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- » 2023 . 10
Category : ミリタリー
以前に買っていた『先端科技』を発掘。表紙写真と記事に対空兵器があった。
台湾の対空機関砲、漠然とVADSかと思ったら、連装型(T82)があった。T-82とはいっても、一応手を入れていて、蜘蛛の巣タイプの照準器ではなく、ドットサイト風になっている。測距用のレーダもなさそう。レーダで測距して、単純に後落量の修正だけすればよさそうにも思えるけれども、安いという利点が死ぬのでシンプルにしている様子。
あとはチャパレル。これは民生用のトラックに搭載されている。基地防空や後方での使用なら民生トラックで充分なわけで、合理的に見える。逆に見れば、陸式の短SAM(海で短SAMというとシー・スパローを指す)の類は過剰性能の側面もあるかなと。短SAMのミサイル部分もそう、発射機もそう、さらにシステムでも相当凝ったつくりにしている。ミサイルがIRなんだから、光学照準だけでも充分に見える。
数を揃えるためには、過剰性能は切り落とさなければならないということか。
20mm機関砲で、大きな航空機を狙うのであれば、あまり高度な照準機構は要らない。例えば、空自のVADS(昔は海自も持っていたというか、所属した部隊にあった)は、レーダと画像認識追尾を持っている。※高性能であることは明らかであるが、肝心の機関砲がそれほど長射程ではない。所詮は2000m程度の短射程である。それなら、台湾式にドット・サイトでも充分に狙える余地はある。利点として、そのぶん安くできて数も揃う。高度なVADSを1基の値段でT-82は4-5基は買えそうだ。
IR誘導の地対空ミサイルも同じようなものだ。わざわざ高度な捜索レーダ他のシステムを付けたところで、ミサイル・シーカが捉えられない目標は攻撃できない。陸空の短SAM(これも居た部隊にあった)は、結構高度なレーダを持っているが、結局は攻撃できる目標は目視で見える目標である。台湾式に光学照準器でも充分に交戦可能である。レーダを足すにしても、雑な2次元レーダと、簡易な測距用レーダ(レーザでもいい)を加えれば良い。そもそも、ミサイル本体を開発することもなく、空対空ミサイルをそのままぶっ放せば済む話である。昔、西ドイツはサイドワインダーを地対空使用した。台湾のチャパレルもサイドワインダーから翼のジャイロを外したものに過ぎない。日本も不良在庫の空対空ミサイルをそのまま使えばよかった話だ。
なお『先端科技』には日本の総火演の記事があった。面白いのは見学席の写真についていたキャプション。「松葉杖ついた隊員が見学させている。(休ませてやらないなんて)徴兵制の軍隊では考えられない。(スパルタンだね)」って感じのキャプションが付いていること。「わが民国軍では考えられない」のだろう。日式軍隊(韓国・北朝鮮もそうだね)と民国軍・解放軍との間にはカルチャー・ギャップがあるのだろう。
※ ファランクスCIWSよりも高性能になっている。ファランクスは全自動であるが、従来型は、中身は単純なレーダで構成された、何だという程度の簡単なシステムだった。
台湾の対空機関砲、漠然とVADSかと思ったら、連装型(T82)があった。T-82とはいっても、一応手を入れていて、蜘蛛の巣タイプの照準器ではなく、ドットサイト風になっている。測距用のレーダもなさそう。レーダで測距して、単純に後落量の修正だけすればよさそうにも思えるけれども、安いという利点が死ぬのでシンプルにしている様子。
あとはチャパレル。これは民生用のトラックに搭載されている。基地防空や後方での使用なら民生トラックで充分なわけで、合理的に見える。逆に見れば、陸式の短SAM(海で短SAMというとシー・スパローを指す)の類は過剰性能の側面もあるかなと。短SAMのミサイル部分もそう、発射機もそう、さらにシステムでも相当凝ったつくりにしている。ミサイルがIRなんだから、光学照準だけでも充分に見える。
数を揃えるためには、過剰性能は切り落とさなければならないということか。
20mm機関砲で、大きな航空機を狙うのであれば、あまり高度な照準機構は要らない。例えば、空自のVADS(昔は海自も持っていたというか、所属した部隊にあった)は、レーダと画像認識追尾を持っている。※高性能であることは明らかであるが、肝心の機関砲がそれほど長射程ではない。所詮は2000m程度の短射程である。それなら、台湾式にドット・サイトでも充分に狙える余地はある。利点として、そのぶん安くできて数も揃う。高度なVADSを1基の値段でT-82は4-5基は買えそうだ。
IR誘導の地対空ミサイルも同じようなものだ。わざわざ高度な捜索レーダ他のシステムを付けたところで、ミサイル・シーカが捉えられない目標は攻撃できない。陸空の短SAM(これも居た部隊にあった)は、結構高度なレーダを持っているが、結局は攻撃できる目標は目視で見える目標である。台湾式に光学照準器でも充分に交戦可能である。レーダを足すにしても、雑な2次元レーダと、簡易な測距用レーダ(レーザでもいい)を加えれば良い。そもそも、ミサイル本体を開発することもなく、空対空ミサイルをそのままぶっ放せば済む話である。昔、西ドイツはサイドワインダーを地対空使用した。台湾のチャパレルもサイドワインダーから翼のジャイロを外したものに過ぎない。日本も不良在庫の空対空ミサイルをそのまま使えばよかった話だ。
なお『先端科技』には日本の総火演の記事があった。面白いのは見学席の写真についていたキャプション。「松葉杖ついた隊員が見学させている。(休ませてやらないなんて)徴兵制の軍隊では考えられない。(スパルタンだね)」って感じのキャプションが付いていること。「わが民国軍では考えられない」のだろう。日式軍隊(韓国・北朝鮮もそうだね)と民国軍・解放軍との間にはカルチャー・ギャップがあるのだろう。
※ ファランクスCIWSよりも高性能になっている。ファランクスは全自動であるが、従来型は、中身は単純なレーダで構成された、何だという程度の簡単なシステムだった。
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15:16
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今はそういう高価な部分をカットして、目視のみで射撃する簡易型もあるみたいです。説明の隊員さんもお値段まではご存知無かった様ですが。