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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.08
02
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12:00
Category : ミリタリー
 米空軍が民間燃料を使うというニュースがある。これこれなのだがね。高い軍用統合燃料JP-8から、民生用のJet-Aに切り替えてみましたという話。

 JP-8もJet-Aも、基本的には、同じ燃料なので何も起きない。普通にエンジンは回るし、普通に飛ぶ。凍結防止剤ともう一つを添加したとあるが、これも特に必要なものではない。民間機はJet-Aのままで高空で飛んでいるし、ICAOも問題にしていない。

 別にJet-Bでも、JP-4でもJP-5でも、何も起きない。陸空自衛隊機、海自機、海保機、米軍機は、他所の基地や艦艇で燃料を貰うことがあるが、燃種が切り替わっても、さらにタンク内でコンタミしても、何も起きない。

 それらの航空燃料が混ざっても、何も起きないのは当たり前の話だ。それ以上に異質なバイオ燃料を半々にしても問題が起きない。米軍は実験でバイオ燃料を半分混ぜてもホーネットは運用できるとしている。ICAOも、バイオ燃料については、カロリーと粘度と凍結温度を確保できれば、半分まで混ぜていいとしている。バイオ燃料でもOKなのに、それ以上に高性能な本物の航空燃料が混ざったところで問題が起きるはずもない。

 前に、へぼ担当さんは、海自がC-130Rを導入するのは、JP-5対応エンジンであるためと断言していた。通常のC-130はJP-4なので、海自が使うJP-5を入れると壊れるとも言っていた。

 その後、己の主張「『ガスタービンは燃料を選ばない…』と公言なさっていた人物がいるが、モノを見ているのか?と小一時間。」[JP-4とJP-5混交利用を]「長期使用をしていると、それらに応じて様々な課題が出てくる。」と意見をいただいたのですが、実際にJP-4とJP-5の併用やコンタミで発生する問題について回答を頂けなかったのが残念でした。

 さて、へぼ担当さんは、米軍がJP-8をJet-Aに切り替えたことについて、危険性を指摘するのでしょうかね。前にご意見いただいたように、[米空軍は]「モノを見ているのか?と小一時間。」と米空軍を啓蒙するべきなんじゃないでしょうかねえ。…まあ、「官のやることは無謬」って発想だから無理だろうけど。
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Comment

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燃料のことはあんまり詳しくないのですが、
陸自ヘリのJP4をオスプレイに給油したらどうなるのでしょう。
八尾空港へのオスプレイの訓練移転が難しい理由の一つに、
防衛省担当者は陸自ヘリとオスプレイは使用燃料が異なっていて
オスプレイ専用の燃料施設を作るには場所がないからと言ってました。
実際に燃料が異なれば不具合が起きるのか、もし大したトラブルがないのであれば、
問題が一つクリアされることになりますが・・・

Re: タイトルなし

> 陸自ヘリのJP4をオスプレイに給油したらどうなるのでしょう。

規格は別ですけど、何も起きません。普通に回って普通に飛行します。
車で言えば、同じレギュラーガソリンで、製造販売もとのレシピの差程度です。
軽油・重油の差どころか、プレミアムガソリンほどの差もないです

まあ、それで八尾空港が適していることになるわけでもないですし
担当者も八尾空港の話を終わらせたいので、別に動くことを知りつつ「規格が違う」と言ってると思いますけど

No title

生兵法怪我の元とはよくいったものですが、
この手の人たちはいくら怪我をしていも怪我をしたと認めにない。まあ、サバイバルゲームで、ヒットしてひたすら無視してゲームを続けるようなもんですね。
ヒットを認めると自分の人生や人格を自己否定することになるんでしょうね、彼らは。

だからいつまでたっても学習しないで、専門家面して、ネットで発言を繰り返す。
馬鹿は死んでも直らない、という奴でしょうか。

No title

詳しい説明ありがとうございます。
ネットで検索した限りですが、八尾空港内にあるマイナミ空港サービス八尾事業所が
JP-8の民間規格であるJET A-1を取り扱っているみたいです。
少なくともオスプレイの燃料に関してはなんとかなるみたいです。
もっとも八尾空港案に消極的な政府は色々理由を付けて「出来ません」という結論に持って行きたいのでしょうけれど・・・

No title

あと、ドーン・ブリッツ演習で護衛艦「ひゅうが」に搭載された陸自のCH47JAやAH64Dも
演習中は海自のJP5を給油していたそうですが、特に不具合は無かったみたいですね。

ネタにマジレスすいません

ネタにマジレスの無粋を承知で書き込みます。
JP-4、JP-5、JP-8などの規格が違えば、物性値も比重も違うので、使用にあたっては個別に技術的検討が必要です。
使用可能な燃料規格は機体の仕様書に記載されていますし、場合によってはマニュアルに注意書きもありますので、運用者は必ず従う必要があります。また、メーカーではそれ以上の検証は行っていません。
具体的には、あっちの燃料なら問題ないエンジンが、こっちの燃料を使ったら飛行中に停止した、ということが実際に起こります。
ちなみに、C-130Rの選定理由は、JP-5とは直接関係ないと思いますけどね。(笑)

Re: ネタにマジレスすいません

実際には、-4,-5,-8の差なんて、気にしないで給油しているわけです。
JP-5を使っている水上艦から来たヘリに、JP-4の基地でを給油したり
JP-5の基地では、JP-4使う陸自のヘリにJP-5入れたりしてますからね
航空装備に言わせれば「タンクの中でコンタミしているのだから気にしてもしかたない」ですからね

あとは、物性とか比重も、劣化があって、その通りの数字ではないという話を飛行隊や燃料班はしてますね
毎日、抜き取って、色とか検査してますけど、なにがあっても実用上は問題なんかないですから

Re^2: ネタにマジレスすいません

> 実際には、-4,-5,-8の差なんて、気にしないで給油
わかってて書いておられると思いますが、「気にしないで」給油しているわけではなく、予め問題ないことが確認できている機種については、現場で「使って良い」という指示が出ているのでしょう。
たとえばJP-4しか指定されていない機種に、現場判断だけで勝手にJP-5やJP-8を積んではいけないのです。
最近の多くの航空機では、JP-4、JP-5、JP-8で問題が出ないように設計されているというだけで、無条件に互換で使えるということではないんです。
また、既存機種に使用燃料種類を追加する場合は、技術検討だけでなく、飛行試験を含む試験も行うのが普通です。この記事は、技術的に誤解を広めるような記事だと思います。

No title

基本的な点で誤解などあるようなので、記事を書いてみました。私自身は燃料系統が専門でもないうえ、書き足りないこともありますが、ご参考いただければと思います。

あくまで一般論ですが

軍用機があまりにも燃料にシビアだと、有事の際に役には立たないのでは?

例えば、東日本大震災の際、東北地方では、トラックに灯油を入れて走らせるということが、民間では頻繁に行われてました。誰もおおっぴらには言いませんけどね。

エンジン傷めるとか、脱税軽油だとか、細かいこと言い出しても仕方がないんです。物流が寸断されて、モノが手に入らないんだから。

地震と津波でこの有様ですから、戦地での運用ならば推して知るべきかと。

やっぱりガスタービンは混ぜても問題ないんだって