RSS
Admin
Archives

隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
→ 新刊・既刊等はこちら

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2013.08
12
CM:2
TB:0
12:00
Category : ミリタリー
 先島諸島に自衛隊を置くのは悪いことではない。使い道も思いつかない陸兵を北海道に置いておくよりは、よほど役には立つ。だが。先島に沿岸監視部隊を作った分、北海道の部隊をキチンと減らすのだろうか。

 NHK NEWSWEBでは「防衛省は、南西諸島の防衛を強化するため、沖縄県与那国町に、およそ100人の陸上自衛隊員による「沿岸監視部隊」を平成27年度末までに配備する計画」であり「[防衛省によると]町長選挙で、計画を推進する現職が当選したことは計画の実現に向けた前向きな動き」としている。(「防衛省 自衛隊配備に理解得る努力を」http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130812/k10013707561000.html)

 それ自体は悪い話ではない。日本が中国としているゲームで、東シナ海にコマを貼ることは、日本にとって有利となる。

 だが、北海道にある同種部隊を廃止するという話を聞かない。同種の沿岸監視隊は、北海道に稚内と釧路に2つある。普通なら、どうでもいい北海道の監視隊を南西諸島に移動させるか、南西諸島で新編して、北海道を一つ廃止するのが、行政組織のスクラップ・アンド・ビルドの原則である。

 自衛隊はスクラップ・アンド・ビルトを嫌い、不要な部隊でも存置させようとする。指揮官ポストを増やしたいので、新設につながらない北海道にある監視隊を移動させる話はしない。ポストが減るのはもっと嫌がるので、廃止の話は口にもしない。

 しかし、稚内や釧路にこの手の部隊を置いても、すでに意味はない。冷戦終結以降、ロシア極東部は死に体である。経済的にも軍事的にもそうであって、千金を費やしてまで綿密に監視する対象でもない。

 南西諸島に監視隊を置くなら、役割を終えている稚内や釧路のどちらか、あるいは両方廃止すべきである。しかし、防衛省は絶対口にしないし、それを問題にする論者もいない。こうして、無駄な部隊が増えていくというわけだ。

 区々たる部隊の話はともかく、そのあたりを一気に絞るのが防衛大綱であり、装備の上限を示す別表になる。

 しかし今の政権だと、対外強硬策と、何も考えずに支持者へのリップ・サービスから、自衛隊の中にあるムダすら減らすことはできない。年末に新しい防衛大綱ができるというが、まずは甘々である。北海道の沿岸監視隊のような、無駄な部隊も残置されることになるわけだ。
スポンサーサイト

Comment

非公開コメント

北海道の陸の部隊を減らさないのは不可解ですね

もうひとつは

既存の駐屯地がある自治体の利権かな?なんだかんだで、お金が落ちますから。
たかだか100人動かせない動的防衛力ですからね(笑)