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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.01
29
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12:28
Category : 未分類
 昼のニュースで見つけたので、今日2本目。

 津軽海峡でROVを亡くしたらしいが、原則的にはコレ、艦長の個人弁済になる話なんだよねえ。

 「にちなん」のROVが見つからない。「海上自衛隊:津軽海峡で無人潜水装置紛失 調査委を設置」※※ だが、その中身や何をやっていたのかは知らない。だが、紛失の責任は原則的に艦長にある。艦長は艦艇の管理者であり、何を無くしても、壊しても艦長の全額弁済が基本である。

 昔は、訓練用水中標的をよく失くした。己の時代には、対潜戦のお稽古で使う標的は50万だが100万円だかの使い捨て標的になっていた。だが、それ以前は3億するような再利用型標的を使っていた。その標的は結構なくす。回収できないと、艦長の責任になり、請求書がくるので困って、使い捨てにしたという話である。

 もちろん、実際に艦長が支払うことはない。艦長は不可抗力の理由で喪失したと申し立てて、そりゃ不可抗力ですなと認定を貰って免責になる。

 だが、艦長個人が責任を負う仕組みであることは代わりはない。だから、下のクラスに対して、普段は自分は豪傑だと装っていても、国有財産にリスクのあることはあんまりやりたがらない。

 まあ、それが乗員にも適用されればなおよろしいのだが、人間は国有財産ではないので乱暴に使う人がいる。(もちろん、大事に使う人も多いよ) 結構、人間を亡失したり壊したりするのだが、艦長個人が責任を負ったという話はあんまり聞かない。※※



※ 「海上自衛隊:津軽海峡で無人潜水装置紛失 調査委を設置」『毎日新聞』(毎日新聞,2014.1.29) http://mainichi.jp/select/news/20140129k0000e040132000c.html

※※ ある艦艇で、潜水員を1人潜らせた話なんか「機械と人間とどっちを重視するか」問題の好例かな。ある艦艇が◯◯沖の外洋でスクリューにロープか何かを巻き込んで動けなくなった。艦長はその状況を確認したい。だから水中確認をさせようとしたのだが、その艦艇には、ダイバー資格を持っているのは、長年潜っていない幹部1人しかいなかった。本来なら二人以上で潜らせるのだが、機械を重視するためか1人で潜らせてしまい、ダイバーが嘔吐かなにかで死亡事故になった話。
 乗り合わせた司令(上司)は「危険だからやめておけ」と何回もアドバイスしたのだが、個艦指揮権の問題だと艦長がやらせたらしい。「原因わかっても復旧できなきゃ意味ないだろ、無駄な危険だぞ」とかいったのだろう。「司令がヤレといって艦長ができない」と抵抗する通常のイメージとは逆の構図の事件があったね。
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Comment

非公開コメント

すると艦が沈むとき艦長が艦と運命を共にするというのは、まさか生命保険で弁済するためですか。
国が受取人の多額の生命保険が掛けられていたりしたら引くわ。

Re: タイトルなし

艦長が一緒に沈むとか、最後に退艦するというあれは、どこの国でも慣習みたいなものでしょう。商船でも、昭和40年台まで船長の最後退船義務が残ってましたからね。

> すると艦が沈むとき艦長が艦と運命を共にするというのは、まさか生命保険で弁済するためですか。
> 国が受取人の多額の生命保険が掛けられていたりしたら引くわ。

No title

陸の戦車乗りの人が書いた本で、若い頃戦車のエンジンを燃やしたら上官にしっかり弁償してもらうと冗談交じりに脅かされた話がありましたが、似た様なものかも知れませんね。

Re: No title

管理責任って、そういうことですからね。保全の責任があって、それを果たしたわけでなく、酌量の余地もなければホントに賠償でしょうねえ。実際に、戦車に自分で火をつけたり、あるいは容易に消せる火事をただ眺めて放置したりすれば、民事で賠償でしょうし。

> 陸の戦車乗りの人が書いた本で、若い頃戦車のエンジンを燃やしたら上官にしっかり弁償してもらうと冗談交じりに脅かされた話がありましたが、似た様なものかも知れませんね。

例のブルーインパルスの接触事故も一応個人賠償の可能性自体は検証されるのかしら?(実際にはまず払わないんだろうけど)
平時の訓練で機体を損傷させたあげく凄腕扱いで誉めそやされるというのは、確かに釈然としないよなあ。