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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.09
15
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Category : 有職故実
 特高資料中に「幸運の手紙」を見つけた。昭和16年7月に神戸中央局から横浜の貿易商に配達された英文による手紙で、この手紙を72時間以内に友人9人に送れば1週間以内に幸福が訪れ、送らなければ不幸となるという内容。連鎖の親元はド・ゴール麾下の仏士官とされている。

 この手紙を発見した警察も、どう評価していいか分からなかったらしい。特に反戦でもなく平和主義でもない。英米の強力さを説くものでもない。しかし、漠然と治安に係る事件であるようにも見える。

 このため、英米やユダヤ、キリスト教と無理矢理結びつけようとしている。「文明の内容には巧に英米流乃至は猶太流の基督教的平和主義を包伏せしめつヽありて、畢竟斯る文書の配布は、迷信利用の悪質なる手段に依り我銃後国民をして英米以前の思想に導入せしめんとする一種の謀略行為なるが如く認めらるヽ」というもの。

 中身に違法性がなくとも、そこに強引に問題を見だして介入しようとするのが戦前警察だなと。実態のないユダヤ主義とか、特に問題行動をしていないキリスト教を敵視しても仕方はない。

 実態としては、戦前・戦時中ともに右翼分子・団体のほうが厄介で、特高、出版警察、外事警察とも注視していた。特高は共産主義運動と同じ程度、右翼・翼壮団体を監視していた。出版警察(警保局図書課)は、同じ内務省の神祇局と強調し、神道に名を借りた神がかり右翼を抑制しようとしている。外事警察も、開戦と同時に日独友好団体の親玉を拘束している。

 だが、出先の警察著が血眼になったのは、国内の危険団体よりも、むしろ外来の脅威であった。尊王攘夷論と同じである。闇雲に外国の脅威を危険視し、その反動として本当はヨリ危険な国内の神がかり団体を放置する傾向がある。「幸福の手紙」を重視したのは、攘夷的な観念が生き残ったものなのだろう。
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面白い

へぇ~面白いですね。(^ω^)