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- » 2023 . 10
Category : ミリタリー
P-1とP-3Cには大した性能差もない。10式戦車と90式戦車の関係と同じで、P-1でできる事はP-3Cでもできる。開発する甲斐もなく、投じた開発費はまず無駄金であった。
P-1はP-3を少しエラクした程度に過ぎない。それも速度、搭載量といった機体性能がやや上がった程度のものだ。P-3も搭載機器をP-1と同等とすれば、哨戒機として機能は略同程度となる。
P-1となって向上した機体性能については、実運用では大した差ではない。
極端な高速性は必要はない。哨戒機が相手にするのは船舶である。追いつくのは容易である。攻撃動作その他でも、ヤバい相手には哨戒機は近接しない。時速600kmのP-3も、900kmのP-1にも大差はない。
搭載量も一杯に積むことはない。P-3は2発しか積めない対艦ミサイルをP-1は8発積めるみたいな話があるが、それ位ならP-3Cでも可能である。日本のP-3は積む気がないので翼下に2発搭載するにとどめているだけで、米国は4発搭載している。対艦ミサイルはそれほど重くない。翼下にそれ以上積むことも可能であるし、ボンベイに入れてもいい。
キモである搭載機器は、P-1でなければ積めないわけでもない。P-3に同じものを積めば使えるし、同じ捜索能力や解析能力を獲得できる。発電量が必要なら強化すれば良い。
無理に新型機をゼロから開発する必要はなかったということだ。哨戒機を高性能化させたいなら、P-3の内臓を入れ替えればいい。どうしても機体を大きくしたいなら、米国のように旅客機を転用すればよい。機体強化ほかが必要なら、米国のP-8と相乗りすれば済んだ。哨戒機のキモは内臓である。ガワである機体開発に金をかけても意味はない。
そもそも工夫がない。将来、固定翼哨戒機に何が必要なのか。外洋での哨戒がどう変わるか。何を対象にするのかといったあたりは考えていない。大型の新型機を作るとなると30年どころか50年は使う機体になるのだが、30年後50年後にどのような運用が必要なのかを考えていない。
今、保有している機材の性能を、総花的に強化するだけなのは怠惰である。P-3の速度、搭載量そのほかを全般的に伸ばすだけでは、何の工夫もない。
仮に将来的に、日本の国益はグローバル化する。日本にとっての将来の戦場や国際貢献もより遠方になる。そう見たとすれば、たとえば地上支援機材を組み込んでおき、外国の空港でも整備容易にする。または短い滑走路でも使えるとか、滑走路上の石やゴミといったFODに強くする。最初から空中給油を考慮して、受けるだけでなく、タンカーとして燃料を与えられるようにする工夫も必要である。
日本の兵器開発にはそれがない。航空機も艦艇も、今ある装備の延長線上に能力を少し強化するだけである。日本は将来装備に必要なコンセプトを必死になって詰めていない。米海軍は賭博的に過ぎるきらいがあるが、それをやっている。失敗しているがLCSはまさにそれである。金も人も少ない英海軍も蘭海軍もやっている。英海軍が構想している新型フリゲートは2060年まで使えるかどうかを考えている。蘭海軍のM型フリゲートも同じように長期的な展望をしている。
P-1での性能向上は喜ぶようなものではない。前作に小手先的な性能向上を施して済ませているだけである。将来的に、運用環境変化があったとすれば、前作のP-3も新作のP-1も同時に陳腐化してしまう。
近視眼的なP-1開発は無意味であった。P-1にできる事はP-3でも可能である。特に開発する意味はない。90式戦車と大差のない10式戦車開発に投じた金と同じで、まずは無駄金であった。
P-1はP-3を少しエラクした程度に過ぎない。それも速度、搭載量といった機体性能がやや上がった程度のものだ。P-3も搭載機器をP-1と同等とすれば、哨戒機として機能は略同程度となる。
P-1となって向上した機体性能については、実運用では大した差ではない。
極端な高速性は必要はない。哨戒機が相手にするのは船舶である。追いつくのは容易である。攻撃動作その他でも、ヤバい相手には哨戒機は近接しない。時速600kmのP-3も、900kmのP-1にも大差はない。
搭載量も一杯に積むことはない。P-3は2発しか積めない対艦ミサイルをP-1は8発積めるみたいな話があるが、それ位ならP-3Cでも可能である。日本のP-3は積む気がないので翼下に2発搭載するにとどめているだけで、米国は4発搭載している。対艦ミサイルはそれほど重くない。翼下にそれ以上積むことも可能であるし、ボンベイに入れてもいい。
キモである搭載機器は、P-1でなければ積めないわけでもない。P-3に同じものを積めば使えるし、同じ捜索能力や解析能力を獲得できる。発電量が必要なら強化すれば良い。
無理に新型機をゼロから開発する必要はなかったということだ。哨戒機を高性能化させたいなら、P-3の内臓を入れ替えればいい。どうしても機体を大きくしたいなら、米国のように旅客機を転用すればよい。機体強化ほかが必要なら、米国のP-8と相乗りすれば済んだ。哨戒機のキモは内臓である。ガワである機体開発に金をかけても意味はない。
そもそも工夫がない。将来、固定翼哨戒機に何が必要なのか。外洋での哨戒がどう変わるか。何を対象にするのかといったあたりは考えていない。大型の新型機を作るとなると30年どころか50年は使う機体になるのだが、30年後50年後にどのような運用が必要なのかを考えていない。
今、保有している機材の性能を、総花的に強化するだけなのは怠惰である。P-3の速度、搭載量そのほかを全般的に伸ばすだけでは、何の工夫もない。
仮に将来的に、日本の国益はグローバル化する。日本にとっての将来の戦場や国際貢献もより遠方になる。そう見たとすれば、たとえば地上支援機材を組み込んでおき、外国の空港でも整備容易にする。または短い滑走路でも使えるとか、滑走路上の石やゴミといったFODに強くする。最初から空中給油を考慮して、受けるだけでなく、タンカーとして燃料を与えられるようにする工夫も必要である。
日本の兵器開発にはそれがない。航空機も艦艇も、今ある装備の延長線上に能力を少し強化するだけである。日本は将来装備に必要なコンセプトを必死になって詰めていない。米海軍は賭博的に過ぎるきらいがあるが、それをやっている。失敗しているがLCSはまさにそれである。金も人も少ない英海軍も蘭海軍もやっている。英海軍が構想している新型フリゲートは2060年まで使えるかどうかを考えている。蘭海軍のM型フリゲートも同じように長期的な展望をしている。
P-1での性能向上は喜ぶようなものではない。前作に小手先的な性能向上を施して済ませているだけである。将来的に、運用環境変化があったとすれば、前作のP-3も新作のP-1も同時に陳腐化してしまう。
近視眼的なP-1開発は無意味であった。P-1にできる事はP-3でも可能である。特に開発する意味はない。90式戦車と大差のない10式戦車開発に投じた金と同じで、まずは無駄金であった。
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Comment
No title
18:02
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大金かけて、予算を圧迫し、みずから弱体化をまねいている。
おろかなことです。当事者意識の欠如は帝国海軍以来の伝統ですね。
No title
23:21
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こういう意見もありますけど。
Re: No title
00:23
文谷数重
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そもそも、相手にエアカバーなければ一方的ですし、外洋に出ちゃえば、まず継続的なエアカバーは付けられないですし
No title
10:08
もえたか
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当時のクリントンがすこぶる反日でさ
中身がらんどうのP-3Cに海自は偉く苦労した
ソフトが無ければ対潜哨戒機はただのレシプロ機ww
海自のP-1開発は正しい判断です
これでP-8なんて買うほうがどうかしてますwww
Re: No title
23:14
文谷数重
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あとは、
1 P-3Cが最初に手に入ったのは、中曾根政権で、大統領はレーガンでした。
クリントン政権の10年前です。ちなみにレーガンは日本に相当肩入れした大統領です
2 P-3Cのシステムは全部米国製です。
ソフト周りも米国製で、磁気テープなので変えようにも変えられないので困っていたくらいです
3 P-3Cはターボプロップの哨戒機で、レシプロエンジンではありません
こんなところでしょうか
No title
13:08
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そのソフトが一番充実しているのが米国なんだが。
自分の無知を知らずに他人を嘲笑するやつに大抵まともな知性を持ったやつはいないね。
しかも誰もP-8を買えとかいっていないにに、誰に喧嘩売っているのだか。
間違いだらけの知識を自慢して上から目線で、他人が言ったこともないことにダメだしして「説教」する。程度の悪い軍オタにこの手合いが多いのは何故?