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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
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2014.03
26
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17:53
Category : 未分類
 北朝鮮がミサイルを発射した云々だが。北朝鮮にとって、エスカレーションなしに他国に存在感を与える方法は、ミサイルだけしかないが、その効果も落ち気味ではないのか。

 北朝鮮は、ほぼ軍事的に何もできない状態にある。おそらく通常戦力を大規模に運用することもできない。北朝鮮は経済的には停滞したままであるため、軍事的にも大規模な動員もできない。特に原油価格高騰もあるので、まともに液体燃料を使えないはずである。戦時用ストックと、最低限の訓練と運用分しかない。

 このため、北朝鮮は通常の軍事力で存在感を示せない。これは北朝鮮にとって困ったことである。北朝鮮は基本的にかまってちゃんなので、存在感がなくなると困る。体制維持でも経済援助にも障ることになる。

 実際、北朝鮮は最近には、周辺国が緊張を強いられるような大規模演習等をしていない。

 昔は、韓国や米国が何かをしても、その脚を引っ張るために示威行動を行えた。80年代には、米韓が軍事演習を行うと、北朝鮮も対抗して大規模な軍事演習を行っていた。作戦機も米韓の作戦機行動にあわせてバンバン飛ばしていた。

 しかし、今日には、北朝鮮はなにもできていない。もちろん、体制引締を目的として、対内的には動員等もやっているのだろう。だが、少なくとも重装備や作戦機の大規模運用は伴っていない。鉄道と木炭車と自転車で動員だけして、小火器射撃訓練をやっているのかもしれないが、周辺国には屁でもない話である。

 特殊部隊や工作もあまり意味はない。これらは相手に見えないようにやるので効果がある。相手に見えるようにやったら、タダの小火器をもった歩兵である。潜入手段のミゼットサブや工作船も見つけるのが大変なのであって、見つかればひとたまりもない。上陸前や上陸作業中に見つかってしまって、日韓に対策の成果を揚げさせてしまっては意味が無い。

 北朝鮮が軍事的に存在感を示す手段は、ミサイルと核しかない。ミサイルであれば、発射すれば周辺国は、全く無視はできない。戦闘機を100機飛ばすよりも、強力な軍事力であるような印象を与えられる。核実験であれば、世界中は注目してくれるだろう。

 しかし、ミサイルの存在感もなくなろうとしている。日米韓はミサイル慣れしている。海にしか落ちないミサイルをみても、またかという反応しかでてこない。今回の北朝鮮ミサイル発射は全くそのような反応だった。北朝鮮の軍事的な存在感を示す手段としては、もう効果は相当に薄れている。

 今後、北朝鮮にできる方法もないのではないか。

 核実験はホイホイできるものではない。保有する核兵器の数には限界もある。核実験となると、世界が北朝鮮を締め付ける口実になる。その後の食料や燃料確保にも影響するだろう。

 長距離弾道弾も、作るカネもないし、高いのでスナック感覚で発射できない。長距離弾道弾を作り、アメリカの沿岸、ハワイやアラスカ、できれば本土近海に打ち込めば、米国は反応してくれる。構ってもらえるかもしれないが、その長距離ミサイルを開発し、量産し、直ぐに発射状態に維持する金もない。

 できるのは、いまのミサイルの弾着点を陸上ほかに変える程度だろうか。ただ、これもやり過ぎると問題になる。韓国国内やその沿岸であればいい。あくまでも内戦中なので、報復でDMZ沿いに多少の攻撃をうけるだけだろう。しかし、日本の領海、さらに陸上に落とすと、日本が何をするかわからない。米国も付き合いで空爆するくらいはあるだろう。
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