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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
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2013.06
22
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Category : 未分類
 子宮頸がんワクチンは副作用が多いので、様子見をしようという話になっているのだけれども。その接種を「性交奨励だからダメ」と言うのは、行き過ぎではないか。

 山谷えり子さんの「中学生への子宮頸がんワクチンで『性交奨励』の懸念」※ という記事を見つけた。子宮頸がんワクチンについて、効果についての検討や、副作用についてはしっかりまとめられている記事である。

 だが、記事に一貫する「ワクチンによって子宮頸がんのリスクが減るので、中学生が交尾してしまう」とする危惧には全く同感できない。

 山谷さんは「子宮頸がんの罹患率の原因は性交渉の低年齢化にある」※※ とか、ワクチンがなくとも「モラル・道徳を守ればリスクは相当低くなる」と言っている。子宮頸がんを一種、性病視している。そして性病対策については、「青少年健全育成条例では18歳未満へのわいせつ行為を禁止している」から、18歳未満には必要ないとも言っている。

 これは、単に、中学生、高校生が交尾することを憎んでいるようにしか見えない。交尾してはならないから、交尾しないように制度を組み立てようとしているのではないか。

 山谷さんの主張は、お交尾をした中学生高校生に罰を与える発想なのだろう。そもそも、お交尾をかたく禁じたいので、お交尾の結果で不健康になったことを「悪い事をしたから」因果応報で救済しないように仕向けている。

 交尾は衝動なので、そこに罰を持ち込んでも仕方がない話だ。山谷さんの主張は、お交尾をすると性病になるかもしれないよと脅すために、接種をするなといっているようにしか見えない。しかし、衛生博覧会的な性病の恐怖を植えつけても、その衝動には勝てず交尾はするだろう。それを責めても仕方はない。それで性病的な問題が生まれるにしても、ワクチンで済む病気であれば、接種しておけばいい。接種をやめさせようとするのは不思議な主張だ。

 山谷さんは「[子宮頸がんで]『ほぼ100%死亡を防止する』のは定期健診だけでも可能」とも述べている。ただ、これは結核でも成り立つ話だろう。定期健診を受けていれば、結核ワクチンは必要ないと言えるのだろうか。

 山谷さんは、不潔なエロを撲滅しようとする価値観だけで動いているのではないか。山谷さんはマンガ・アニメの表現規制でも急先鋒である。また、純潔教育にも熱心でいる。子供に教えるとお交尾してしまうと性教育にも反対している。その支持母体も、宗教団体が一杯ついている。宗教的な価値観で不潔なものを廃止し禁止しようとする、思想的な発想があるのだろう。

 まあ、いずれは未成年の中絶もだめとかいいだすんじゃないかな。



※  山谷えり子「中学生への子宮頸がんワクチンで『性交奨励』の懸念」『正論』(産経新聞,2013.6)pp.234-240
※※ 「いま二十〜三十代では子宮頸がんの罹患率が全てのがんの中で乳がんについで高くなっています。この主要な原因は性交渉開始時期の低年齢化なんです」
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