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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.10
27
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12:00
Category : ミリタリー
 「沖縄近海に中国軍機4機、空自が緊急発進」で、沖縄本島と宮古島の間をY-8のレーダ搭載型とH-6が通過したことがニュースになっている。

 別段騒ぐ内容でもない。中国が太平洋に出るには、琉球列島を通過するのが当たり前の話に過ぎない。日本側も充分対応できている。も探知し、緊急発進で公海上での行動であることを確認した。

 中国脅威論に関連させる話が出てくるのも、いつものことである。中国海軍や海上航空戦力が強化されることは、ゲーム相手の日本にとって厄介である。だが、列島線を通過したからといって侵略主義傾向云々と文句を付けるのは、おかしな話である。中国にも外洋に出る権利はある。しかも、日本に何の影響も与えず、公海上を通過している。そういう意見の御仁は、よほど中国が嫌いなのだろう。

 むしろ、注目すべきは戦闘機を随伴していない点である。航続距離からして当たり前の話であるが、中国機には戦闘機が随伴していない。

 中国が戦時に外洋哨戒をしようとしても、護衛なしでの列島線通過は相当に厳しい。列島線までなら、航続距離が長いSu-27系は護衛できるかもしれない。だが、防空システムと連動し、燃料と搭載量に余裕のある日本側迎撃機との戦いは不利である。それ以前に、哨戒機のホップ数に併せて送るほどの戦闘機もない。

 戦時に中国は太平洋に哨戒機を送り込むことは相当難しい。台湾北部を占領するか、さらに足の長い飛行機でも作り、南シナ海から迂回侵入でもしなければ、実用上はできない話である。



※ 「沖縄近海に中国軍機4機、空自が緊急発進」『YOMIURI ONLINE』(読売,2013.10.27)http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131026-OYT1T01255.htm
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Comment

非公開コメント

まあその話は、日本側でも言えますなあ。

Re: タイトルなし

いや、日米側は太平洋には自由にアクセスできますから、同じ話でもないです
競合区になるのは、東シナ海の真ん中あたりだけではないかと