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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.04
22
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13:00
Category : 未分類
 どこかにあるといわれる防衛省の中央指揮所で働いていた時のことだが。

 金庫扉の鍵が渋いと言われた。通信関係の部屋は厳重管理で、金庫室基準になっていて、出入りの扉は金庫扉になっている。その扉についている錠を開けるのが重くて困るとのこと。

 庶務の3空曹がその旨を電話で取ったのが、己に金庫屋を呼んでくださいという。司令部勤務によくいる曹士で、古株なのをいいことに物事を勝手に動かそうとするヤツだった。鍵が渋いくらいで、しかも確認しないで金庫屋なんか呼べるものか。

 どこの部署の電話であるかを聞くと、編成上で隣になる通信班とのこと。その間も、庶務が役務調達に時間が掛かるから(調達を起こすのは己の下僚で庶務ではない)、早く業者を呼べとか煩い。本人は特にセキュリティ関係の業者に密着していたタイプで、裏で何やられるかわからない。「お宅を呼ぶようにいった」と、恩着せがましくいいかねない。実際にコイツのいうことは基本的に聞かないと決めていた。だから、無視して通信班に行く。

 話しに行くと通信班では1空尉と海曹長さんがその件を気にしている。ただ、錠の開け建てそのものができないわけではないので大事ではない。「大したこともない、鉛筆の粉塗っとけばいい、油はダメだよ」といっても、どうやっていいのか分からないので、付いてきてくれとのこと。

 普段は「中を見たら目が潰れる」と言われて入れてくれない部屋だった。まあ、困ったときのセキュリティはそんなもので、気送管が止まったとか、空調系がアレになった時には、あの情本にも手続きなしで普通に入っていけた。そこはモノホンの通信関係だけあって、机の上は完全にクリーンで残念だった。

 肝心の金庫扉は確かに渋い。鍵を入れても錠がすぐに回らない。錠が開いても扉が重い。その部屋の人もどうにかしてくれという。

 で、鉛筆、正確に言うと私物のファーバーカステルの、芯だけで出来たグラファイト鉛筆を出して、鍵をこすって鉛筆の粉を擦り付ける。別に完品エコロジー鉛筆でいいのだけれどもね。そのあと、グラファイト鉛筆をナイフで削って黒鉛の細かい粉を作り、鍵穴と扉の回転軸に擦り込む。

 その鍵を回し、扉を開閉すると途端に滑らかになる。2-3回繰り返すと新品同様に動作する。それを見ていた関係者はそれで満足。己もこれだけのことに役務調達しないで済み、しかも庶務の鼻先を封じたので満足。国も余計な支出をしないで済んだ。三方一両得とでもいうような結果になった。

 黒鉛の減摩作用というヤツなんだが、誰に習ったのかは忘れた。しかし、大抵の部隊で面倒があるとこの手の方法で手入れをしていた。

 司令部勤務の曹士は業者や他部隊を使うことしか考えない。なにも各所修理費使って業者を呼ぶまでもなく、隊員がいるのだから隊力施工すればいいのだがね。司令部勤務が長い曹士は無精が極まる。甚だしいのは、石膏ボードの壁の孔を放置して「発注準備中」と紙を貼るのは何だと思った。釘打ってパテで盛って、同じ色の紙を貼れば終わるのだがねえ。



 庶務係の件で思い出したのは、陸自施設学校で一緒だった3空佐が、要件あって空幕から来たときのことか。件の3空曹が驚いて嫌な顔をする。同期の3空佐も庶務にキツく当たっている。
 仕事はNBC防護について己に聞きに来ただけの話で、概念と特許と実施権をもつ会社名を教えて、○○○○○○を見せて話は終わったのだがね。その部屋は部屋からの監視機器がないので、気安く3曹との話を聞くと、やはり件の3曹と仲が悪いとのこと。他人を操縦して自分に有利を図る傾向があるようなことを言っていた。
「司令部勤務は勘違いするし、同じ所に長く置くと会計法規上も良くないから、早く部隊に放り込んだほうがいいよ」と言うと、そのつもりとのことだった。空曹人事に口出せるか知らないが、都心から50kmか100km離れたところ。まあ、司令部勤務の曹士は長くいると腐るよなという話になった。
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