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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

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2013.04
21
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13:00
Category : 未分類
 何かの拍子に作るに何かを作るにしても、5000発分のプルトニウムは必要ないだろう。

 太田昌克さんの「余剰プルトニウム問題は最優先課題」によると、日本は現在44tのプルトニウムを保有している。そのうち30tは核分裂性であって、核兵器5000発分に及ぶという。

 太田さんの言うとおり、このプルトニウムは使い道がない。日本は高速増殖炉を諦めている。MOX燃料とするにしても、使用する原子炉がない。プルトニウムを使う前提の高速増殖炉は事実上失敗している。通常の原発で使うとしても、国内約50基ある原発は再起動の見込みはない。動いているのは大飯原発の2基に過ぎない。これも長期継続的に運転されるか怪しい。

 しかもプルトニウムは増える見込みにある。すでにある44tに加えて、六ケ所村ではは新しいプルトニウムがどんどん生産されている。六ヶ所にある再処理工場は使用済み核燃料からウランとプルトニウムを取り出す施設だが、原発が止まった後も稼働を続けている。

 プルトニウムは貯まる一方ということになる。日本で使い道がないからといって、国外に売れるものでもないし、捨てられるものもでもない。なんせそのまま核兵器の材料である。

 多量のプルトニウムは保有しているだけで胡散臭い目で見られる。使い道もなく、核兵器5000発分という量は尋常ではない。そもそも、日本の状況でプルトニウム生産を続け、また多量のプルトニウムを保有し続けなければならない合理的な理由はない。

 もし仮に、日本がプルトニウムで何か作るとしても、5000発も要らない。1発2発、多くても50発100発で足りる。それなら、1-2トンも手許に置いておけばよい。作る必要があるかどうかはともかくね。

 なんにしても、核兵器用プルトニウムを30t以上も退蔵すると痛くない腹を探られる。また管理やセキュリティ上の面倒もある。日本の原子力行政や現場のやることはどうも信用できない。

 とりあえずは、処分してもいいんじゃないのかね。太田さんによれば、イギリスが処分を請け負ってくれる様子とのことだ。いつもの困ったときのイギリス頼みで、金払ってでも処分してもらえばいいんじゃないのかね。

 ただ、例によって電力会社が損失処理するのを嫌がっている。将来的にはヨリ損になるのに、資産であると言い張っているらしい。六ケ所村の再処理工場も、金を払って不良債権を積み増しているだけなのだがね。まあ、電気代で払うから自分の腹は痛まないという感覚なのだろう。
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Comment

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No title

質問ですが。
仮に金を払ってイギリスに処分してもらうとして、引き受けたイギリスはどうプルトニウムを処分するのかが気になりました。MOX燃料にでもするんですか?

Re: No title

多分、MOX化なのではないでしょうか。
核兵器以外だと、高速増殖炉しかないですけど、ロシアとフランスしかやってませんし
ロシアとフランスもプルトニウムは自前でもってますからね

> 質問ですが。
> 仮に金を払ってイギリスに処分してもらうとして、引き受けたイギリスはどうプルトニウムを処分するのかが気になりました。MOX燃料にでもするんですか?