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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

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2013.07
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Category : ミリタリー
 イスラエルが戦車と火砲を減らすという。「イスラエル、大幅な戦力見直し─周辺国からの侵攻脅威が低下」※ によれば、国防予算を5年間で822億円を減らし、その予算も戦車や火砲よりも非対称戦に努力を注ぐということになっている。
イスラエルのヤアロン国防相は「40年前の第4次中東戦争のように軍と軍が真っ向からぶつかる形の戦争が起きる可能性はますます小さくなっている」と指摘し、重火器への依存を減らす方針
   「イスラエル、大幅な戦力見直し─周辺国からの侵攻脅威が低下」『ウォール・ストリート・ジャーナル』(2013.7.12)
   http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324195104578600802632448978.html?__from=mixi#articleTabs%3Darticle


 判断としては妥当だろう。滅茶苦茶になっているシリアとの大規模戦は考えないで良い。潜在的なエジプトの脅威も、低下している。

 イスラエルでも、戦車と火砲はあまり必要なくなる。大規模な戦争が起きない見通しなら、両者はあまり必要ではない。国内治安維持なら、戦車はあれば良い程度のオモチャである。別に最新鋭戦車でなければならないこともない。火砲もまずは使わない。

 イスラエルとすれば、この状況では治安維持にお金をかけたほうが良い。可能性が低下した直接侵攻よりも、都市ゲリラの類の方が脅威である。都市ゲリラを防圧し、追い詰めるための施策に金をかけようという話になる。

 このあたり、10式戦車が無ければ日本は滅ぶといっている人が、おしなべて沈黙しているのは興味ふかいものがある。JSFさんのツイッターを見たら、RTしながら何も言及していない。これまでは戦車擁護のために「中東戦争での戦訓により」とか「イスラエルでは」と出羽守を連発していたので、何も言えないのだろう。

 戦車教団は頭がわるい。その連中は「ジャスミン革命で民族紛争がおわり平和になった中東とは違い、東アジアは冷戦構造が残っている」みたいなトンチキなことを言い出したりするんじゃないのかな。あるいは「RPGをもっているゲリラは新型戦車でなければ撃破できない」とかね。そのあたり、中国軍研究家の某さんは「信者は『イスラエル軍は中東紛争の戦訓を知らない』とか言い出すんじゃないの」とまで言っていたよ。

 あのイスラエルも財政上の制限で軍縮する。その上で新装備を導入しなければならないので、戦車火砲や兵員を削減する。※※ まずは、必要なやりくりである。

 対して、教団・信者の類は防衛予算は聖域だと言い出す。優先度の高い海空装備のために、優先度が低い陸上装備を減らすことにも耐えられない。「日本の防衛力が足りないのに、財政が何だ」と言い出すのが教団と信者だから。付ける薬もないね。



※   「イスラエル、大幅な戦力見直し─周辺国からの侵攻脅威が低下」『ウォール・ストリート・ジャーナル』(2013.7.12)
    http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324195104578600802632448978.html?__from=mixi#articleTabs%3Darticle

※※  イスラエルには陸兵3000-5000人を減らすという報道もある。
    http://www.vosizneias.com/135722/2013/07/10/idf-to-dismiss-3000-to-5000-career-soldiers-due-to-budget-cuts/
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Comment

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このまえの「あるべきものがない」の記事にもありましたが、機動戦闘車にしても必要性薄いのではないかと思ってました。

ネットを見る限り、あり得ないシナリオばかり想定して、ああでもないこうでもないとやってるわけです。空挺戦車で着上陸されたらとか、航空自衛隊の基地防衛に必要とか。

着上陸怖いなら、まず海空戦力が必要ですし、基地防衛に至っては、あんなデカイもの目立ちすぎて標的になるだけですって。

そんなことより、私ならサイバー攻撃の心配するけどね。都市化の進んだユビキタス社会なんだから、通信インフラやられたらおしまいなんですよ。

思うに、タミヤのプラモデルになりやすいネタか、ジオラマは作りやすいかという基準しかないのでは?
それ以外の理由はさっぱりわかりません。

結局、陸自は10式で何がしたいんでしょうかねえ。

戦車定数が400両にまで削減されるから新戦車で以て戦略機動性を高める、
とか言うのが謳い文句だったと聞きます。

だけど実際に調達される10式は年間僅か13両。10年経ってやっと130両。
10年後に戦車定数が400両になった時点でも重量超過で見切ったはずの90式が依然主力なんです。

数が少ないだけでなく、中身もたぶん全く改良されないまま配備が続けられるでしょう。

そして改良計画が出るたびに
「車内容積が足りない」「バッテリーの容量が足りない」「改良は費用対効果の点で次期新戦車に劣る」等々
過去半世紀と同じ理由でお流れになるのでしょう。

結果10年後には陳腐化した10式が130両ばかしと、これまた改良無しで放置された骨董品の90式が250両ばかし転がっているのでしょう。
(あれ?機動戦闘車も戦車扱いだったかしら?それならそのぶん90式が減るのかな?)

本気で10式を戦力として使うつもりならこんな真似は出来ないはず。5~6年で400両揃えるはずです。

結局新戦車を開発した事実だけで満足しちゃったんでしょう。

だからほら、ガルパンだかルパン三世だか知りませんが、
変なイベントにも参加して幸せそうでしょう。

目的を果たしちゃったんですよ。

Re: タイトルなし

自衛隊が云々、防衛省が云々というよりも、政府全体の予算要求の問題なんでしょうね
なんというのか、農水省が、いまだに林業に突っ込んだ金を大幅に減らせず水産庁に予算を傾斜配分できないとか
テンサイやサトウキビへの補助金をやめられないといった問題に近いものだと思うんですよね

昔なら、経済成長に伴う歳入増も多かったので、従来予算を減らさずに歳入増を重点項目に投資できたけど今はそれも無理でしょうし、国の借金もついに限界でしょう
まあ、オイルショックの時のように、その時に全部の支出を一気にガタンと減らすしかないんじゃないですかねえ。

イスラエル

イスラエルは、戦訓を実際に反映させるの前提としていますか。
戦車を減らして、ゲリラ戦対応に。も、2008年だっかの国境パトロール兵士誘拐事件で、救出に空爆やら戦車部隊投入やらしましたが、救出に失敗(従来な成功出来ていたパターンなのですが)
この戦訓を得て、空爆はゲリラ幹部個人を狙った極小規模へ変換しました。
戦車部隊は、聖域みたいなモノなので削減に軍内部でも抵抗があったのでしょう。やや変換に時間がかかりましたが、この記事の様に決定したと思われます。

No title

とかなんとか言ってるけど
イラク、アフガニスタン撤退で余ったM-ATVを
丸ごと譲ってもらってるあたりさすがイスラエル

でもM-1戦車には見向きもしない
劣化ウラン装甲は危険だからね