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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.08
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12:00
Category : 有職故実
 海関係の仕事をしていると、食事は闇も含めて融通無碍で提供されるものだ。

 名は秘すが、どこぞの海上保安本部に調整で行った時に。廊下に飯缶が置いてあったよ。飯缶とはバッカンと読み、麦缶とも書く。配食で使う、まず1斗缶よりも大きな手提げ付きステンレス密封容器。飯だけでなく、おかずも、汁物も入る。

 多分、海保の闇給食なんだろう。海上保安本部の直ぐ脇には、巡視船が泊まっている。推測だけど、飯缶購入の趣旨は、兼ねて乗員指定された人間が、飯だけを庁舎内で食うためのものかもしれない。まあ、もちろん、乗員指定していない人間も日常的に食うだろうけどね。

 海保も、職員はみんな顔なじみだから、ケチなことはしない。小さい組織で、大概みんな知り合いで、学校では同じ釜で臭い飯を食っているわけだ。巡視船の給養も、頼まれれば、あるいは頼まれなくとも、乗員以外のみんなの分も作るだろう。20人分も60人分も、作る手間には大差はない。調理のための燃料費なんか微々たるものだ。

 材料もどうとでもなる。材料支給されるときに、少々多めにもらうとか、別に金を取って、それで増やす方法もある。フネの飯は、不味くない。フネには他に楽しみもない。メシマズな給養員は存在しない、いても、さっさと陸にでも揚げられて経理員にでもジョブチェンジする。フネ飯は、間違いなくシャバの300円弁当なんかよりも豪華で味も間違いない。闇食費として毎回100円200円は払っても、損をするものではない。受ける方も、感謝の気持があるので、悪い気もしない。そのあたりは、庶務あたりが仕切れば、フネも、庁舎もどっちにとっても悪くない話に出来あがる。感謝の気持で、業務で沖縄に出張とか、東京で研修を組んでやれば、官費旅行で喜ぶ。

 海自も変わらない。流石に庁舎に飯缶はない。しかし、艦艇に仕事があって行けば、なんだかんだでタダ飯食っていけと言われる。要は闇給食だね。士官室の会食は、ペース見ながら食べないといけないのでメンドイのだが、厚意も無駄にできない。規定上、缶詰メシ携行で行った営内海曹士も「そんな冷えたものは食うな」と怒られると言っていた。科員食堂で、若いから腹いっぱい食えと、からかわれながら超大盛りでも食ったのだろう。「ルー大盛りカツカレーに、エキストラでカツ2枚載せ」みたいなヤツね。

 海自が海保と違うのは、陸上部隊に給養が居ることか。だから、陸上部隊でも闇でロハ飯にはありつける。よその部隊に公用があって行けば、なんだかんだで闇官飯は振舞われる。名目は「残飯喫食」ともっともらしいが、普段から少し多めに作っているし、お客さんの来る予定があれば最初からその分を作る。まあ、タダ飯食うのも気が引けるので、売店の食堂で食おうしても、場合によっては最初から「今日の昼飯は用意してある」「わざわざ食堂なんか行くな」ということも珍しくない。特に、その部隊からの頼まれごとで行くとなると、航空増加食だったか、パイロット他用の増加食、アイスのたぐいが一品付く最高待遇もあったよ。

 海系の仕事だと、なんだかんだで飯はついてくるということだ。闇飯、闇食品は、官だけではなくて、民からも貰ったことがある。怒られに行ったはずなんだが、食っていけ、持っていけは結構あった。見える所では、年寄りの苦情にしおらしくしていたし、そのあとでも年寄りのいうことを御尤も聞いてやっていたからなのかね。もちろん、メシを断るのも失礼。その場限りで、どこの誰からとも、誰にも言えない話だったけどね。
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