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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.06
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Category : 未分類
 旧海軍にはトマト羊羹があった。10年くらいまえに『カゴメ100年史』で見つけたのだが、トマトを濃縮して羊羹状としたものである。正確には、トマトピューレを変質しないよう、風焙して濃縮したものらしい。

 『カゴメ100年史』曰く、潜水艦には大人気だったとのこと。本来なら水で溶かしてケチャップにするものだが、それをしないで薄く切ってご飯の上に載せた話が出てくる。白くて味気ないご飯に、赤い彩りとトマトの酸味が楽しみだった。潜水艦では唯一の生鮮食料であったようなことが書いてある。

 艦艇に乗っていると、青物に飢える。最近は野菜の調理済冷凍品があり、青物も真空凍結ものもある。昔に較べて相当に進歩している。だが、大抵は同じような野菜がチョイと出てきて終わってしまう。生野菜のサラダなんか、港で補給した時しか食えない。

 その点を改善するために、艦艇に水耕栽培のユニットを組み込んでもいいのではないか。外なら、塩をかぶらないように高いところにアクリルでおおったユニットを作る。内側なら、光ファイバで採光かあるいはLEDで水耕栽培をやる。水上艦なら、煙突周りから、熱と二酸化炭素や微量の硫黄、硝化物を引っ張れば、成長も相当早くなる。

 作るのはなんでも良い。紫蘇でも三つ葉でもパセリでも、キャベツやもやしに混ぜてあれば新鮮な感じはする。モロヘイヤとかオクラみたいな冷凍できないものを作っても良い。やる気になればタラの芽(冷凍品があるかどうかは知らない)もできる。

 水耕栽培では大したものもできない、それなりに彩りになる。特に海外行動ほかになると、食い物も同じようなものが続いて飽きる。牛肉も朝から味噌汁に中に入っていたり、魚もいつも同じ赤魚、野菜もよく見ればミックスベジタブルと人参と玉ねぎだけとなると、嫌になる。

 水耕栽培ユニットを作れば、乗員も給養員も助かるのではないか。多少でも生野菜が出れば、食べる乗員にも作る給養員にも救いになるのではないか。

 これをマヌケな話というかもしれないが、旧海軍も似たようなことをやっていた。潜水艦の艦内でもやしを作っての、もやし祭りはあった様子である。兵器工業会の会報で瀬川俊雄さんが寄稿した内容に「第二次世界大戦中、潜水艦は2ヶ月程度の行動をしたが、その間、生野菜はもやしだけ」とある。まあ、生野菜のもやしと、乾燥野菜だと飽き飽きするからトマト羊羹が大歓迎されたわけだけれども。



※ 日本海軍や海自はまだマシで、海軍によっては、青物がないところもある。観艦式での艦長送りで、チリ海軍練習艦、帆船のエスメラルダを見学させてもらったことがあるのだが、野菜は玉ねぎとジャガイモだけとといっていた。玉ねぎ食っていれば壊血症は防げるだろうが、よく耐えられるものだと思ったよ。
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