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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.02
11
CM:9
TB:0
15:58
Category : 未分類
 Dragonerさんは、組織防衛のための主張を見抜けないのだろう。しかも、今では陸自の中でも通用しない理屈を振り回すレトロには、悲しい物がある。
dragoner‏@dragoner_JP
健全な陸上戦力があると、海上作戦・航空作戦もまた有利になるんです。上陸部隊を取りこぼしても、陸で迎撃できるなら、海は敵主力に注力できる
2:14 - 2014年2月9日
https://twitter.com/dragoner_JP/status/432457515494682624
全部の作戦は、対上陸戦であると考える点も、思考の狭さを表すものである。

 まず、海空戦が陸戦戦力で有利になることはない。陸戦戦力は海空戦には全く寄与できない。小銃や砲の間合に入らない限り、陸兵は艦隊や航空隊と交戦もできず、間合に入っても、陸戦戦力が発揮できるのは、自己防衛程度の火力しか発揮できない。これは地対艦ミサイルや地対空ミサイルでも同じである。

 実際の戦争を見ても、「健全な陸上戦力」により「海上作戦・航空作戦もまた有利になる」実例はない。

 太平洋戦争の例をみてもそうだ。ラバウルでの航空戦で陸戦戦力が航空作戦に寄与したことはあるだろうか? ミッドウェー、マリアナ、レイテでの海空決戦で、陸戦戦力が決戦に寄与した話も、寡聞にして聞いたことはない。

 欧州戦線でも同じである。軍事史学系の理事をやっていた某さん(名は秘す)も
ゑっと、一次大戦開戦時の英国は本土に4コD程の戦力しか居りませんでしたし、開戦後も増設Dは、せっせと大陸などに派遣・投入していましたが、敵軍の上陸の可能性に言及し、また恐怖していたのは独側でした。
そして、二次大戦時のダンケルク直後、英軍が開戦初頭よりの主要装備のほぼ一切を失った状態で、陸上戦力がほぼゼロの時でさえ艦隊が健在で航空戦力で優勢をとることが出来なかった独軍は、やはり渡海侵攻・上陸作戦を計画は立てながらも、実行に移しませんでした。レトロでもそんな事例は無いと思いますよw
と酷評していた。

 また、Dragonerさんは、上陸戦の戦争モデルも誤っている。まず、海空戦力で「上陸部隊を取りこぼ」す程度まで撃破すれば、上陸戦は始まらない。実際に、上陸作業段階以前に船団が大被害を受ければ、上陸戦は始まらない。天下の奇論として、Dragonerさん等を含むJSF一派にある観念的な独創的発想「海上輸送撃破3割の法則」であるが、実際に3割沈めば上陸戦は行われない。水上戦闘艦だけで編成された栗田艦隊でも、32隻中10隻が沈んだ段階で作戦を中止し、帰投している。「世界の艦船」他に寄稿している某旧海軍専門家も、彼らの言うとおり、3割沈んでも作戦を続けた例については「ア・バオア・クー攻略戦しか知らない」と述べている。つまり、「上陸部隊を取りこぼしても、陸で迎撃できる」段階では、そもそも上陸戦は発生しない。

 さらに、今の陸自でも「健全な陸上戦力があると、海上作戦・航空作戦もまた有利になる」などと言っていない。先週、上陸戦について、防研のある陸自高級幹部(研究員)と話したのだが、「対上陸戦の時代ではない」と明言されていた。※ 今どきそれを振り回しても、組織に何の利益も生まないといった認識である。陸上戦力贔屓のために、対上陸戦にすがるのは、まずはDragnerさんは頭が相当に古く、世間を見ていないことの証明である。

 Dragonerさんは、公式発表や、防衛関係者の主張を無批判に受け入れる欠点がある。その発言や主張にしても、公式発表のオウム返しか、無批判で解説するものが多い。

 別に兵器のスペックや動画の紹介ならそれでもいいだろう。

 だが、ヨリ抽象的な概念について、Dragonerさん自身が不勉強な立場なことを自覚せず、他者に喧嘩を売るのはやめたほうが良い。戦争は全て日本本土への対上陸戦に収斂するといった認識を開陳するのは、Dragonerさんが狭い視野に囚われたことを自分から触れ回るようなものだ。細部のロジックにしても「戦車不要論者って、軍隊不要論を否定できます?」http://dragoner-jp.blogspot.jp/2013/05/blog-post_4762.htmlで、Dragonerさんが「2ch軍事板でさんざ戦車不要論は議論されていて、この手の戦車不要論見かけたら、2chのログ探って来いとしか言い様がない。」というように、「ソースは2ch」である。その知見も推測されるというものだ。



※ ちなみに、だよもんさんが振り回していたLCM換算だのグロストン換算についても、「AOCで形だけ教える。実務のの中身までは誰も理解していない」とのことである。「徒歩中隊規模までしか使えないものではないか」と尋ねたところ、「使えても、中隊規模に留まるだろうね」とのことであった。

※※ ま、他人に向けてこんな直截な文章は書かないけど、JSFと同調者の皆さんとは、相互主義だからね。
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Comment

非公開コメント

No title

Dragoner氏は「機動力戦闘車」のお披露目にもモグリこめるコネがあるのだから、専門家の意見を聞いてみてはどうだろうか。22DDHは空母じゃないと駆逐艦の類だとダダを捏ねる前にご尊父のお友達にでも高説をたまわってはどうだろうか。22DDHのコンセプトは「守るフネから守られるフネ」だと教えてくれるはずだ。まあ学を積んでも馬鹿は馬鹿なので無駄かもしれないがね。

No title

よく観察されてますね。

蛇足ですが、ア・バオア・クーにしてもレビルは迂回しジオン本国へ侵攻する予定でしたから、
3割の戦力を失っても落せる(補給路の確立し易い)別目標に変更したとも解せます。
となると架空の話ですら、3割失って当初通りの目標を目指す例は無かった、ということかな。

ま、D氏の脳内太平洋戦争は機雷が日本船舶喪失の主因とか言う不思議ワールドですから、何を言っても驚きませんけど。

このドラゴナーと言う人物は、安全保証のプロを目指して大学院に進学していたようですが、無駄だったみたいですな。

No title

左派勢力が事あるごとに「民主主義の死」を連呼してきたことを揶揄する、Dragoner氏の記事↓

オオカミ少年は死なず ~民主主義は何度死んだか~
http://bylines.news.yahoo.co.jp/dragoner/20131211-00030551/

その記事に付いたブクマ↓

この記事を書いた一週間後、著者自身が日本を「破滅」させている。>"日本が中韓をバカにしているうちに、中韓に追いぬかれた業界がいくつあった?(略)軍事で抜かれたら破滅だよ畜生"http://togetter.com/li/604457

No title

 今日の対艦誘導弾の射程を考えると、陸兵でもかつての要塞砲兵以上の攻撃範囲を持ちます。連隊一個で飽和攻撃に足るかはともかくとして、敵艦隊にたえず脅威を与えられる存在が水道や海峡を厄している意味は大きいでしょう。配置次第では、日本海と太平洋に出られるのを阻止できるでしょうし。

 また、太平洋戦争において日本船舶の損失原因の一角が機雷であることは事実です。

 フォークランド紛争でも陸上戦闘は発生しましたし、海空が集結して奪回に向かうまでに相手に時間的余裕を与えてしまうこともありえますから、やはり海空陸の統合戦力で対するのがよいかと思いますがどうでしょうか。

Re: No title

でも、南西諸島ではどうでしょうか

>  今日の対艦誘導弾の射程を考えると、陸兵でもかつての要塞砲兵以上の攻撃範囲を持ちます。連隊一個で飽和攻撃に足るかはともかくとして、敵艦隊にたえず脅威を与えられる存在が水道や海峡を厄している意味は大きいでしょう。配置次第では、日本海と太平洋に出られるのを阻止できるでしょうし。

津軽海峡や対馬海峡なら、ある程度の一本道なので敵の捜索や追尾、照準はやりやすいですし、前方においたレーダや観測手があれば長射程を活かせるのでしょうけど。南西諸島線だと、海空戦力での哨戒網がなければ艦隊を補足し、針路速力はつかめないので、陸上部隊のSSMをおいても、通過阻止にはそれほどは役には立たないと思います。もちろん、上陸阻止には役立つと思いますけど。

>  また、太平洋戦争において日本船舶の損失原因の一角が機雷であることは事実です。

機雷も、南西諸島線いっぱいに敷設するのは大変なんですよ。前の戦争で日本軍はあのあたりに一本線の対潜機雷堰を作りましたが、1-2線なので、突破されるどころか、敵に気づいてもらえない有り様ですから。
しかも、大水深で海流があるので、繋維機雷を入れても半年程度で索がダメになってしまうのです。
相手の港湾や航路収束部に突っ込むにはいいのですけどねえ。

>  フォークランド紛争でも陸上戦闘は発生しましたし、海空が集結して奪回に向かうまでに相手に時間的余裕を与えてしまうこともありえますから、やはり海空陸の統合戦力で対するのがよいかと思いますがどうでしょうか。

フォークランド紛争でも、制海権制空権を握った相手に、英在地戦力は直ぐに降伏しました。奪還はその後の話ですし、全部の島に硫黄島のような規模の戦力や築城は無理じゃないかと思います

No title

・南西諸島における対艦誘導弾部隊
長距離侵攻無人機や潜水艦に超水平線レーダーなど、中国が築き上げようとしているADA2戦略による兵器体系をある程度は揃えざるをえないでしょう。

対艦誘導弾についてはいずれは航空機搭載型、次に艦艇搭載型ときて地上発射型の超音速のものも配備されるでしょうから、敵艦隊の防空能力が向上しても対抗できるのでは。

・アルゼンチン侵攻時点のフォークランド在島英海兵隊。
たしか数十名規模だったはずです。日本の場合だと沿岸監視部隊を配備しようとしていますが、工作船にRPGやら携帯対空誘導弾に重機を積んできただけで警察が圧倒されてしまうのを避ける程度のものでしょうからやむをえないところでしょう。

No title

フォークランド諸島での戦闘では、わずか2時間の戦闘で英軍の弾薬が尽きて終わり。英軍の降伏は4月3日。
そして、英軍の海空戦力を投入しての反撃作戦が開始されたのは5月1日。
たとえフォークランドの英軍に戦車があっても、1ヶ月は持久できないでしょうな。

太平洋戦争の例で考えても、短期間に次々と陸上戦力を増援できたのは、ガダルカナル戦ぐらい。
これは当時の日本軍の海空戦力が米軍のそれとそこそこ拮抗していたので可能だった。
他の島嶼戦では、日本軍は増援を送る間もなく壊滅。

No title

>helloさん
ドラゴナさんは、隅田金属さんが言うように公式や権威を猛進するきらいがあるわけですが、安倍政権の時代に戦車削減の中期防が策定されたショック(彼にとっては、戦車を復活されてくれる期待の星であったのに、まさかその政権が否定してしまった)で
メンタルが不安定になっていて、ますます、信用できるのは自分の中の理想化された政府なり軍事組織だけになってきているのではないでしょうか。

そのブクマのリンク先だってネトウヨを煽っているつもりであろうが、そのネトウヨ行為をやってきたのはどこの誰だったかという話だし

まあ、話の内容としても結局「予算をくれないと国が滅びるぞ」的な脅しでしかないんだよねえ。
例によって公式の鵜呑みであるし、

そもそも例えば日本の企業が海外の企業に負けるのは、韓国(その他の国)を侮っていたからではなく、また研究費で劣っていたからでもない
(今やそれも劣るようになったが、むしろ販売の逆転はそれ以前に始まっていた)