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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

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2013.04
25
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13:00
Category : 有職故実
 青山繁晴さんは、自衛隊が使っていた木製モデルガンを構えたことがあると言っている。これは、警備で銃剣道で使う木銃を使っているという話を聞いて「木製の偽小銃を使っている」と判断し、自分で話を作った結果である。

 青山さんは講演「日本の希望が目覚める」※ で、共同通信の記者時代に、六本木の防衛庁で木製の偽小銃を使っていたことを紹介している。
「『今、私[内局の局長]が許可しますからこの銃を持ち上げてください』と言われたんです。この銃を何気なく僕が持ったら本物じゃなくて木だったんです[略]現在は本物の銃になりましたが、これは残念ながら私達や私達の国が目覚めたからではなくて、何と外圧で九.一一同時多発テロがあったからです
「日本の希望が目覚める」『平成22年度 靖國神社崇敬奉賛会 講演 シンポジウム 勉強会 記録集』p.17」
見た目で分からない木製小銃の存在と、その軽さを実感したと述べているのである。

 当然の話だが、警衛は実際には昔から実銃を使っている。9.11以前から哨所の直長は実包が配布されている。そもそも64式小銃そっくりな、木製の偽小銃は存在していない。

 64式小銃のモデルガンができたのはごく最近である。青山さんが共同通信に勤務されていた1979-97年の時期には存在しない。また、持つまで分からないほどの木製小銃は作れない。むしろ二脚や剣座をどのように作るのか興味が惹かれるほどである。

 銃剣道用の木銃は、一目見て弾のでないことは明らかである。木製であると気づかないことはない。確かに、警備用器材として木銃を使うことはある。しかし、銃と勘違いさせるものではない。木製警棒や乳切木と同じ、非致死性の棒として使うだけである。

 これらは、木銃を木製小銃と誤ったことに起因するのだろう。「自衛隊は警備に[銃剣道用の]木銃を使うこともある」を「警備で本物の小銃を使えない」「警衛も[モデルガンのような]木製小銃を使っている」と判断したものである。

 それだけであれば単純な誤解であるが「それを見た、持ったら木製であった」とするのは、虚言である。そういう観点に立てば、この講演で青山さんが主張するものであっても、虚言だろうと疑う部分がいくつも見つかる。

 たとえば、硫黄島の滑走路下に埋まっている遺骨収集について提議したのは自分の功績とする部分である。2006年12月に硫空基に行ったあとで問題提議し、その収集について菅首相を動かしたとしている。だが、この話は硫黄島の返還後からある話である。

 だいたい、硫黄島での心霊写真の件も盛り過ぎである。デジカメで写真を取って、パソコンで見たら陸軍正装の将校と小さな子どもが写っていたという条がある。心霊現象云々の与太はいい。しかし、その写真は栗林さんではないかと判断した件、自分に訴えたいことがあるので出てきたと示唆する件は、あまりにも無神経ではないのか。栗林さんの奥さんはつい最近までご存命でらっしゃった。出てくるなら、まず奥さんやゆかりの方の写真に出てくる。

 青山さんの講演は靖国神社で行われている。その場所柄を考えても、あまりにも無神経な虚言ではないのかな。



※ 青山繁晴 口述「日本の希望が目覚める」『平成22年度 靖國神社崇敬奉賛会 講演 シンポジウム 勉強会 記録集』(靖國神社崇敬奉賛会,2011)
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