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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

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2014.01
08
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Category : 未分類
 先の記事「中国新型潜水艦039Cには、燃料電池AIPを搭載している?」であげた想像図ですが、ネット上で見つからないので『鏡報』から批評、研究のため法で認められた範囲で引用します。

 3D図とは、これのことです。
039C想像図
 梁天仞「国産第二代AIP潜艇曝光」『鏡報』438(香港,鏡報文化企業有限公司,2012.1)p.63 より

 この図は、やはりマニアの願望が結実した中身でしょう。繰り返しますが、構造と性能におかしな点があります。

 まず、構造的に奇妙です。

 上の想像図は、潜水艦の耐圧船殻と外殻が一緒くたになっています。潜水艦の外見を覆うのは、整流を目的とした外殻です。その中に円柱形の耐圧船殻があるのですが、この図ではそれが区別されていません。

 また、超音速対艦ミサイル、YJ-83のVLSセルが取り付けられています。今のところVLS発射型の存在は知られていませんが、確かに作る気になれば作れるでしょう。しかし、このVLS配置はありません。これでは発令所から機関部へのアクセスが閉ざされています。

 特にVLSの部分は、マニアの願望の投影です。新型潜水艦には最強の兵器が搭載されているべきだという願望が、VLSを書き込んませたと見るべきです。仮に実際に積むなら、VLS区画の部分について耐圧船殻を延長する(そうすると、全長は64mでは済まない)、その両側に発射筒をつけるのが現実的でしょう。

 3D想像図に付された性能と、ディーゼル装備は矛盾しています。想像図のキャプションではAIPで「水中24節/250海里」と、24ktで10.5時間すっ飛ばせるとか「6節/3000海里」6ktで3000nmといった数字が並んでいる。まず、その数字が怪しいがそれはさておきましょう。同時に「通気管状態:続航力6節/12000海里」とあるのは、現実的ではありませんる。

 水中6ktで3000マイルも航走できるAIPがあるなら、わざわざディーゼルエンジンや補機、燃料はつけないからです。それほど高性能な燃料電池AIPなら、ディーゼルや軽油タンクの部分もAIP燃料に充てて、AIPだけで水中6kt/15000nmを達成するでしょう。

 前の記事を繰り返しますが、039C型そのものは登場しても不思議はありません。また、そこに新型の燃料電池AIPを搭載している可能性もあります。ですが、この想像図のような構造、性能とディーゼル装備の矛盾は、現実的ではなく、マニア願望の投影の結果と見るべきでしょう。
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Comment

非公開コメント

素人なので認識を正すために質問させてください

潜水艦がvlsでミサイルを打つ際は自分の位置がもろにばれませんか

水中から打つなら、目標の認識をリンクさせるのが難しそうだし、(これは私が思うより簡単かもしれない)、浮いて打つなら、街中でストリーキングするような所業

更に、対艦ミサイルは迎撃されにくいように高く飛ばさないのに、vlsでは上がってしまうのでは?対艦ミサイルとしての効果が今一つでは?

Re: タイトルなし

対艦ミサイルは魚雷発射管から打ってもバレ易いので、上昇限界が探知されない距離から撃つとかありますね
飛来方向から存在がバレるのも嫌なので、遠回りさせて違う方向から襲撃するとか
リンクで無理矢理攻撃させられるのは、西側じゃないでしょうねえ、東側式の集中攻撃ならやるでしょうけど


> 素人なので認識を正すために質問させてください
>
> 潜水艦がvlsでミサイルを打つ際は自分の位置がもろにばれませんか
>
> 水中から打つなら、目標の認識をリンクさせるのが難しそうだし、(これは私が思うより簡単かもしれない)、浮いて打つなら、街中でストリーキングするような所業
>
> 更に、対艦ミサイルは迎撃されにくいように高く飛ばさないのに、vlsでは上がってしまうのでは?対艦ミサイルとしての効果が今一つでは?

No title

お返事ありがとうございます。
ばれないように工夫するようになっているんですね。

ただ、それだけやっても、潜水艦が対艦ミサイルを撃つ役割をしなくても、他の船や航空機でも撃つには打てるのに、潜水艦がリスクをおってまでわざわざ対艦ミサイルを撃つメリットはあるのでしょうか?

潜水艦だから、敵が予期しない地点から魚雷より足が長いミサイルを打てますが、昔ならともかく、今の時代の迎撃能力の向上を考えると、リスクにみあわないように思えるのですが、実態としてはどうなのでしょう。

Re: No title

うーん、イルカ印の人々は口が硬いのでアレですけど

ミサイルよりは魚雷だとおもいますよ
魚雷ならポッキンもありますし、探知したときは終わりですけど
ミサイルはあたっても威力は空気中に逃げますし、まず探知されて高い確率で迎撃されますから


> お返事ありがとうございます。
> ばれないように工夫するようになっているんですね。
>
> ただ、それだけやっても、潜水艦が対艦ミサイルを撃つ役割をしなくても、他の船や航空機でも撃つには打てるのに、潜水艦がリスクをおってまでわざわざ対艦ミサイルを撃つメリットはあるのでしょうか?
>
> 潜水艦だから、敵が予期しない地点から魚雷より足が長いミサイルを打てますが、昔ならともかく、今の時代の迎撃能力の向上を考えると、リスクにみあわないように思えるのですが、実態としてはどうなのでしょう。

No title

燃料電池にしろスターリングにしろ、重量や体積当たりの出力は既存のディーゼルエンジンには及ばないという面もあるのではないでしょうか。
>
水中6ktで3000マイルも航走できるAIPがあるなら、わざわざディーゼルエンジンや補機、燃料はつけないからです。それほど高性能な燃料電池AIPなら、ディーゼルや軽油タンクの部分もAIP燃料に充てて、AIPだけで水中6kt/15000nmを達成するでしょう。
>
ということは、水中で低速でもそれだけの航続距離を実現したほうが優先度は高いということでしょうか?

Re: No title

潜水中はディーゼルは使えないので、現実には効率が悪い燃料電池やスターリングに頼るわけです。

ただ、水中6ktで3000マイル、24ktで250nm走れる技術なら、ディーゼルや軽油を降ろして、AIP燃料を5倍積んで
6ktで6000マイル進出して、250マイル分で作戦行動して、6000マイル戻る潜水艦のほうがいいんじゃないかと思いますよ


> 燃料電池にしろスターリングにしろ、重量や体積当たりの出力は既存のディーゼルエンジンには及ばないという面もあるのではないでしょうか。
> >
> 水中6ktで3000マイルも航走できるAIPがあるなら、わざわざディーゼルエンジンや補機、燃料はつけないからです。それほど高性能な燃料電池AIPなら、ディーゼルや軽油タンクの部分もAIP燃料に充てて、AIPだけで水中6kt/15000nmを達成するでしょう。
> >
> ということは、水中で低速でもそれだけの航続距離を実現したほうが優先度は高いということでしょうか?