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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.02
01
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23:21
Category : 未分類
 江戸の橋には橋番がいた。篠田鉱造の聞きがたりによると、木戸番とは違い、何かをするわけでもない。ただ、橋を通過する葬列の数だけを勘定するマヌケ仕事である。だれでもできるので生きた親爺の捨て所と言われていたらしい。

 その橋番には、副業があった。うなぎ放生がそれで、橋の上から放生する、そのうなぎを売る副業である。メソっ子といわれる小さいうなぎで八文、大きなうなぎで十文と説明されていたと思う。ただし、なんでも小さい方は弱いので水に撲たれると死んでしまう云々とあった。

 この、うなぎの放生だが、今でもやるべきじゃないのかね。

 うなぎ資源の枯渇が問題になっている。金に欲目が眩んだせいで、シラスウナギが乱獲され、日本産うなぎは絶滅寸前であるという。完全養殖の話もあるが、直ぐに実現しそうな話でもない。

 だが、うなぎを放流すれば、資源は回復するのではないか。放流したうなぎは、いずれは海底で産卵して、シラスウナギとなって日本に戻ってくるのではないか。

 すでに性成熟させる技術はある。出荷状態になった養殖ニホンウナギのうち、1割でも性成熟させて海に放流すれば、その根拠はないが5%程度は産卵につながるのではないか。

 軽くググった数字では、養殖数が5000万匹、メス一匹の産卵数が300万とある。5000万匹の1割として500万匹、250万つがいを放流し、5%が産卵すれば、卵の数は1500億となる。その0.1%がシラスウナギとなって帰ってくれば、1.5億匹になる。今の漁獲量0.5億匹の3倍程度にはなるだろう。

 もちろん、素人考えなのでできるかどうかはわからない。しかし、何もせずにニホンウナギを絶滅させ、アジア・アフリカ(懐かしい言い方だね)の現地うなぎを絶滅させる前にはやることもあるだろうと思う。

 日本には完全養殖技術があるから将来的には大丈夫という、日本技術マンセーな言い方をする人もいる。だが、いつになるかわからない完全養殖よりも、うなぎ放生会をやったほうが早いだろう。うなぎやシラスウナギへの禁漁よりも簡単にできると思うが、如何か。
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No title

去年、東大で開催された
「うな丼の未来」というシンポジウムに
行ってきたのですが……
養鰻場で養殖したウナギはほとんどがオスで
放流しても繁殖的にはあまり意味ないそうです。
養鰻場でも年に一回、放流はしますが
関係者曰く「自己満足のようなものです」とか。
本当はシラスも親ウナギも禁漁にすべきなんですけどね。

この辺については「うな丼の未来」という
当日の様子をまとめた本が出てますので
書店で見かけたら手に取られてはどうでしょう。
正直、読みづらい本ではありますが
研究者からマスコミ、漁師や養殖業者
はてはうなぎ屋まで色々な意見を
知ることができます。
(ないのは大手流通・消費関係者の発言だけ)
http://www.amazon.co.jp/dp/4791767373

天然成魚の禁漁も

天然成魚の禁漁&流通禁止もあわせて実施しなくては、放流したハナから漁されかねません。報道によると中国ではあったみたいですからね。日本では起きない合理的な理由は見当たらないので。少なくとも、水系限定で放流事業はすべきだと思いますよ。同じ水系に戻って来るかは知りませんが、シラス漁師も困らないでしょうし。

Re: No title

すでに放流はしていたとはしりませんでした
ただ、メスの問題は養殖池にホルモン投与あたりでどうにかなるのではないかと。もともとうなぎは性転換しやすいわけで、オスだけ問題も、成長促進のために高水温とか、効率化のために過密状態が原因なのでしょう

> 去年、東大で開催された
> 「うな丼の未来」というシンポジウムに
> 行ってきたのですが……
> 養鰻場で養殖したウナギはほとんどがオスで
> 放流しても繁殖的にはあまり意味ないそうです。
> 養鰻場でも年に一回、放流はしますが
> 関係者曰く「自己満足のようなものです」とか。
> 本当はシラスも親ウナギも禁漁にすべきなんですけどね。
>
> この辺については「うな丼の未来」という
> 当日の様子をまとめた本が出てますので
> 書店で見かけたら手に取られてはどうでしょう。
> 正直、読みづらい本ではありますが
> 研究者からマスコミ、漁師や養殖業者
> はてはうなぎ屋まで色々な意見を
> 知ることができます。
> (ないのは大手流通・消費関係者の発言だけ)
> http://www.amazon.co.jp/dp/4791767373

オス化するウナギについて

>ただ、メスの問題は養殖池に
>ホルモン投与あたりでどうにかなるのではないかと。
>もともとうなぎは性転換しやすいわけで、
>オスだけ問題も、成長促進のために高水温とか、
>効率化のために過密状態が原因なのでしょう
その辺は、シンポジウムに来ていた養鰻業者や
魚類学者、水産関係者の方も言ってましたね。
なので、養鰻の盛んな県では下りウナギと呼ばれる
銀色のウナギの禁漁を命ずるよう業者たちが
取り決めするようになりましたね。
あと、浜名湖では漁師から下りウナギを買い上げて
それを放流するようにしているとか。
……焼け石の水かもしれませんが、やるだけマシですよね。
ニホンウナギが少なくなったら
インドネシアのウナギ食えばいいとか言い出す
一部の養鰻業者や丸紅に比べれば。

Re: オス化するウナギについて

希少になると単価も高価になるわけで、商社は世界中のウナギを最後の一匹まで買い集めようとするのでしょう
マグロにしても同じようなものだともいますが

> インドネシアのウナギ食えばいいとか言い出す
> 一部の養鰻業者や丸紅に比べれば。