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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

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2014.01
22
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Category : 未分類
 爆風だけではなかなか死なないのだろう。

 昭和33年の朝日新聞で発見したのだが。バスの中でダイナマイトで自爆した人がいる。1958年5月27日「バスの中で爆薬自殺」なのだが、隣にいた車掌が巻き添えでなくなった以外は、軽傷と無傷しかいない。

 これは鳥取での話である。事実関係を述べるのは趣旨ではないので細かいことは書かない。概略だけ示すと、バス会社をやめた元車掌が、その職場であてつけ自爆をしたというものらしい。24歳の元車掌が、車掌からマッチを借りてダイナマイトに点火、自爆した。
 ただし、即死は元車掌の本人だけ。巻き添えの車掌さんは即死ではなく、それ以外は運転手がガラスの破片で軽傷。乗客4人は無傷であった。おそらく、時期から窓を開けていたのだろう。爆圧が抜ければ爆風は怖くないという。弾殻や破片を準備しない限りは、ダイナマイトでも威力は見込めないということだ。

 ダイナマイトも土木用であって、ガス発生量や爆圧は大きいが、爆速は遅い。戦闘用の爆薬ではなく、密閉させなければ威力は少ない。二昔前の映画では、代表的な爆薬としてよく登場したが、実際には…といったところか。

 そもそも、今ではダイナマイトは使わない。重機があれば重機で済ませる。これは解体や地山の切り取り、トンネル工事でも重機ですませる。仮に破壊用の資材を使うにしても、解体なら膨張する静的破砕剤を使うし、地山やトンネルならANFOやらスラリーを使う。ダイナマイトを使うことは相当少なくなっている。

 実際に、ダイナマイトなど見たことはない。昔入手した陸自の方の教範には書いてあるが、海自ではまったくない。桜だの桐だのという名前も聞いたことはあるし、多分円筒形をしているのだろうと見当はつくが、どういう大きさでどういった重さであるかは知らない。

 そういえば、昭和20年代に出た海軍設営隊の本には、粉末木炭(懐炉灰)に液体酸素を浸潤させれば桐相当のダイナマイトになるという話があった。だが、今からすれば桐相当の威力やらが、全く見当がつかないものだ。



※ 「バスの中で爆薬自殺」『朝日新聞』(朝日新聞,1958.5.27)p.5
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よっぽど硬い岩盤のとこでも造成だのトンネル掘りだのしない限り、土木工事でも使わないよなあ>はっぱ