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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.07
03
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12:00
Category : 有職故実
 日本のタコ釣りでは伝統的にラッキョウを使う。あるいはラッキョウに似せた陶製の白い疑似餌を使っている。これが、オセアニアではネズミに似せるという。

 昔、ネズミが舟から落ちた、そのネズミはタコに助けてもらったが、陸に上がるとき、放屁をしてタコに悪口したという。それからタコはネズミを見ると追いかける。それを利用してという話らしい。

 この話は『季刊民俗学』46号にオセアニアの話として出ていた。だが、ググっただけでも他例が出てくる。「テイクオフ:タコ漁と言えば、タコツボ…[社会]」もサモアとしながらも同じ話である。イギリスの博物館にも、タコがネズミにもつ復讐心を利用した云々とされている。船だったり板切れだったり、海だったり川だったり、屁をひったり糞をしたりと細部は違っているが、略同じ内容である。

 採取地の差は余り意味は無い。特にポリネシアでの人類拡散は急速で、ここ3000-1000年の話で、サモアだろうがトンガだろうがマルケサスだろうが、同じ神話と略同じ言語をもっている。遠く離れたハワイ、ニュージーランド、イースター島で同じ漁具があり、その漁具について同じ伝承があっても何の不思議はない。

 ポリネシアは、サンゴ礁が発達している。環礁はそのままサンゴ礁であるし、火山島でも裾礁を有している。身近なタコ漁と、数少ない動物のネズミを結びつけたのが、この伝承だ。なんせ、ポリネシアには、人間以外の哺乳類は犬と鶏と豚とネズミしかいない。丸っこくて小さい塊に、タコが挑みかかるのを見て、タコはネズミを追うと考えたのだろう。

 いまでもポリネシアでは、タコはネズミを追いかける。だからタコが釣れるのだと古老は子供に教えるのだろう。
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