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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.03
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Category : アニメ評
謀略のズヴィズダー、原作のネタバレを含みますのでご注意。




 旧正月に首都で蜂起してからの展開が、まずは見逃せません。最初は老人と子供のポルカが頭に浮かんでしまった『謀略のズヴィズダー』ですが、やはり原作は読むものです。TVマンガ版のネタバレとなるので細かくは言えませんが、やはり終盤での追い込みは力強いものです。

 まずは、TVでの第12話に相当する『首都東京最後の日』でしょうか。題名からも伺えるように、明らかにレインボーマンでの悪魔部隊DACの蜂起がモチーフとなっておりますが、ズヴィスダは、それまでの人間関係がレインボーマン以上に密に構築されているため、見逃せないでしょう。

 物語の西ウド川市での地下活動に専念していたズヴィスダは、ついに旧正月に義起を起こします。『ロボ執事』放映が突然途絶し、ジャックされた放送によってゼネストが呼びかけられ、ズヴィズダ構成員が一斉に蜂起します。警察に潜む分子は警備状況を撹乱し、地方自治体の分子は警察の指示と勝手に契約土木会社を使い、拒馬や土のうで道路網を閉塞させ、ズヴィズダの行動を援護します。その情景はレインボーマン最終話のDAC蜂起そのものです。

 しかし、東京義起は失敗してしまいます。ホワイトライトや東京都は、義起参加者をテロリストとして即時に処刑する。13話相当の『死刑執行人もまた死す』ですが、組織内での地位向上を掛け、決死の覚悟でホワイトイーグレット刺殺に成功したヤスの見せ場となっています。

 TVクルーを引き継れて、白昼、公然にイーグレット刺殺に成功するヤスですが、因果はめぐるもので、同じく白昼にホワイトファルコンに軍事裁判抜きで、生中継で路上公開処刑されてしまう。杭に縛り付けられ、マスクを外されたヤス、ヤスはそこでの匂いから、ファルコンがかつて情を通じた香織姐さんであることに気づき、惨めにも命乞いを懇願するものの、怒りに震えるファルコンには通じない。そのコメカミにリボルバーを直付するファルコン。頭の位置を銃口から必死でそらそうとするヤス。そして発砲。読者はそこでロビンへの嫌悪感が充満しますが、原作・監督である岡村天斎の思うがままといったところでしょう。

 再び地下に潜るズヴィズダですが、文字通り地下に隠れます。14話相当の『地下水道』では、蜂起が失敗直後の、下水道を用いた都市ゲリラ戦を描いていますが、やはり戦況は芳しくなく、戦闘員は散り散りになる。ケイトにしても、もともと東京都の外からの援軍を期待して蜂起したものの、江戸川を挟んだ千葉は戦後のズヴィズダ影響力排除を狙い、静観するばかり。ごく一部の県外亡命者を部隊を差し向けるだけで、まともな援助がない状況では、八方ふさがりといったところでしょう。

 そこに、物理的な閉塞感もくわかります。下水道での戦いで、地上側から脱出口を尽く塞がれた絶望感は、尋常なものではありません。そこからのケイトと明日太の脱出行とその結末は、冷たいものでした。ネタバレに関わるので言えませんが、○○○を集めて閉塞部を破壊し、地上にでた二人の会話からはクライマックスでしょう。後続しているはずの戦闘員を呼べといった明日太と、それに対するケイトの「後続の戦闘員の話は嘘だ。オマエを私だけを助ければいいのだ」返事、そこで起きる☓☓のあと、仲間を呼ぶために再び下水道に入る明日太。その姿をどのように映像化されるかは見ものです。

 あとは戦後を描いた派生作品でしょうか。TV放映されるか、BDに入るかわかりませんが、『謀略のズヴィズダー 灰とダイヤモンド』は欠かせません。

 ズダズダに切り裂かれた社会。戦争に一つの家族が東京都という権力と、ズヴィズダといった反体制に別れ、かつての恋人も反政府組織と、傀儡軍の手先に分かれてしまった。引き裂かれたのは上流・中産階級だけではない。戦前は血の団結を誇ったマフィアも、体制と反体制に別れて殺し合いをした。その戦争の後、平和なはずの社会の修羅道を描いた傑作です。

 組織間の闘争は戦後になっても終わらない。たしかに、表面は平和になっている。そこで、一般市民としてかつての関係を取り戻そうとする平和な明日太と蓮華のキャフフもある。だが、実態としてはかつての敵や、あるいはかつては仲間であった組織内の敵対分子を始末する暗殺者であり、しかも互いに秘しておりそれをしらない。ズヴィズダ参加の経歴では仕事もなく、仕方なく闇の稼業に手を染める明日太と、明日太との関係を旧ズヴィズダ摘発として正当化した蓮華。そして「これを最後に」と、互いが組織を足抜きするために選んだ最後の暗殺対象の相手の皮肉……。

 やはり、かつての出身母体がそのまま政治的立場になり、暗殺や弾圧を含めた手段でヘゲモニーを競う姿を描いた『灰とダイヤモンド』は『謀略のズヴィズダ-』の締めくくりにふさわしい作品でしょう。




 いつものことだが、なんでこんなものを書くのかわからないのだけれどもね。
 買い物していたら『ストライクウィッチーズ劇場版 - ゆきゆきて神軍』というフレーズがでてから、割りと止まらない『ストライクウッチーズ - 真空地帯』とか『ストライクウィッチーズ - きけ、わだつみの声』とかね。
 そうとう前に酒席でした話だが、坂本大佐が武装解除しない宮藤に、戦争中の全員のC/Sで呼びかけるシーンで「みんな死にました」とだけ応答するイメージの前に、神軍平等兵として部隊関係者のところをブイブイ荒らしまわる宮藤の姿が追加されて駄目さが一気に増加していい感じだったよ。
 ちなみに、ストライクウィッチーズは一回も見ていないのだけれども。
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