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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.08
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Category : 有職故実
 USSBS、米戦略爆撃調査団報告のドラフトを見ていて発見したのだが。

 『週報世論報告』という冊子がある。内閣の情報局第一部週報課がまとめたものだ。当時、『週報』は毎週150万部、『写真週報』は50万部出ている。その投書欄あてのお手紙のうち「ヤバすぎてそのまま載せらんないや」といったものをまとめた冊子である。表紙にマル秘がついているので、まあ世間には見せらんないよといったもの。

 その昭和19年9月版に、大川三郎さん(住所は秘す)「妾は困りもの」※ という投稿がある。
・ アパートに多くお二号さんが多く住んでいる
・ いつもブラブラしている
・ 旦那さんを同居人に仕立てて配給を二人分とっている[当時、幽霊人口といわれた]
・ アパートの管理人も巡査も丸め込まれている
 といったもの。「古い調査で都内の所謂第二号が二十万人にも達するということを聞きました」というのが、今から見れば新鮮な内容。

 このお妾さん達はどこからきたのか? 大川さんの推測だと「飲食店やアイマイ屋の女子が街から姿を消したやうですが、これが数多くアパートに姿を代へて現れでてまゐりました」とのこと。

 まあねえ、あの手の商売を表向き断絶しても、地下に潜み、あるいは専属契約を結んで囲われるというのも納得できるものであるよ。

 ちなみに『週報世論報告』には、長崎市他言人の「政府に希むことども」という興味ふかい投稿もありました。いや「[報復兵器]V1号が役にたゝぬやうになったやうではないでせうか」とか「アメリカ内部の弱味の多い気安目記事が新聞に見えますが、それが何の役にたつのでせうか」とか鋭く、客観的な内容を述べているのだが、同時に「不良工員その他不逞の徒のために流刑の刑を実施して下さい。」という、アレな内容が同居しているのが、非常に面白いものです。多分、不良工員は意地悪をしたり、サボったりする熟練工ではないかなと思うけどね。



※  大川三郎「妾は困りもの」『週報世論報告』昭和19年9月(情報局,1944)p.16
※※ 他言人「政府に希むことども」同 pp.1-2.
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