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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.06
27
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13:00
Category : 未分類
 昔の話をすると「九州の兵隊は強かった」「イヤイヤ兵隊は東北に限るね」ナンテ話になるンですが、ヤッパリ一番強いのは晴海の兵隊でしょう。

 イヤ本統に晴海の兵隊は強かった。見た目はガリかデブの弱卒で、それでいて普段の軍隊生活は生活はだらしないクセに、本番だとまず我慢強い。
 暑いの寒いのに文句は言わない。厳しい夏冬の時期に一晩整列しっ放しででも、不平不満一つ言わずにズッと一ツ処に整列している。それでいて一端吶喊するとマァ勇猛果敢で何でも真っ先に駈けて行ったものです。

 昔は兵隊に取られても、東京だと言うと弱虫だの弱腰だのと云う色眼鏡で見られたものですが、晴海連隊区の兵隊だと知れれば、まあ見る眼が変わってきましたナ。同じ東京者のハズなのに、晴海の兵隊だけは違うのが七不思議。兵隊は晴海に限る、それも本統に生育ったものじゃなければいけない、普段居るのは余所者かもしれないっていうので、盆暮にいる奴を強制徴募したこともありました。
わざと、盆暮に軍旗祭(なぜか軍旗祭は年2回あったのです)をやって、観に来た奴を、「此奴は地付だ」と無理やり徴兵してしまうという無法をやって員数つけたこともありました。

 この兵隊の員数つけるのは、だいたいが軍旗祭の茶番の時ですよ。「晴海聯隊編制成ルヲ告ク依テ今軍旗一旒ヲ授ク汝等協力同人シテ益々売上ヲ宣揚シ文化ヲ保護セヨ」 だったかな。東京衛戍司令官が、荘厳な声で読み上げるンです。

これに連隊長が 「謹テ明勅ヲ奉ス我等死力ヲ渇シ誓テ文化ヲ保護セン」 なンて、必死に「裂帛の気勢」をこさえて返すのです。

 連隊長も、埋立モンで揃えていたもので、まあアアいう儀礼の兵隊染みたことは苦手だったンでしょう。そうそう。晴海の連隊は将校団から埋立モンでした。たいがいが大学や高専の学徒上がりで、志願して徴兵検査を晴海連隊区で受けた連中でした。それでいて、初年兵、甲種幹候から部隊勤務は晴海連隊で完結しましたから、晴海しか知らない偏頗な将校団が出来上がっていました。

 話はそれました。本筋にもどりましょう。
軍旗祭の宣誓のときを狙って、ウットリしている軍隊好き、いまはミリオタっていうンですか、奴等を巧言令色で騙してしまうンですよ。「君は話の回りがいいから将校に向いている」とか、「ガタイがいいから無敵の下士官になれる」とか そういう子供だましで子。
 で、ひっ捕まえて、被服着せて拇印押させちゃうんですヨ。それで本人もしばらくは気づかないンだから、非道いものでした。

 マァ、晴海の兵隊は面構風体から違っていましたナ。 ウン、普段はそれほどじゃないんです。気性は常温和というか、多少気弱なくらいですが、仇を見つければモウ停まらない猛獣になる傾向がある。

 それに引換、連隊が有明に移ってしまってからは腑抜けたみたいになってしまって、昔を識るものとしては、何かこう拍子抜けした気分にさせられるものです。
 自衛隊なんかじゃ今も九州と東北の兵隊は強いって聞きますが、有明に連隊が移駐してからは、ドウモ精兵じゃないようですナ。
 有明の兵隊はまず辛抱が足りない。寒暑に強くないし一晩中立っていることもできない。仕方ないから始発が動くような朝一番に切り替えたのだけど、その後も動作が鈍い。そもそも敢闘精神が晴海の兵隊に較べれば全然鈍い。昔は開場で血が上るっていうと邪魔する奴は憲兵でも張倒して前進するのが埋立地の兵隊という印象でしたが、最近は素直に言うことを聞いてしまうンだそうで。

 もちろん昔の晴海の兵隊にもいいところ秤じゃない。晴海の兵隊は、まずハミダシもので、一風変わり者が多かった。いくさごとになると一味同心するンだけど、平世はマズ纏まったものではない。集団行動に全く向いていないっていう癖があった。
 まずもって世間と全く付き合いができなかったもンです。たまに徒党を組んで上陸したところで(徒党を組むこと自体が珍しいンですが)、新宿でも渋谷でも自分たちの埋立根性で世間の顰蹙を買ったものです。
 これが有明の兵隊さんになると違うようですナ。外に出ても昔のように群れて悪さをするじゃない。秋葉原あたりで上品にお茶でも飲む。御婦人も貪るじゃなく女給さん眺めて満足するような兵隊さんです。上陸服装容儀も、地方人と同じで区別がつかない…世間に後ろ指をさされないで、まぁお天道様の下でも恥ずかしくない。これは階級的な地位が上がったものだと褒めてもいいもんなんでしょう子。

 これも時世時節で仕方がないことでしょうが、晴海で新兵教育を受けたモンからすると威勢も意気地も失くしてしまったようで残念です。まぁ御里が識れてしまった、自分の連隊自慢のようになってしまったので、このへんで失礼させて頂きますよ。



…まあ、05年の夏コミで作ったアジビラで、そのときは30分位でかけたんだよね。その後改修版で06夏コミのあとがきにしたものを、再度手を入れてまたMIXIとかサークルMSにアップしたのを再利用です。まあ篠田鉱造の読み過ぎです。
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誤字

 晴海の兵隊はまず辛抱が足りない。寒暑に強くないし一晩中立っていることもできない。仕方ないから始発が動くような朝一番に切り替えたのだけど、その後も動作が鈍い。

の晴海は、有明ですよね。(^ω^)

あと、幻の幕張連隊区なんて作りませんか?

Re: 誤字

ありがとうございます、直しておきました