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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2012.12
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12:36
Category : 有職故実
 小沢昭一が死んだ。さっき『ゆうゆうワイド』で第一報を聞いたように、まずはラジオの人と思うのだけれどもね。もとは映画や演劇の人なのだが、あいにく映画だと『幕末太陽傳』とか『肉弾』でしか知らない。

 小沢さんは、昭和20年、人材温存のために作られた九州の海兵分校に入る。当時の回顧として、課業外に中尉の分隊士?が「小沢、東京が恋しくないか」と言われ「恋しいです」と答えると「俺もだよ」と言われたといった話をしていた。海兵に行く前の話、麻布中学での配属将校も柔軟な人だったというような話もしている。逼塞感にあふれた時勢の中でも、常に張り詰めていたわけでもないからねという話をしたかったのだろう

 この海兵分校は、高木惣吉が作った制度なのだが、江田島の海兵本科からは徹底的にイジメられている。同じように戦争に行っていない75-77期が「お前ら海兵を名乗るな」とまで言っている。期名では( )に入れられて(海兵78期)ともされている。昔の『水交』あたりを読めば分かるのだが、機関学校や経理学校への差別どころではなく、まずは尋常の話ではない。

 小沢さんは、その78期同期会の司会をやった話が出ている。ちくま文庫で題名は忘れてしまったのだが「78期は多い、4000人もいる、カネミ油症?事件で逮捕された○○さんも78期、担当した厚生省の○○さんも78期、担当検察官の○○さんも78期」といった挨拶をしている。

 ただし、その後の会の流れが「同期の桜」の類を歌うアレな感じになってしまい「御歯に合わない雰囲気」と冷ややかな目で見ているのだけれども。

 このあたりの話を含めて、まずは早大出の将校・幹部の雰囲気だよね。小沢さんの場合は、分校の後に早大一文なんだがね。なんというか、醒めているというか、軍隊特有の自転する構造に対して批判的になってしまう。己もそうだし、同期に3人いた同窓もそう。名誉早大だった慶応出もそんな感じだった。いろんな意味での先輩が死んでしまった印象を受けたよ。

 当節の、兵隊の生活も知らないひ弱なボンボンが、なんの必要あってか国防軍だの憲法改正だという御時勢があるけどね。小沢さんにはそれを茶にして欲しかったねえ。

 戦争でエライ目にあった昭和ヒトケタで、比較的恵まれているとはいえ海兵分校で軍隊生活を暮らした小沢さんは適任だと思うのだけれども。
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