OASISではそれができない。幅が狭いし、信号も弱いので、大面積を一気にスイープ出来ない。別にヘリでTEM掃海が出来なくても問題ないんですよ。OASISでできるTEM掃海は、LCSに搭載される何種類かの無人艇にOASIS曳けば代替できる。でも、航空掃海はSH-60Sでしかできないのに、唯一の掃海具では粗暴な大面積掃海ができないのは問題でしょう。

 ホントは、永久磁石つけたワイヤーを展開器で幅広に広げてヘリで曳航するとか、同じ周波数しかでないけど、偏心ハンマーをゴロゴロ回すハンマーボックスを曳くとかしてダボハゼ磁気機雷を一気に始末するとか、大音響を出す使いすて発音弾を連続投下して、ダボハゼ音響機雷を一気に始末する仕組みも必要なんじゃないかね。まあ、作る気になれば直ぐに作れるのかもしれないけどね。

 あとはMH-60S用の航空繋維掃海具もないのも問題だと思うよ。
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