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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.06
25
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12:00
Category : ミリタリー
 弾薬庫が足りないので、艦船を使う発想は昔からある。

 海自艦艇部隊には弾薬庫が足りない。既存弾薬庫で、保管上限に当たる換爆量が限界に近づいている。しかし、港湾地区であると、土地に余裕が無いため、新しい弾薬庫を作れる見込みはない。できるのは、吾妻島でやったような、旧海軍弾薬庫再生がいい所である。

 陸上に土地がないなら、弾薬庫船を作ればいい。海的には、それほど違和感のない自然な発想である。なんせ艦船は陸上関連法規がほとんど通用しない。それは弾薬でも同じで、火薬類取締法、通称で火取法には、船舶への搭載・保管・輸送に関する規定はない。換爆量や保安距離といったせせこましい事は言われず、なにより経産省に伺いを立てる必要がないのが素晴らしい。

 実際に、弾薬補給所が、予算要求や業務改善でよく上げていた。廃用する補給艦を転用するといったもの。別に商船規格の新造船でも、改装船でもいい。船体だけのハルクでもよいが、金が掛からないといったところで補給艦転用を出していたのだろう。

 管理は容易である。セキュリティーは確保しやすい。艦船は海で隔てられており、鋼板でくるんだ構造であって、出入口も少ない。品質管理もやりやすい。弾薬庫は、高い乾燥度と一定の温度管理が求められるが、艦船は湿気の進入はなく、空調もやりやすい。計装もつけやすい。弾薬の出し入れも容易になる。船内にエレベータや天井走行レールをつけ、サイド・フォークリフトを走れるようにしておけばいい。ハッチに自前クレーンをつけることもできる。

 ただし、実際に使えるかどうかは別の話である。そもそも人口密集地域である総監部近くに係留させることは、妥当とは思えない。家の目鼻の先に、弾薬庫船がいるのは、誰でもいい気持ちはしない。弾薬庫は見て分からないが、弾薬庫船は見ればわかる。なによりも、海の上にあるものは意外と近くに見えるものだ。安全性も万全ではない。覆土式や隧道式とは異なり、大規模な爆発を抑えこむ構造は作れない。やるとしても、コンクリート船にするとか、徹底的に水深を深くとって、横ではなく上に吹き抜けるようにする位がいいところだ。

 実際に作って、ご近所から文句を言われるくらいなら、従来弾薬庫で工夫したほうがよい。近場にある弾薬庫の中身を見直す。どうでもいいようなMk44や対潜爆弾、触発式やアンテナ式機雷の類は、取っておくにしても遠くに保管して差支えはない。どこか遠くの山に、空自が東北町に作ったような大容量弾薬庫を作っても良い。あるいは、各総監部の金で舞鶴や大湊のような僻地に新弾薬庫を作っても良い。

 米軍吾妻島弾薬庫や秋月弾薬庫のように、海自全体で持つ弾薬庫や、自衛隊全体で持つ弾薬庫を作っても良い。海に近い場所なら、呉・江田島に近い無人島の大黒神島あたり。山の中に作るなら適地は色々あるが、群馬の富岡あたりが一番よい。どちらも近くに火薬工場があるので、弾薬本体と炸薬が別々になっているような弾薬について、炸薬装填が容易にできるメリットがある。
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