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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
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2013.02
06
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12:58
Category : 未分類
 中国レーダ照射の件は、おおごとにしてもあまりいい事はないんじゃないかね。

 朝日新聞によると、1月30日に「射撃用の火器管制レーダーを照射」ということらしい。しかし、国家安全保障に関わる重大事であるように公表すると、両国のナショナリズムを吹き上げる方向に進むのではないかねえ。

 日中間でのナショナリズム対立は拡大しやすい。中国人の行き過ぎた愛国が、日本側で針小棒大に誇張され、侮日・反日と受け取られ、ナショナリズムが吹き上がる。それを受けた日本側の対中強硬策により、中国人も侮中、反中と受け取られ、ナショナリズムが吹き上がる。

 戦前に起きた日本と中国の対立も、両国でのナショナリズム対立の結果である。中国愛国主義で起きた日貨排斥そのほかが、侮日・反日と受け取られ日本ナショナリズムに火をつける。世論の圧力によって採用された、派兵他の対中強硬策が、中国ナショナリズムに火をつける。その結果が、日華事変に至っている。

 最近でも、尖閣諸島で巡視船にブツかってきた件でも吹き上がっている。穏便に強制送還せず、強制起訴したあと、両国民が互いに怒るだけの結果に至っている。その後には両国の対立を招き、それまでなかった経済的交流の縮小も起こしている。両国共に益のない結果を生んでしまった。

 こういう構造になっているのに、政府がおおごとであるよう公表していいことあるのかね。2月5日夜、わざわざ防衛相が中国の挑発行為として、おおごとであると公表した。翌6日の参議院で首相が中国を強く避難している。

 1週間前の事をわざわざ今言い立てるのは、役人の、海自独自の判断ではなく、政権の意嚮でしょう。巡視船にブツかってきた漁民を起訴したのと同じ、政権の許可があるわけです。対外強硬策を売り物にしていた政権ですから、たまにはそういうスタンスも見せたいのかもしれない。

 一時的、国内的な人気取りには、ナショナリズム刺激は、政権にとってはいいかもしれない。だが、長期的に、政府全体としてみれば利は薄いんじゃないのかね。本来の政府の役割としては、中国に対して、互いに自国のナショナリズムを抑制するよう持っていくべきであり、自国ナショナリズムに油を注ぐようなことは避けるべきだったんじゃないかと思うよ。

 中国側の面子も立つように、とりあえずは裏で、コソコソと申し入れるとかね。それで止めてくれないなら、それこそプレッシャーを掛ければ多少は効くんじゃないの。日本側にはまだ海軍力のアドバンテージがある。レーダ照射するとか、尖閣諸島とか台湾海峡はマズイ。しかし、南シナ海に護衛艦やP-3Cを出すとかしてさ、暗に「減らして欲しければ照射は止めてね」とかやればねえ。

 なんにしても、レーダ照射も写真で映らないから、非難するにしてよ弱いよ。冷戦期のソ連軍艦みたいに、大砲向けてきているわけではないから、写真に残らない。大韓航空機撃墜みたいに音声があるわけでもない。こっちが照射仕返しても、向こうが気づくかどうかも怪しいし、どっちが先にやったかの証拠がないから、日本側から先にといわれる可能性も大だしね。



 しかしまあ、お昼の1時間でも書けるものだね
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