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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.06
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12:59
Category : ミリタリー
 ニュースによると、P-1の調子が悪いらしい。エンジンが腹痛を起こすらしいのだが、不慣れな国産エンジンが熟成しきってなかったことが原因なのだろう。読売新聞によると「高度約1万メートルから約2000メートル急降下した際、複数のエンジンの燃焼が不安定になって停止した」と報道されている。

 哨戒機は結構無茶苦茶な行動をする。ソノブイで局限した目標潜水艦をMADで確実に捕まえるときや、不審船の類への襲撃的動作を行うときにに急降下もするし、しぶきがかかるほどの超低空でブンブン振り回したりする。子持ち200のチョンガー100という言葉があるように、決められた最低高度の200ft、60mを切るような行動をすることもある。

 その時に「複数のエンジン」が「停止」するようでは困る。そりゃ、海自ではなかなかやらない飛行停止にもなるだろうという話だ。配備が進んでいたら、全機に特例検査がかかっただろう。厚木や海幕、空団では、朝の日例会報での特例検査以下がお通夜、それ以外の航空基地の日例会報は、人の将棋を脇からやいのやいの言う野次馬状態じゃなかったのかね。

 これも、P-1のガラを無理に国産化した結果だ。もちろん、解決しない問題ではない。作った以上は解決させないと、金の無駄遣いということになる。

 機体が悪いのか、エンジンが悪いのかは分からない。だが、仮にエンジンそのものに根本的な問題があるとなると、根本的な解決の見込みはない。原因探求と解決策模索で相当に時間を擁するだろう。機構がダメでも、ソフトあたりの改修で対応出来ればいいのだが、それでもヘタすると1年はかかる。エンジン機構そのものの原因なら、1年どころではない。

 当座は、運用制限かね。「エンジン出力を大きく変化させなければ、問題ない」というとりあえずの結論が出れば、上昇率と下降率を制限して誤魔化す。とはいえ、運用制限での実運用開始も、ヘタすると半年近くかかるんじゃないのかね。試験飛行は早期にできるだろうが、どのあたりまで安全かを見極めるのに時間がかかる。なんにせよ、岩国のU-36の時みたいに短期間での運用再開はないだろう。

 まあ、国産のリスクってことだね。哨戒機のドンガラなんて、別に新型機を作る必要もなかったのだが「国産したい病」で無理矢理国産した結果、面倒も背負い込んだということだ。解決しない問題でもないし、作ってしまったのだから、今ある実用機、2機分だけでも飛べるようにしないと国損なんだけれども。




 昼に「ゆうゆうワイドが終わるまでは」と頑張って書いたので、ヘンテコなところがあってもご勘弁

※ 「最新鋭哨戒機「P1」飛行停止…深刻な不具合」『読売新聞』http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130619-OYT1T01478.htm
※※ 「「P1」2機配備延期、原因判明まで飛行停止」『読売新聞』http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130620-OYT1T00570.htm





20日午後7時50分追記

 東京新聞だと「量産化に当たり、コスト削減と整備性向上のため、エンジンの一部を変更したことが原因とみられ、翌十四日から量産機の飛行を中止した。」※※※ とある。それなら、エンジンを戻せばいいだけの話にも見える。

 でもねえ、本当にそれで間違いなのかなという気もする。ただ、原因の推測であって確認できたわけではないこと。また、変更前のエンジンに戻せば、本当にこのトラブルは解決するのかも確認できたわけでもないからねえ。試しに、変更前のエンジンを量産型の複数機につけてやってみないと、なんとも言えないんじゃないのかね。

 なんせ、試作機が1機、量産機2機でしか飛んでいない。他にもトラブルに至る要素もあるだろうけど、機数も飛行時間も短いので、それも表面化していないだけではないかと。

 まあ、新型機を作るというのは、そういうことだといえば、それまでだけどね。できた後でトライ・アンド・エラー(なんか、トライアル・アンド・エラーが正しいみたいね)をしないといけないし、そこで不具合が出てくるのは当たり前の話なんだけど。哨戒機のガワみたいに、既存品改良や輸入品で済ませてもいいものを「国産したい病」でわざわざ国産化した結果で招いた面倒なのが馬鹿馬鹿しいものだよ。

※※※ 「P1哨戒機が飛行停止 海自、試験中 エンジン不具合」『東京新聞』(東京新聞,2013.6.20夕刊)http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013062002000246.html
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