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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.01
30
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Category : 未分類
 余っている陸兵を増やすのは、金をドブに捨てるものなんだがね。来年度予算が閣議決定された※ のだが、前内閣と比較して、防衛予算400億が上積みされた。今の自民党は、中身も支持者も右派が大勢で、それへのサービスなわけだ。しかし、その使い道で、陸兵300名増やすとあるのだが、これって無意味だよねえ。

 カメラメーカーが、いまさら銀塩カメラやフィルムに投資するようなものだ。陸兵を300増やすというのは、終わった分野への投資と同じである。カメラメーカーが、頑張って作った投資用資金をデジカメや医療用ではなく、フィルムに投資するのと変わるものではない。

 実際に、陸兵は余っている。今の15万人に及ぶ陸兵は概ねお荷物である。冷戦も終わったのに、北海道には何の役にも立たない陸兵が、4万人もいる。5万人から1万人にしか減っていない。北海道での駐屯地のたぐいもほとんど維持されている。北には仕事のない部隊や、それを支える基地業務隊の類はいくらでも余っている。北海道に余剰の兵員がいるのに、陸兵を増やしす理由もない。

 優先順位としても、人員的が致命的な海自に振り分けないのは、訝しむ判断である。人が余っているところに配員して、足りないところを放置するのは、合理性に欠ける。防衛省、内局や陸自の都合である。これまでの「陸自を減らすな」(役所の規模を維持しろ)といった主張と平仄を合わせるしかない内局と、もともと政治力を持ち、いままで冷や飯食ってきたのだからという陸自の主張が合致したといったところだ。

 そもそも、日本の防衛力に求められるのは、中国とのゲームと海外進出である。そこでは今の規模の陸自に用はない。

 中国とのゲームは、東シナ海正面で、海空戦力で行われている。尖閣でのゲームを見れば良い。そこに陸自への要求はない。また、いまだ北海道においてある主力はあまり意味をもたない。

 海外進出に対応するための変化も急がなければならない。言い方を変えて国際貢献としても、海外派兵としても構わないが、日本にとっての脅威は、グローバル化している。防衛体制もグローバル化する必要がある。日揮の事件や、それを受けての海外派遣での議論も、グローバル化への対応である。この状況で、いまだに本土決戦準備への未練を捨てきれない陸自を増強しても、金は死んでしまう。



 まあ、防衛予算増を陸兵増強に突っ込むのは、農水省に例えれば、予算増を国産蚕糸や国産製糖に費やすようなものともいえるね。あるいはもっと悪手で、米増産や米穀手帳に予算措置するようなものだねえ。


※「防衛予算:400億円増…人件費、尖閣警戒監視など」(毎日新聞,2013年01月27日 22時05分)http://mainichi.jp/select/news/20130128k0000m010061000c.html
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