RSS
Admin
Archives

隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
→ 新刊・既刊等はこちら

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2013.06
03
CM:0
TB:0
12:00
Category : 有職故実
 もし、ソ連が西側に雪崩れ込んだとしても、四面楚歌になるだけではないかな、

 実際のところ、ソ連が西側に雪崩れ込むのも難しく、その気もなかったのだが。仮にソ連が1980年代に西側侵攻をするする。Times,LONDONの1982年9月27日の特集どおりがあったとしても、勝算はまずない。軍事力はそれなりにあるが、東欧を含めてヨーロッパが対ソで大同し、味方をする国もいない。外交的孤立は絶望的ではないか。

 まあ、ソ連による軍事力はそれなりだと思うよ。TIMESのスッパ抜きといわれる数字なんだが、150万人で押し寄せる計画とされていた
1 核攻撃(410発)
2 航空撃滅戦(3000機)
3 第二次核攻撃(430発)
4 OMGの突破
 (第1波 90万人 戦車13500両 航空機786機)
 (第2波 30万人 戦車7500両 航空機786機)
5 予備隊投入 32万8000人 戦車7330両
Times(London)1982年9月27日より

 ただ、ソ連崩壊以降に、この手の計画が出てこないところを見ると、西側侵攻なんてホントに考えていたの?という気もする。この数字も試案・私案とかじゃないのと思うのだけどね。

 でもねえ、威勢がいいのは、軍事力だけ。しかも質はともかくでその数の多さを頼むだけ。軍事力以外の、外交的環境は全然ダメじゃないかね。

 外交的環境はソ連の絶対的孤立。ぼちぼち考えると次のようなものじゃないかな。

● ヨーロッパ正面では、ソ連に味方をする国が出てこない。ソ連軍が、まあ正当性のないような侵略をした時には、中立国は中立を放棄して、東側でも離反する国も出てくる。

■ 次の国は即座に行動する
・ スウェーデン  中立破棄、NATO側として参戦
・ ユーゴスラビア 中立宣言、WTO側国境に国軍集結
・ ルーマニア   派兵規模を義理立て程度に収める
・ フランス    NATO軍事機構への復帰
・ アルバニア   殻に閉じこもる

■ 戦闘の状況次第では、墺、芬、瑞も西側による。
・ オーストリア  侵攻を受ければ中立破棄、NATO側として参戦
・ フィンランド  ソ連との関係の距離を起き、水面下でスウェーデン・ノルウェーと協調
・ スイス     中立は維持するものの、義勇兵あたりは送り込む可能性
スイスは反ソ感情が強いこともあるし、利に敏い部分もあるので、何をやるか怪しい。

■ 戦場近くの東側諸国も、ソ連の旗色悪化で西に寝返る可能性もある
・ ポーランド'    協力停止、反抗もある
・ チェコスロバキア  国内事情を理由に協力を減らす
・ ハンガリー     国内事情を理由に協力を減らす
ポーランドなんか、まともなソ連軍(T-55装備くらいかね)の、最期の部隊が国内通過したあとでは蜂起すら起きかねないんじゃないのかね。

■ 親ソに傾く「ソ連についていきます」は、新スラブ感情が強いブルガリアだけではないか。あとはWTOということでは、モンゴル位に限定されるんじゃないかと思うよ。

 まあ、ソ連に占領されたい国もないし、勢力下になりたい国もないので、大同団結して本気で抵抗するわけだ。


 ヨーロッパ以外でも、親ソ的な行動は期待できない。これもぼちぼち考えると

● 中東は、寧ろイスラエルが何するかわからない。

・ イスラエル    親ソ派諸国にソ連援助がなくなるとみて
           余計なことをする可能性大。
           シリア・ヨルダン・レバノン侵攻あたり
・ 親ソ派諸国    ソ連が勝つまで日和見。あるいはイスラエルよけに米側に接近
・ エジプト・サウジ 体制を危うくする「反シオニズム運動の爆発」を警戒する
           国内でコントロール出来なくなるとどうしようもない
           そのため米国と協調してイスラエルの
           シリア・ヨルダン・レバノン侵攻を止めようとする。
・ イラン      ソ連に革命を輸出するチャンスとみてアレコレ
           赤い悪魔と資本主義の悪魔が喧嘩してラッキー
・ トルコ      NATOとして、ソ連の下腹狙いでコーカサス方面に攻勢

問題は、イスラエルへのビンのふたがないことかね。場合によれば米軍やトルコ軍がヨルダン防衛とかいった本末転倒もあるかもしれないけど、レバノンとシリア侵攻を絶対的に止められる方法もない。

● 東アジアは、米軍が積極的攻勢に出なければ安定方向かな

・中国        反ソ連で基本米国に軸足だけど、米ソを両天秤にかける
           モンゴルとソ連国境で圧力をかける
           経済発展のため、アメリカに恩を売りつつ
           弱気にのソ連に沿海州領土交渉をかける
・日本        NATOに少なくとも衛生部隊、兵站部隊を提供する
           米海軍-海兵隊による、政治的制限のない柔らかい下腹
           オホーツク方面侵攻があれば
           侵攻に乗っかって未回収の領土を回収

 朝鮮半島は、却って平穏になるのではないか

・北朝鮮       動けない
           ヨーロッパに力を吸い取られたソ連が影響力を失い、
           中国の影響力が相対的に増加する。
           中国は、アメリカに恩を売るために、
           南進とか考えるなよと北朝鮮に釘を刺す
           中国から「中華援朝軍」をビンのふたとして派出されると詰
           いざとなれば、指導者の首をすげ替えられてしまう。

・韓国        動けない
           仮に北進を言い出しても、アメリカは作戦統制権で封られる
           アメリカは、対ソ戦をしているのに、
           中国との関係が悪くなる北進はできない
           アメリカも、韓国のやる気を削ぐための
           中国軍の北朝鮮進駐は望ましい
           韓国へのガス抜きで、猛虎師団だか白馬師団だかを
           ヨーロッパに出さね?ってことになる可能性大。

           
● 東南アジアも平穏

・ベトナム      突っ張るものの、ソ連のプレゼンスがなくなるので地域で弱気になる
           自ら望んでASEANに包摂されようとする可能性大
・タイ        NATOに派兵
・マレーシア     英連邦としてNATOに派兵


● オセアニアは、全面NATO支持というか、アメリカに恩を売るチャンス

・オーストラリア・ニュージーランド 英連邦としてNATO派兵

フィジーやトンガ王国みたいな国のNATO派遣軍がでると、その面倒は全部ANZAC軍で見ることになるんじゃないか


● 南アジアは、基本、印パ対立で動かない。パキスタン空軍がNATOに行くくらいかね

● 中南米は、まずは中立志向

・ABC3国  ABCの足並み次第で、もしかしたらそれぞれ3国がNATO軍事援助?
・キューバ 無名の師には賛同しない。
      ただし、経済的理由ほかで、アフリカへの派兵はあるかもしれない
それ以外の国は、当てにならないソ連よりも、アテになる上、心情的にも米国・NATO側につくのではないか。ただし、朝鮮戦争の時には結構出せたけど、反米感情も邪魔をして派兵する程でもないと考えるかもしれない。反米感情の下でフリーでNATOに援助できるのはメキシコ位か。

 異論もあるだろうけど、こんなものになるんじゃないかと思うよ。まあ、ぼんやりと考えたものだけど、熱が入ったので多少まとめてアップということです

 戦闘? そんなのどうなるかわからんけど、ソ連が勝てるとも思えない。OMGの勢いが止まるとオシマイ

 破滅的な陸上戦闘は東西両ドイツにとどまるんじゃないですか。ドイツがペンペン草が生えなくなるかもしれないけど、それはそれで関係国にとって歓迎すべきイイコトではないかと。西側の米英仏蘭、ベルギー、ノルウェー、デンマークもドイツがエライ目にあってラッキー、東側のソ連もポーランドもドイツがエライ目にあってラッキー。でも、東西とも、将来的に統一されたドイツが生まれるのは困るから、東西ドイツの構造は残してもいいよねってあたりで
スポンサーサイト

Comment

非公開コメント