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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
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2013.07
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Category : ミリタリー
 自民党の憲法草案Q&Aで軍法会議を復活するとか言っているのだが。アレ、相当に問題のある運用されていた。その原因である、軍人が裁判官・検事をやるという仕組みを残すあたりが、何も考えていないんじゃないのかね。

 「平和憲法に真っ向背反 石破幹事長の『軍法会議設置』発言」(東京新聞)によると、石破幹事長が必要性を力説したとあるのだが。その大元になる「国防軍に審判所を置くのは、なぜですか?」(http://www.jimin.jp/policy/pamphlet/pdf/kenpou_qa.pdf p.12)には、旧軍軍法会議の問題点が全く反映されていない。

 古い本だが、花園一郎さんの『軍法会議』には、そのあたりに問題意識があった。引っ張られて旧軍で軍法会議の裁判官をやっていた花園さんは、士官学校出は軍法会議を概ね免れる点を問題視していた。起訴・不起訴は師団長、司令長官に一任されているので、階級が高いほど起訴されない。裁判官は不告不理なので、問題行動を知っていても処罰はできないというもの。結果として問題行動のある将官士官は罪を免れる、下士官兵、特に徴兵された兵隊は微罪で起訴され、簡単に重罰が求刑される。そのように述べている。

 こういった、旧軍軍法会議の問題点に全く注目していないのは、あまりにも粗雑が過ぎる。自民党の憲法草案Q&Aには、「裁判官や検察、弁護側も、主に軍人の中から選ばれることが想定されます。」とある。裁判官と検察を軍人から、まずは防大卒あたりの、クラス上下で思考停止する連中に任せることは、危険でしかない。

 そもそも、軍法会議を作る発想も、やたら他罰的な発想の結果にしか見えない。左派がいなくなった今日の自民党で、体育会系的な、何も考えない鞭と罰を使った、義務・処罰大好きが表に出た頭の悪い右派/宗教系の発想ではないのかね。そこで、モノが見えると思っていた石破さんが問題点をについて、フォローしないのは残念にしか見えない。

 まあ、左右問わず憲法草案なんて願望の垂れ流しである。そのとおりになるものでもないし、書きなぐった方もそうなると思っていない。石破さんも心中で「だからいいんだ」という話かもしれない。でも、そういった願望があって、そのデメリットを見ないでそのまま発表するあたり、自民党が右派/宗教系に乗っ取られて、穏健な左派がいなくなってしまったことを嘆くものであるよ。



 ウン、ネット見てたら軍法会議発言を見つけて、お昼前書き上げようと頑張ったけど、アップは少し遅れたよ。まあ、石破さんがそういったのがショックだったね。
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Comment

非公開コメント

まるでダメません

旧憲法と新憲法との明確な違いは、①天皇②平和主義③司法権です。
(国民主権とかもあるが、法の運用という観点からすると、この3点が大きい)
要するに、天皇の軍隊に対して、如何に法の網をかけるかということです。

軍法会議なんて持ち出すのは、こういう経緯を全部ぶっとばすことだもんね。
天皇の国事行為にいたっては、「礼を失する」ので『助言と承認』を『進言』に改めたというくらいですから。
じゃあ、内閣の「進言」に、天皇は従わなくても良いってことでしょ。礼を失するのが理由であれば。

まあ、あの落書きレベルの草案見てる限りでは、立法能力ないんだなというのが如実にわかりますわな。
正直呆れた。


石破が言っているということは防衛省内部にそういう動きがあるんでしょう。
しかし防衛省が自前で司法機能を揃えるのって相当なヒトモノカネが要ると思いますが、
どうやって手当てするんだろう?
ていうか捜査や証拠集めなんかは誰がやるの?
まさか警務隊じゃないでしょうね。
海空はどういう状況か存じませんが、陸の警務がどの程度のシロモンかは陸自隊員ならみんな知ってます。
あんなのを主体に据えた軍事司法なんて悪い冗談です。
だいたい自衛隊が創設されて半世紀以上もの間、
何十万、いや何百万もの隊員が入隊時に行ってきた宣誓は何だったの?
最高刑が死刑なら命令に従うだと?ふざけるな。

Re: タイトルなし

> おひさま さん

 逆に、西欧のように元首が政治判断できる、聖断の余地を残したほうがいいかもしれませんよ。だって、今の内閣よりも
今上や
東宮の方が、どー考えても人権や民主的なコンセンサスを重視した妥当公平な判断をされると思いますよ。立場上、内心は明かしませんけど、義務だらけの憲法についてはいい顔をされないでしょうと。

> きらきら星 さん
 まあ、捜査は警務隊でしょう。陸と海の警務隊の人、結構付き合いがありましたけど、本人たちも「俺達は司法警察官というよりも、トラブルシューターだよ」という感じでしたね。陸の警務は警備で一緒になることが多かったのですが、司法警察ではなく警護あたりが本分だというような印象でした。海の警務は、普段から結構世話をしてあげてたのですけど、普段から嫌がられる仕事もしたくないけど、言われればやらなきゃいけないのが嫌だねえといってましたし。横須賀なんかだと、実際には泥酔者身柄引受がメインであって、薬物事件や護衛艦放火事件の時には、傍から見ていて気の毒なくらい、まあねえという感じでした。

 あとは、人がいないので、裁判官検察官弁護士のコマがない。社会も狭いから、予断に満ちた裁判官であると忌避されるケースが連発すんじゃないですかね。仮に、軍法会議だからと、裁判官忌避ができない制度だと、裁判を受ける権利で、外の裁判所に仮処分申請を連発されて終わりではないかと。