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- » 2023 . 04
Category : 未分類
用田和仁さんの「陸上自衛隊を弱体化させて日本を守れるのか!」だが、「一言でいうと何か?」がない。申し訳ないが繰言に終始しているのは残念である。
その内容を拝見すると、陸自規模の削減に対しての否定的な感情を発露しているようにしか見えないためだ。
用田和仁さんは、陸将まで昇り、西方総監で退職された方とされている。その経歴からか西方総監という立場からは「中国からの脅威」を意識されている様子である。中国と直接戦争になるかどうかはともかく、安全保障といった観点から見れば、事実上、焦点は軍事力積み上げを競う中国とのゲームにある。その点は明確に見通されているように見える。
しかし、中国とのゲームに徹しきれない点は、やはり出身官衙を保護といった、陸自益にとらわれており、国益との行き違いがある。
果たして、今の陸自は中国とのゲームに役立つだろうか?
用田さんは、地対艦ミサイルは強力な兵器であると主張している。
しかし、他に陸自として役立つものを挙げられていない。実際に、南西方面で中国との熱戦を考えても、他の陸上装備はまず役に立たない。離島で野砲、戦車、ヘリは役に立たないし、堅固に要塞化された地下陣地を作っても、そこに篭っているだけでは雪隠詰めされて終わりである。
また、地対艦ミサイルもあまり役立つとも考えられない。沿岸砲兵と同じで、対上陸戦やチョークポイントの通過を邪魔するには役立つが、外洋の敵艦隊に対しては大して役立たない。基本的に、離隔して迂回されれば終わりである。特に対艦ミサイル連隊程度の斉射数では、最大射程では、相手に対応の暇がある
また、北海道や東北にいる陸自部隊は中国とのゲームで全く役立っていない。北海道に陸自は3万を置いているが、これは中国に対して何の脅威も与えられていない。
これほど中国とのゲームに貢献できない陸自が、海空自と同じ予算を費消している点も問題である。
この点について、用田さんが言及していない点は残念である。
これらの無駄を放置して、防衛予算を2倍とせよと主張する点にはどうしても賛同できない。
用田さんの主張は、不景気といった風邪をこじらせた上、消耗して国家財政といった体力も弱りきった病人である日本に、無理やり体を鍛えろと寒中水泳を強要させるようなものだ。増税し、あるいは社会保障を削って防衛費を2倍にし、空前の不景気となり、今に倍する失業者を生んでもいい。だから防衛費を増加せよという意見にはどうしても賛同はできない。
不景気や財政の問題よりも、安全保障での問題は優先順位は低い。
また、安全保障の問題の多くは、陸自予算や人員を削減し、海空に回せば解決する。
この状況で、無駄に大きな陸上戦力に手を付けず、防衛予算を2倍にするのが問題の解決策であると主張するのは、陸自益ではあっても国家にとっての利益ではない。
※ 用田和仁「陸上自衛隊を弱体化させて日本を守れるのか!」『JB PRESS』(日本ビジネスプレス,2014.2.4)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39664
その内容を拝見すると、陸自規模の削減に対しての否定的な感情を発露しているようにしか見えないためだ。
用田和仁さんは、陸将まで昇り、西方総監で退職された方とされている。その経歴からか西方総監という立場からは「中国からの脅威」を意識されている様子である。中国と直接戦争になるかどうかはともかく、安全保障といった観点から見れば、事実上、焦点は軍事力積み上げを競う中国とのゲームにある。その点は明確に見通されているように見える。
しかし、中国とのゲームに徹しきれない点は、やはり出身官衙を保護といった、陸自益にとらわれており、国益との行き違いがある。
果たして、今の陸自は中国とのゲームに役立つだろうか?
用田さんは、地対艦ミサイルは強力な兵器であると主張している。
また、陸自の展開は、海空優勢獲得の土俵作りでもある。戦う土俵作りとは真っ先にやることだ。島嶼に対して展開する優先は、対艦ミサイルである。今や島嶼防衛の定石だ。幸いなことに陸自の対艦ミサイルは移動型であり残存性は高い。空自の対艦ミサイルや一部海自の対艦ミサイル艇と組み合わせることでより強力な「壁」ができあがる。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39664?page=2
しかし、他に陸自として役立つものを挙げられていない。実際に、南西方面で中国との熱戦を考えても、他の陸上装備はまず役に立たない。離島で野砲、戦車、ヘリは役に立たないし、堅固に要塞化された地下陣地を作っても、そこに篭っているだけでは雪隠詰めされて終わりである。
また、地対艦ミサイルもあまり役立つとも考えられない。沿岸砲兵と同じで、対上陸戦やチョークポイントの通過を邪魔するには役立つが、外洋の敵艦隊に対しては大して役立たない。基本的に、離隔して迂回されれば終わりである。特に対艦ミサイル連隊程度の斉射数では、最大射程では、相手に対応の暇がある
また、北海道や東北にいる陸自部隊は中国とのゲームで全く役立っていない。北海道に陸自は3万を置いているが、これは中国に対して何の脅威も与えられていない。
これほど中国とのゲームに貢献できない陸自が、海空自と同じ予算を費消している点も問題である。
この点について、用田さんが言及していない点は残念である。
これらの無駄を放置して、防衛予算を2倍とせよと主張する点にはどうしても賛同できない。
④ではより一層の効率化、合理化を徹底すると言っているが、結局予算を無理やり削減し動けない自衛隊を作っている。少なくとも現状の2倍の戦力がないと日本の防衛はできないだろう。財政破綻よりも、防衛力増強という主張は、不景気や国家財政といった差し当たっての問題よりも、当座の問題でもない過剰な防衛力を求めるという主張である。
[中略]
国家財政は大切だ。しかし、たとえ財政は破綻しても日本人はまた復活できるだろう。国が滅んだり、チベットやウイグルのようになったら何の希望があろうか。防災では疑念を抱かないのに、なぜ、防衛では真剣にならないのだろうか。2代にわたって「戦争に備えよ」「中華の夢は強軍であり、海洋権益の確保は中国の発展である」という指導者がいるのに、これを脅威と感じないのだろうか。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39664?page=7
用田さんの主張は、不景気といった風邪をこじらせた上、消耗して国家財政といった体力も弱りきった病人である日本に、無理やり体を鍛えろと寒中水泳を強要させるようなものだ。増税し、あるいは社会保障を削って防衛費を2倍にし、空前の不景気となり、今に倍する失業者を生んでもいい。だから防衛費を増加せよという意見にはどうしても賛同はできない。
不景気や財政の問題よりも、安全保障での問題は優先順位は低い。
また、安全保障の問題の多くは、陸自予算や人員を削減し、海空に回せば解決する。
この状況で、無駄に大きな陸上戦力に手を付けず、防衛予算を2倍にするのが問題の解決策であると主張するのは、陸自益ではあっても国家にとっての利益ではない。
※ 用田和仁「陸上自衛隊を弱体化させて日本を守れるのか!」『JB PRESS』(日本ビジネスプレス,2014.2.4)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39664
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No title
14:57
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No title
21:36
だむ
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No title
22:28
陣羽笛
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今までも大事なのは、ポスト。
戦えない陸自でよかった。
普通科が完全自動車化されたのが僅か数年前。
兵站もガタガタ。多くの装備は旧式化にまかせるまま。
予算を倍にしても不要な戦車やらの玩具を買うだけ。
根本がダメな人達に何をやらせても無駄。
No title
09:48
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それこそイスラエルのように自国の領空外、領海外で撃破する攻撃重視のドクトリンでないと
10:30
F-35
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正規人員は今の半分位にして、浮いた金で空海軍の訓練費や予備役軍の創設でもしたほうがマシだw
20:02
74式
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やはり、防衛力は装備しないといけません
ただ、今の日本には、財政的な余裕はありません
やはり、一番、役に立たない陸自を減らすできです
まぁ、我が国最大の圧力団体だから、大変だろうけど