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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
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2014.01
07
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12:00
Category : 未分類
 国家基本問題研究所で、こんな記事を発見した。

 西本由美子さんの「『美しい日本』を壊す防潮堤計画に異議あり」※ なのだが、西本さんの理屈なら河川改修や堤防は全て否定されてしまうのではないか。

 西本さんは次のように述べている。「この防潮堤で防げるのは、数十年から百数十年に1度という比較的高い頻度で発生する一定程度の津波だけだ。」

 しかし、逆に「比較的高い頻度で発生する一定程度の津波だけ」を防護できれば、効用は十分にあるのではないか。

 西本さんが主張するは、景観の問題である。もちろん、景観や「海の眺望」は重要であることは言を俟たない。

 しかし、景観や「海の眺望」を理由に、防潮堤を全否定するのは妥当ではない。本来主張するべきは、景観と調和する防潮堤や、不要な地区と必要な人口稠密地との切り分け、費用対効果といった観点の導入ではないかと思う。

 ただ、不愉快さを感じるのは『美しい国日本』という観念を使えば、なんでも正当化できるのではないかという言い方である。

 西本さんに限らず『美しい国日本』云々での言い方は、自分たちの嫌うものは『美しい国日本』にはあるべきではないという言い方で排除しようとしている

 。嫌うのはいいだろう。しかし、それを排除しなければならない理由はどこにも示せていない。結局は説得力をもつ理由を説明できないので『美しい国日本』には要らないとするだけなのだろう。主張を論理で支えられないので、情緒で支えようとするものであるが

 だから『美しい国日本』を使う文章を見つけると怪しむのである。さらに、それが国家基本問題研究所にあるだけで胡乱に見える。その中身を見ると、やはり残念な主張であるので得心した次第である。

 もちろん、西本さんに対して悪意はない。景観と調和しない防潮堤計画であるのならば、そこには改善の余地もあるだろう。だが、それを論理無しで主張し、説得力不足を神がかり右派ばりに『美しい国日本』だけで補強する点には、あまりの手抜きではないかと冷やかしたくなるものである。



※ 西本由美子「『美しい日本』を壊す防潮堤計画に異議あり」(国家基本問題研究所,2013.12.9)http://jinf.jp/weekly/archives/11869
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Comment

非公開コメント

任意の主張を裏付ける事が可能なので

いかなる主張にも「美しい国日本」を根拠に出来るんだから、「いかなる津波からも守られるような完璧な防潮堤が備えられた美しい国日本を目指しましょう」とも言えるんだよな

櫻井さんまでが

>主張を論理で支えられないので、情緒で支えようとするものであるが


これが取り巻きだけじゃなくて 、御本尊もそうだからマズイんです。

「アメリカよ、どうしたのだと、思わず尋ねたくなる。」
http://sankei.jp.msn.com/smp/politics/news/140106/plc14010603160002-s.htm

靖国参拝の記事ですが「どうしたのだ」って、こっちが櫻井さんに尋ねたい。
戦勝国が簡単に持論を曲げないことくらい常識じゃないですか。それに中国も韓国も、アメリカのいい取引先ですよ。
この状況で櫻井さんともあろうお方が、どうして結論が読めないんだろう。

情緒のなせる業なんですかね。

保守思想の人間は、情緒で動くから会話が難しいんですねえ。