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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.02
13
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13:00
Category : ミリタリー
 不発弾を運ぶときには、左手を使ったよ。

 基地の外柵よりで不発弾が見つかったことがある。わりと民家沿いで、常時人がいる衛生隊の建物の脇でもあったので、そのまま置いておくわけにはいかないだろうとなった。己が基地の中央部に運んだのだが、その時には、右手を伸ばした後で左手を伸ばしたよ。「無くすなら左手だろう」と思ったからねえ。まあ、現地で見たときに、小口径迫撃砲の弾で真鍮の頭部信管がない。演習弾だろうと思ったのだが、やはり不安がある。

 上司は「運べ」とだけ言って現地に来ない。その時には、事務所には上司と准尉サンと己しか居ない。准尉サンと一緒に言ったのだが、まあ初任幹部だった己がやるのだろうなという雰囲気になった。穴掘っている民間業者が見つけたのだけれども既に退避すみ。50mほど離れた、建物から離れた広場状のところまで運んだよ。

 上司は自分が行かない割に注文が多かった。「タイヤを積んで、その中に納めろ」とか「水槽の中に入れれば爆発しない」とかね。実用弾頭なら、タイヤ程度ではさほども保護されないだろうし、重機で砂運んで堰堤つくるにしても、その振動の方が危ないだろう。水槽に関しては、花火かなにかと勘違いしている。軍用火薬・爆薬は安定しているのであまりその気遣いはいらない。逆に、水中でも問題なく発火する。

 陸上で発見された不発弾は基本的ん陸自扱いになる。警察と遠くの師団司令部を経由して陸自に連絡すると、隣り合わせの駐屯地から武器科が来てくれた。一目見て「60mm迫撃砲の演習弾」と判断して、トンカチでガンガンやっていた。ガンガンやる理由はわからないけどね。

 そういえば不発弾処理での類識別は結構適当だった。後に旧軍遺棄弾薬の担当めいたことをしたのだが、水中処分隊の報告見たら、小火器弾薬なら「黒色火薬」とされていて、砲弾なら「信管は生きていない」とされていた。村田銃の実包やら6.5mm有坂やらが出てきたのだが、村田銃の後期から火薬は無煙火薬だったはず。砲弾も薬莢付きの高角砲のそれで、先頭に真鍮の信管が付いている。確かに発射しなければ信管はホットにならないが、死んでいるわけでもなかろうと思ったよ。

 一番驚いたのは、砲弾や機関砲の類の下から、現代的ママチャリが出てきたことだけどね。擾乱があったのだろうが、層序の不思議事件だと皆で笑ったよ。
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