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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
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2013.11
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Category : 未分類
 週刊ポスト由来の記事であるのだが。「韓国軍に自衛隊の協力なければ北の砲撃でソウル火の海の懸念」という記事を見つけた。だが、内容的には全くうなづけるものではない。

 井上和彦さんによると『韓国の安全保障は事実上、在日米軍が担っているので、自国を守るためには自衛隊との円滑な連携が必要』とのことである。

 しかし「韓国の安全保障は事実上、在日米軍が担っている」ことと、「[韓国]を守るためには自衛隊との円滑な連携が必要」ということには、飛躍がある。

 井上さんの主張はよくわからない。井上さんは『空軍は嘉手納基地から、海軍は横須賀、佐世保から、海兵隊は沖縄、岩国から韓国に向かうことになります。』と述べているが、これには別段、自衛隊との連携が必要なわけではない。しかも、いつものことだが、在日米軍は必要に応じて、日本の了承なしに勝手にどこかに行ってしまう。どこに自衛隊が関係するのだろうか?

 そして、自衛隊の協力がなくとも、韓国は負けることもない点を無視している。もちろん、韓国が北朝鮮とガチンコで内戦を再開するなら、自衛隊の協力は欲しいだろう。だが、自衛隊の協力がなければ北朝鮮との内戦はできないわけでもない。いまの戦力差では、韓国は負けるものでもない。記事にある「韓国が日本頼みというのは経済面だけではない。軍事面でも同じだ。」は、成り立つものでもない。

 また、韓国経済についての識者とされる三橋貴明さんの意見も怪しい。『韓国経済の生殺与奪権を握っているのは日本経済であり、本来、韓国は日本に逆らってはいけない国。』と述べている。だが、これも30年前の発想である。たしかに80年代では、韓国経済は日本に隷属していた。米国がくしゃみをすれば日本は風邪を引き、韓国は肺炎になるといわれていた。しかし、90年代後半からは状況は変わっている。韓国は直接世界経済に連結している。日本が風邪をひいても韓国は肺炎になる状態でもない。

 週刊誌の記事なので、扇情的な内容であることは仕方がない話である。日本は韓国よりも上にあるという自己満足を想起させるだけの内容についても、商業上仕方のないことだろう。しかし、識者の意見がピント外れでロジックがつながらなかったり、願望の表出に過ぎない内容に留まっている点については、編集側で工夫のしようもあるのではないかと思う。



※ 「韓国軍に自衛隊の協力なければ北の砲撃でソウル火の海の懸念」『NEWSポストセブン』(小学館,2013.11.24)http://www.news-postseven.com/archives/20131124_227658.html
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「自衛隊の協力がなくてもソウルは火の海にならない」
の間違いでは?