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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
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2010.08
02
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13:33
Category : 旧ソ連
いやね『ハンガリーの記録』を読んでいて気になった写真なんだけれども。

チェコ動乱

KV戦車の回収車

米国大使館USIS 1957年3月 11頁の写真から
なお、団体名義かつ発行後50年を経過しているため、著作権保護期間を経過している


 この戦車回収車って、ソ連製じゃあないように見えるんだよね。車体前部の形式とか、キャタピラのパターンとか。(後に、KV戦車の回収型と判明)

 この『ハンガリーの記録』、要は米国によるソ連非難の宣伝。まあ非難の内容は妥当なんだけれども、結局は米国もハンガリーを見殺しにしているわけだ。東側ブロックにおけるソ連の宗主権を暗黙に認めているのだから、便乗的な宣伝臭が少々。

 米国が介入を避けた理由は、第三次世界大戦の恐怖が最大だっただろうけれども。ソ連によって安定した東欧が介入によって麻が乱れる如くとなる可能性、さらにそれを再安定させる自信もなかったのではないのかね。
 東欧諸国って、戦前には国境紛争も絶えず、戦後最初にやったことも国内外国人・異民族の排除だった。ドイツ人(14世紀以来混住)どころか、自国にとって異民族となるポーランド人やチェコ人、マジャール人を相互に追放するカオスだった。
 それを安定させたという意味で、実態は武力の威圧、経済的収奪を伴う「ソビエトのくびき」だったわけだけれども。「ソ連による平和」にもある種の効用はあったわけだ。
 それなりに壊れるとめんどくさいものだから、介入していいこともないとも考えたかもしれない。

 うーん、東欧・西欧の両方から、ソ連が憎まれ役を果たしているという当時の現状も米英にとっても悪いものでもなかったんじゃないのかねえ。
 例えば駐独ソ連軍は、東ドイツの民族主義へのビンのフタである。その上、西ドイツを西側に依存させる要素ともなる。オーストリアを西側に惹きつける要素にもなるとかね。

 いや、えらく脱線したけれども。この本で一番面白かった(不謹慎か)ところは、ハンガリー動乱そのものへの言及ではなく、東側諸国の反ソ抵抗・反抗を示唆しているところ。

 巻末の年表に
「(1956年)十二月二十五日 チェコスロバキアは、毎夜行っていたソ連国家の放送をこの日から取りやめる」
 とあるのだけれども。これなんか「ないものを見つける」意味でスゲー興味深い。

 つれづれに書いたので、なんかとりとめないけど、明日も始発の仕事だからこんなところで。

2010年01月26日 MIXI日記から転載
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