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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2017.08
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Category : 未分類
 今年も8月15日。終戦の日が来ます。土曜日にはTBSラジオで亡くなられた秋山ちえ子の『かわいそうなしゃち』の朗読が始まりました。

 戦争中に起きた動物の出征。お国のために水族館から出征したシャチのおはなしは、昭和時代に小学校教育を受けた人ならみんな知っている内容です。毎年、あの暑い夏の一日の記念日に、秋山ちえ子は戦争を語り継ぐため、相模湾、江ノ島での悲劇を朗読をします。

 敵の潜水艦を沈めるために調教されたにシャチ。秘匿名称はオルカ金物。生物爆雷として潜行中の潜水艦に体当たりするように条件付けをされたシャチ、ジョーイのお話です。

 体当たり用の爆雷を取り付けられたジョーイですが、戦局が悪化し外地での運用が不可能になります。御役御免で除隊したはずのジョーイは、江ノ島にある水族館に戻り、毎日近くの海で遊んでは帰ってくるといったように、ノンビリ過ごしていました。

 ですが戦争は内地まで近づいてしまいました。すでに特攻隊は何遍も飛び立っていました。そして内地でも、水中でも、体当たりで敵を沈めようとする体当たりの潜水艇が準備されていたのです。

 ジョーイは、特攻隊の人の潜水艦を襲ってしまうかもしれません。だから、軍隊からシャチを殺しなさいという命令が出てしまったのです。

 水族館では、ジョーイに毒薬を注射しようとしますが針は海獣の厚い皮を通さずポキリと折れてしまいます。大好きな魚に毒の入れて与えようとしても、知能の高いジョーイはそれを見抜いてしまいます。

 飼育員のおじさんたちは、命令違反を承知でジョーイを外海に逃がそうとしますが、水族館で育ったジョーイは外海で生きていけず帰ってきてしまうのです。

 それでもジョーイは褒めてもらいたくて芸をします。飛び上がって回転したり、上半身を水上に突き出してみたり、逆立ちをして尻尾を立ててみたり。飼育員さんを鼻先に乗せようとしたりして、ほめてもらおうとするのです。それを見ていたみんなは、銃殺や干上げて殺すことはとてもできない。餓死させるしかないだろうと決めました。

 しかし、そんなことを知るジョーイではありません。よい芸を見せれば今まで育ててくれた人間が餌をくれるものと信じています。芸をすれば体力が奪われてしまうというのに。そして、ジョーイはどんどん弱っていってしまいました。流線型の体は脂肪が減って痩せ馬がでてしまいました。ほとんど衰弱して、ただ浮かぶだけになってしまいますが、飼育員の長谷川さんを見つけるとあの小さな眼の澄んだ瞳で見つめて、餌を貰おうと芸をみせようとするのです。

 ジョーイを子供のように思う飼育員の長谷川さんは辛くなって、辛くなって、ついに食料のサバやイワシを、ジョーイに分けてしまいました。限られた燃料を使って、汚穢船を転用した支援船で網を引いて手に入れた皆の食べ物です。「ジョーイ、腹が減ったろう、おいしいか、おいしいか」と食べさせる長谷川さんに他の飼育員のおじさんたちは何もいえませんでした。所長も、大学の人も、配属された海軍の将校さんも何も言わずに、見守っていました。中には涙を流している人もいました。

 みんなその晩に話し合いをしました。「ジョーイを殺すことなんかできない」「心を鬼にしてプールからジョーイを追い出そう。銛でついてもいい、音でいじめてもいい、普通のシャチとは違う体になってしまったけれども、外に出れば、お腹が空けば魚を食べるだろう。」

 でも、海軍の人は申し訳なさそうに口を開きました。「ジョーイが三浦半島まで出てしまったら、特攻隊の若い人を殺してしまうかもしれません」

 戦争は過酷でした。特攻隊は東京のすぐそば、相模湾の近くにある三浦半島でまで用意されていたのです。そして、毎日、敵の軍艦に体当りする訓練をしていたのです。

 そして、特攻隊の人の乗る、体当たりで敵を沈める潜水艇は、あまりにも小さすぎて、爆雷をつけていないジョーイであってもぶつかれば沈んでしまうかもしれないのというのです。

 飼育員のみんなも黙ってしまいました。実は戦争がどうなっているか、軍隊の方針がどうであるのかということは誰の頭にもありませんでした。でも、みんなは特攻隊の兵隊さんが、自分の子供のような年齢の兵隊さんの身の上を思うとなんともいえませんでした。特攻隊の兵隊さんたちは水族館の側に寄宿しており、上陸日にはジョーイの芸を楽しみに見に来ていたくらいですからなおさらです。

 学徒出陣してきた分隊士さんの中には、学生時代に研究で水族館に通っていた人もいました。若い下士官を連れた将校さんは、彼らをジョーイの鼻先に乗せてやれるように懇願しました。若い下士官も軍服を着ながらジョーイの鼻や背に乗って無邪気に喜んで、ジョーイに貴重品になった特別配給の飴を食べさせようとしたりしているのも見ていました。

 そして、その兵隊さんたちの潜水艇は安全なものではなく、ちょっとした不具合で沈んだままになってしまう。そのまま殉職してしまうことも知っていました。みんなは、もう若い人が、訓練で死ぬのはやりきれないです。

 長谷川さんが口を開きました。「もう、ジョーイには何の餌もやらない」みんなは、下をうつむいて何も離しませんでした。ただただ、長谷川さんを囲んで味のしない合成の理研酒をまわし飲むだけでした。

 それから3週間たった夏の暑い日、長崎に原爆が落ちた4日後、ジョーイはプールで沈み、窒息してしまいました。せめて綺麗な体で埋めてあげようと、一端引き上げて爆雷取付具や安全尖外しを取り除き、ガスが堪って膨れたお腹を開いたとき、本当は風呂桶のように大きなジョーイの胃袋は湯たんぽの大きさまでしぼんでいたそうです。

 いまでもジョーイが死んだ8月15日には、鎌倉建長寺で慰霊祭が行われるそうです。
 『かわいそうなしゃち』でした。
 それではみなさん、ごきげんよう。



2009年夏『瀛報』(ようほう)29号のまえがきから、一部修正。

参考
谷甲州「ジョーイ・オルカ」『星の墓標』(1987.7 早川書房)
秋山ちえ子 朗読 土家由岐雄「かわいそうなぞう」『大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版』2017年8月12日(TBSラジオ、2017.8)
2002年8月朗読・録音
2017.08
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Category : 未分類
4種類目できました
4種類できました、新護衛艦の件についての突発本です

突発本

パンフ二つ目

新刊は合計4種類です

本誌『駝峰航空輸送戦』 599円 20ページ
パンフ『攻撃ヘリによる対機雷戦』 199円 8ページ
パンフ『魚雷搭載口からの特殊作戦』  199円 8ページ
突発本 「新護衛艦を概括すれば『海自の勝利』としかいいようがないよね」 399円 10ページ

場所は 3日目 日曜日 東-三ホール アー60a 隅田金属ぼるじひ社 です
2017.08
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Category : 未分類
新刊 3種できました

本誌『駝峰航空輸送戦』 599円 20ページ
パンフ『攻撃ヘリによる対機雷戦』 199円 8ページ
パンフ『魚雷搭載口からの特殊作戦』  199円 8ページ

あと一個、突発本つくれるかどうかです
出すとしたら、多少薄いかもしれませんが釣り銭(100円玉不足が怖い)の関係から399円。

パンフ二つ目

場所は 3日目 日曜日 東-三ホール アー60a 隅田金属ぼるじひ社 です

2017.08
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14:23
Category : 未分類
新刊です 

対中封鎖と対抗策としてのヒマラヤ越え航空輸送を挙げて
「封鎖の自己阻害性」つまり封鎖それ自体が封鎖を不完全にする件について書いてみました

新刊紹介

パンフは「攻撃ヘリによる対機雷戦」です
ほか、パンフをもう1-2種作っている最中です、一つはできるでしょ

場所は 3日目 日曜日 東-三ホール アー60a 隅田金属ぼるじひ社 です
2017.08
08
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21:54
Category : 未分類
 「みちびき」完成がニュースになっている。これは準天頂衛星4号機だ。その打ち上げに成功すれば日本上空には常に1機が直上にある状態が維持できることになる。

 それについてNHKは次のように報道している。
スマートフォンなどの位置情報システムの性能を飛躍的に高める日本版GPS衛星「みちびき」の4号機が完成し、8日報道陣に公開されました。
[中略]
みちびきは今月11日、3号機が種子島宇宙センターから打ち上げられる予定で、今回の4号機も含めた4機体制が整うと、現在10メートルほどあるGPSの位置情報の誤差を数センチにまで縮めることができるということです。

これが実現できれば、ショベルカーやトラクターといった建設業や農業に使われる機械を自動で運転したり、ドローンを使って自動で物資を輸送したりするなど社会のさまざまな分野で新たなサービスが展開できるようになると期待されています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170808/k10011092981000.html


 だが、「みちびき」は実用されるのだろうか?

 それはない。なぜなら、サービスエリアは日本列島周辺に限定される。そのような機能を商品に組み込むGPSメーカーはないこと。さらにはそもそもセンチメートル単位の測地の必要性そのものがないことだ。


■ アメリカ市場に「みちびき」対応はいらない

 GPS機器を作る側になれば理解は容易いだろう。

 このグローバル経済の下では世界市場を相手にしなければならない。特に工業製品はそれが求められる。市場規模が確保できなければスケールメルっとを甘受できないからだ。
 これはチップからソフト、完成品に至るまで同じである。GPSの周りを集約したICや、それを動かすソフト、それらを搭載した各種機械は世界市場対応を狙う。

 そこに「みちびき」対応を入れる余裕があるだろうか? 

 チップは入れられない可能性が大きい。もちろん受波部分は従来品と共用できるだろう。だが、その後処理を担当するハードが必要となると、まずは入れない。日本限りのサービスだからだ。

 ソフトもどうなるか怪しい。もちろん、受波できれば後工程はソフトでできる。だが、日本限りのサービスであり、万人が実用する水準の性能ではない。携帯電話にRTKを入れるようなもので無駄でしかないからだ。

 製品も同じだ。ソキアがトータルステーションのGPS機能に「みちびき」対応をいれるだろうか? そんなものをつければ、その分値段は高くなる。「みちびき」が対応しないエリアでの競争力を失う。オプションでつけるにしても、世界市場・世界標準ではないので高くなるので日本人でも買わない。


■ 誰も使わない「みちびき」

 つまり、誰も使わないということだ。国の事業でお付き合いさせると言った程度だ。

 必要な分野そのものがない。

 農業や土木での情報施工でも光学認識を選ぶ。田んぼに苗を植えるにしても、カメラからの光学情報でやったほうが間違いはない。事故等で「みちびき」が不調となっても影響を請けないからだ。

 そして、実際に農業では光学認識型が商品化されている。前の農機具の後を追っかけてくるタイプだ。これは世界市場でも使えるものなのでメーカーもそちらを推す。当然ながら「みちびき」なんぞ使わない。

 ドローンも同じだ。大概の運航なら従来のデシメートル誤差で十分である。それがセンチメートルとなるメリットはないからだ。物資輸送でセンチ単位誤差が必要か、航空写真でセンチ単位誤差が必要かということだ。


■ これも一種の宇宙開発詐欺

 結局はこれも詐欺の一種だ。使いもしない「みちびき」事業に金を突っ込んで宇宙屋が儲ける錬金術でしかない。

 それを今頃打ち上げるのもマヌケだ。センチ程度の誤差は已にRTKで実現している。移動体に適用するにしても、それならデファレンシャルで十分だからだ。

 まずはサッサとやめたほうがよい。日本は已に貧乏国に陥ろうとしている。金がないのに無駄金を使う余裕はない。

 一番いいのは打ち上げ失敗だ。それで4号機が人の迷惑にならないところに落ちれば、管理する手間も省けるので一番よろしい。已に打ち上げた衛星も放置に限るだろう。
2017.08
07
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11:58
Category : 未分類
 違和感というものは不思議なものだ。表面づらはとりあえず整っているが、どこかが間違っていると分かるからだ。騙し絵的な狂いがある。あるいは本来あるべきものがない。そういった、明瞭な間違いではない間違いがそこに存在することを警告する感覚である。

 須賀原洋行さんの主張がそれだ。
須賀原洋行‏ @tebasakitoriri
電気自動車が世界を席巻してしまうと、結果的には地球環境に悪影響を及ぼしますよね。火力発電や原子力発電で作る電力を使うのですから。
日本はハイブリッド車のさらなる進化や、燃料電池車の水素のエコな製造方法など追求することで本当の世界貢献をすべきなのでは。
https://twitter.com/tebasakitoriri/status/893506054037700608

須賀原洋行‏ @tebasakitoriri
EV車って、アメリカを裏で操る石油メジャーが自分達の利権はそのままに、いかにも自動車業界がエコに転身したかのように見せかける為の道具なのでは。
https://twitter.com/tebasakitoriri/status/893518308271468544


 筆者はこの発言に違和感を感じた。

 それは何故か? 詰めて考えれば現実社会の電気自動車の普及と矛盾するからだ。


■ では、なぜ「世界を席巻」できるのか

 その違和感を分解して示せば次のようなものだ。

 まずは須賀原さんの予想の捻れである。EVは不利と言いながら、同時にEVが世界を席巻するという見通しを立てている。

 須賀原さんはEVはHVどころか在来エンジンよりも不利としている。まず「本当の世界貢献」(須賀原)としてEVはHVや水素燃料によりも不利であると述べている。同時にEVは在来のレシプロ車よりも不利であるとも示唆している。「結果的には地球環境に悪影響を及ぼしますよね。火力発電や原子力発電で作る電力を使うのですから。」(須賀原)はそれだ。

 だが、これは「電気自動車が世界を席巻してしまう」(須賀原)と衝突する。EVが本当に不利なら普及しないからだ。


■ 勝者はEV

 実際には「EVは将来見通しで優位に立っている、そのために普及する」と予想されている。

 だいたい20年代に日米欧中で10~20%のシェアを達成すると見込まれている。

 EVは在来車に優位に立つからだ。在来車のレシプロエンジンは熱効率の向上はほぼ見込めない。それに対し、化石燃料発電でも高い熱効率が実現され、燃料も安価な天然ガスでよいEVは優位に立つ。電池技術も進歩している。このため発電ロス、送電ロス、充電ロスを勘案してもカロリーベースではEVが勝つと見られているからだ。

 そこでHV、水素燃料電池は特書されない。EV有利の日陰となるからだ。

 HVはEVに敵しない。EVよりも優れていると主張するなら、なぜPHVが登場するのかを考えればよい。HVが優れていればPHVは出現しない。電力供給が不安定な地域や長距離運転用の需要はあるだろう。だが、ディーゼルに勝てるかもやや怪しい。負けもしないが引き分け程度となるだろう。

 水素燃料はロクなものではない。天然ガスのリフォーミングは化学エネルギーの半分を切り捨てるようなものだ。そして、EVを水素燃料電池で置き換えるために「燃料電池車の水素のエコな製造方法」(須賀原)を追求するはない。自然エネルギーで電気分解するくらいならその電力で電池を充電する。あるいは水素を作っても電池対応できない航空燃料生産等に回す。


■ 将来に見えてきた「自動車敗戦」の否認

 須賀原さんは、なぜそのような矛盾した主張をしたのだろうか?

 おそらくは敗戦の否認だ。

 日本自動車産業はEV不利が見込まれている。ハッキリいえばこのままでは負けが見えている。しかも欧州に負けるだけではない。中国の長城や吉利にも負けようとしている。

 だが、須賀原さんはそれを認めたくない。政治でのアクロバティック体制擁護のように、既存体制が最善解であり、それを擁護するのが現実的だと思いこんでいる。

 EV有利を石油メジャーの陰謀としてするのもその否認である。「アメリカを裏で操る石油メジャーが[中略]自動車業界がエコに転身したかのように見せかける為の道具」(須賀原)と述べているが、石油メジャーと自動車業界は別セクターである。そもそも「アメリカを裏で操る石油メジャー」(須賀原)が、なぜ石油を使わないEVをエコであるかと宣伝しなければならないか不思議なものだ。認知のゆがみといったものだ。

 そして日本自動車産業、トヨタ-マツダ合弁の擁護をする。これはアレ宰相擁護と同じだ。自分がヨイショしてきた体制が負けることを認めたくない。棺桶に片足突っ込んで、そろそろお腹が痛くなるヤツなのに、政治的に生き残れると自分を騙そうとする。

 そして今では手垢がついたEV批判を引っ張り出す。「電気自動車は環境負荷は実は大きい」といったものだ。20年近く前に太陽光批判ででてきたものと同じだ。当時の段階ではそうだが、今では成り立たない批判である。

 「電気自動車は地球環境に悪い、だからHVや水素燃料電池を作らなければならない」と主張はこのようなものだ。これは須賀原さんのライト・イズ・ライト的な価値判断にも都合がよい。サヨク的な環境保護指向を否定する、あるいは冷水を浴びせられると信じられるからだ。





----------------------- オマケ (当日16時追記)------------------------------

もちろん、ERを含むHVやディーゼル車は記事中で述べた通り長距離運航の有利があるわけで

LN BB-45‏ @BB45_Colorado
加えて、燃料切れを起こしても、燃料を10リットルも持ってきてもらえば100~200km動くことができる。
勿論これらは、エアコンなどの電装系をフルに使った場合の数字。僕には、EVがこの性能を獲得することは当分無理としか考えられない。
https://twitter.com/BB45_Colorado/status/894445053753475074


内燃エンジン車はEVに対してこのような利点がある。それは事実でしょう。

でも、ISOかなにかで自動車用補助電力バッテリーかなにか規格化して、コンビニ等で店で貸す形で電力売ると相当どうにかなっちゃう気がする。その場合、ER用のエンジン傾倒は不要になる。

もちろん、今はない。でもEVが普及したらそういったギミックや商売がうまれるんじゃないかな。統一形状統一極性で、電池劣化や充電率の差もあるので個別電力計をつけて保証金取って返すところで精算みたいな。

まー、特許とか実用新案とればいい商機かもしれない。キャンプやらの農業用動力の需要もあるだろうし。

けど、規格化の際には特許や実用新案は全部スキップできる形にされるのではないかとも思う。海上輸送コンテナは規格化の際、コネクタ形状は既存特許を全部回避する形にしたから。

2017.08
06
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23:34
Category : 未分類
 「電力供給に余裕はない」といった主張がある。これは東北大地震とそれ以降の原発停止への反論としてしばしば見られるものだ。

 その立場から、今夏も電力余裕はない、電力余裕3%は余裕ではないと述べる向きもある。これは今夏は電力に余裕があるといった新聞報道への反発である。

 例えば諸星さんの主張がそれだ。
諸星友郎/トモロックス/ゴズマ星丸‏ @tomorox
ネトウヨモードというかアンチ朝日新聞モードで一言言わせてもらうけどさ、夏の電力「余力は十分ある」って、自分で「3%は最低限度必要」って書いといて関東と中部が3.5%と3%で「十分」って、端的にバカじゃないの?
https://twitter.com/tomorox/status/894043749013049346


 だが、3%は相当に余裕がある数字だ。無制限の電力需要に対応する前提であり、しかもそのピーク時でも3%の余裕がある見込みだからだ。

 つまり電力供給は破綻しないことを示している。

 もし仮に3%の余裕が失われても需要調整で対応できる。電力需要は容易に調整できるからだ。まずは短期長期の節電の呼びかけがあり、以降も産業界への節電要請、大口需要家の需要制限、電力制限令の発動といった縦深がある。

 これも一種のバッファである。そのため、突然の停電や輪番停電は置きない。

 自由意志での節電呼びかけだけでも強力である。それで突然のピークはしのげるからだ。昔、高校野球の時期にあったようにテレビやラジオで「ホニャララ電力の供給量がピークに近づいたので節電を呼びかけています」だけで極短期的にはすぐに落とせる。そしてその日のピークを超えれば供給は問題はない。

 その上、予想以上の酷暑が続いても大口需要を減らせば対応できる。特高受電をするような大口需要家は格安で電力を購入しており、契約上はその代償として供給逼迫時には節電に応じなければならないからだ。

 長期的にみても電力供給の逼迫はない。これは節電や省エネの進捗だけではない。人口減少や家庭用太陽光による需要削減の効果は大きい。同時に産業構造の変化により工業用電力の需要減少もそれにくわえてよい。

 つまり「『3%は最低限度必要』って書いといて関東と中部が3.5%と3%で『十分』って、端的にバカじゃないの?」(諸星)は成り立たないということだ。特に「電力需要も調整できる」観点なしに「バカじゃないの?」は厳しい言い立てである。

 ちなみに、電力不足となっても電力料金を上げれば一発で解決する。そしてそれは家庭向け電力料金をいじらなくても可能である。電力代を一律にすればよいからだ。今まで野放図に割り引いてきた工業用、農業用電力や公的セクター向けの料金を一般家庭と同じにするだけでよい。

 それによりより需要は相当縮む。工業や商業は家庭向けの高価格を払うのは馬鹿馬鹿しいので自家発電にシフトする。農業用も電力はほぼタダ半額*のため全力で回していたポンプの吐出量を調整する揚程も見返しをする、あるいはディーゼルへの切り替えも進める。特に地方公共団体はいままでやらなかった節電をする。例えば未だに電球が残る外灯や信号用電力も一掃されるだろう。



* 確認したらだいたい半額だった
2017.08
04
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16:19
Category : 未分類
 「ボクたち理系は賢いから宇宙開発詐欺に引っかからないのです」は興味深い発言である。

 なぜなら今まで「できるできる」詐欺に引っかかり、それどころか片棒を担いできた経緯に反するからだ。

 例えば次のような無邪気な発言である。(ここでは名前は秘す)*
近いこと思ったんだけど、「宇宙開発詐欺」って、むしろどんなことをすると宇宙クラスタがホイホイされるのか考えを聞いてみたいところなんだけど…実りのない実績のないことをやってると宇宙クラスタはあっさり離れるよ、机上の空論はそもそもお話にならないからね。

あと、宇宙クラスタは理屈っぽいことが好きなので、理論が破綻してるとあっさり詐欺だって見破られると思う、しかもそれなりに知識がないと語れないからね宇宙開発分野って。


 これは理系カルトが詐術を見抜けなかったことと反している。今までの宇宙開発、航空開発、原子力政策の詐欺を見抜けず、むしろ詐術に加担してきた経緯と矛盾するものだ。


■ ロケット開発の詐欺性に言及しない
 だが、もし本当に航空宇宙クラスタが賢いなら、なぜ日本の宇宙開発にある詐欺性に言及しないかは不思議なものだ。昔から商業的成功の見込みがあると嘘をついて開発するが、商業的に成功した例は皆無である。

 例えばH-2や2Aをみればよい。ほとんどが国内官需である。最近になって民生分を2件受註しているがアリバイでしかない。だいたいロケットは補助金をぶち込んで飛ばしている。その点からすれば受注金額ではペイしないダンピングである。そこに商業的成功はない。

 だが、それを宇宙屋は批判しなかった。それで食っている連中ならともかくとしよう。メシの食い上げだからだ。だが利害関係もない「宇宙クラスタは理屈っぽいことが好きなので、理論が破綻してるとあっさり詐欺だって見破られる」はずの連中はその詐欺性を指摘していない。

 これは準天頂衛星も同じだ。需要があるから飛ばした衛星ではない。これは打ち上げを決めてから使い途を公募した経緯を思い出せばよい。補正信号を出すといった機能にしても地上波でのデファレンシャル等補正データ放送の普及で終わっている。

 この無駄遣いも航空宇宙クラスタは何もいわなかった。目的と手段、コストと利益のロジックが破綻しているにもかかわらずヨイショしかしていない。


■ ヒコーキも同じ
 これは航空機開発も同じだ。

 F-2開発もヨイショしかしなかった。あれはF-16のコピーでしかない。もともと成功が保証されている空力モデルをそのまま流用しただけだからだ。いくら構造再計算しようがサイズを一回り大きくしようが変わらない。その能力もF-16そのものであった。ミサイル4発搭載なぞバッカニアでもトーネートでも実現した性能だ。それをさも強力無比であるように褒め称えた。

 そして航空宇宙クラスタ連は「それならF-16買えばよい」とは一言もいわなかった。無駄遣いであることを理解できなかったか、無駄遣いの詐欺的事業でも国産ヒコーキだからと指摘しなかったかだ。

 これはP-1/C-2も同じだ。P-1のようなドンガラに金を突っ込むべきではないとは誰もいわない。自主開発でもP-8の内臓を国産にすればよい点は指摘していない。C-2は能力不足ともいわない。本当に必要な機体はC-17なのだが、それを理解できないか、理解しても国産ヒコーキだから躊躇したのだろう。


■ 核燃料リサイクルも同じ
 さらにいえば、その種の理系カルトは核燃料リサイクルも詐欺であると声を挙げていない。事業として破綻しているのに何もいわない。

 ちなみに航空宇宙クラスタとやらは、かつては、あるいま今でも原子力をヨイショしている連中を含んでいる。

 はたして「宇宙クラスタは理屈っぽいことが好きなので、理論が破綻してるとあっさり詐欺だって見破られる」のかは怪訝だ。

 そ知識興味とやらもまずはメカミリだけの興味でしかない。歯車とピコピコの理屈は好きなのだろう。だが経済性や実現可能性、需要との合致についての理屈はない。社会の仕組みはまったく好きではないのだろう。**

 だいたい理系カルトに詐欺のような欺瞞を見破る力があるかはさらに怪しい。原発事故でも「メルトダウンではないだす」「馬鹿は黙ってろ」といった位だ。

 当時でも「フクシマでは何かありえない事態が起きている」ことは普通に理解できた。政府や電力会社はそれを正確には公表していないことも明白だった。

 それを察知できずヨイショしていた連中である。文系的知識以前に、社会的感覚、あるいは世間知の欠如を伺わせるものだ。

 そして権威主義なのでエラい人がいえば詐欺でも信じる。特に下層の航空宇宙クラスタは権威主義の塊である。自分よりもエラいクラスター構成要素が「宇宙開発に成功すれば巨万の富が」といえばそれを信じるだろう。上がチューリップが儲かるといえばチューリップを買う、万年青とウサギが儲かるといえば万年青とウサギを買う。その程度の連中である。



* もとの発言はこちらこちらである。

** 大炎上中のMRJはやや異なる。一応はそろばんを弾いているからだ。ただし原油価格100ドルでなければ市場競争力はないだろう。今の原油価格ならブラジル製のほうがLCCは安い。
2017.08
01
CM:11
TB:0
12:45
Category : 未分類
 宇宙開発ならなんでも肯定する連中がいる。自称航空宇宙クラスターとやらがそれだ。本来、産業におけるクラスターは企業や利害者を集めたアクターである。「北欧の海運クラスター」といった形で使うものだ。ただのマニアやファンは含まないのだが、それはさておく。

 それが堀江さんのロケット開発で頼まれてもいないヨイショをしている。失敗した打ち上げを成功を言い張るマヌケがそれだ。何よりも判子を押したように同じことを言い、同じマンガを貼り付けている。主張や表現にオリジナリティの欠片もない。個別の発言者ではなく、一般的な例で示すため発言者にモザイクを掛けたが、次のようなツイートがそれだ*

名称未設定 1
うちみに、ボクの友達のユダヤ人(仮名:山本さん)は「みんなが同じこと言ってるときはそれを疑え、それユダヤの知恵」と日本語でいっていた。


■ 将来見通しがない

 そして何よりも不思議なのは、将来の見通しに現実味がないことだ。念仏のようにロケットは失敗を繰り返して成功すると自己暗示をかけている。だが、今後に堀江さんのロケットが完成するかどうかはわからないし、メカとして成功しても事業の成功につながるかもわからない。

 特に事業についての盲目性は滑稽ですらある。いい歳こいたメカミリの連中それに全く言及していないのだ。

 もちろん花火の打ち上げに興じているならそれでよい。イベントとして面白いよねといった消費なら頷けるものだ。

 だが、それが航空宇宙クラスター(自称)は、日本の科学技術立国やら宇宙商売での日本シェア挽回につながると吹いている。まずは文系的な社会への理解を疑うものだ。理系カルトやお理工さんと、その知性の偏りと不足を指摘されて然るべき言動である。

 堀江さんの小型商業ロケット事業は前途安泰ではない。思いつくままでも技術、市場、企業統治に問題を抱えているためだ。


■ 経済性が実現できるか?

 まず、技術面での問題である。

 これは工学的問題だけではない。純技術的にはロケットが宇宙に到達するか否か、そのペイロードは如何ほどかといった疑問があるが、問題はそれだけではない。

 なによりも経済性が実現できるかが問題となる。堀江さんが私企業低コスト国産ロケット製造に成功しても、他国の私企業低コスト小型ロケットより高ければ意味はない。100億円の政府系ロケットに対し1億を実現できても、アメリカや中国、インドが3000万のロケットを製造すれば太刀打ちできないということだ。

 そして、この手の話には航空宇宙クラスター(自称)はまず乗ってこない。頭の良い人もいてそれに気づくのだろうが、雰囲気から言い出せないのだろう。そもそもそれで食っている連中の金主はほぼ同じである。国産ヨイショ記事を欲しがるメディアでの商売を考えるとそれを言い出せない。そうみえるものだ。


■ 市場で生き残れるか

 そして市場に参入できるか、生き残れるかの問題もある。

 これはロケット単体価格だけではない。打ち上げ用地や支援設備も同じだ。これらは日本で作るとどうしても高くなる。

 その意味で、国産ロケットを日本で打ち上げる事業そのものは難しくなる。日本での打ち上げには広大な場所の確保や周辺対策、天候不順の問題もある。海沿いでは漁業との関係があるし、北海道では特に最後の天候不順も問題となる。さらにいえば、低緯度でなければ使いにくいといった問題もある。

 果たしてアメリカやインドや中国に対抗できるのかということだ。

 ちなみに、製造元の産業基盤でもアメリカと中国は強いだろう。どちらも軍事産業そのものの下請けあたりを使えるからだ。他にもSA-2やらSM-1ERやらの在庫ブースタあたりを転用されれば短期的には勝ち目はない。

 つまりは、低コスト小型ロケット打ち上げ企業を日本で作っても世界に勝てるかは疑問なのだ。

 それからすれば国産と国内打ち上げにこだわる利点は薄い。諸外国のベンチャーが作ったヨリ安価なロケットを海外で打ち上げたほうがよい。銭ゲバ的見地を詰めれば法的規制がザルで環境意識の低く、人口稠密度が低く命の値段も安いフィリピンやパプアニューギニアで打ち上げるほうがよいだろう。

 これも航空宇宙クラスター(自称)とやらは言及しない話だ。


■ 企業統治に不安はないか

 最後は企業統治の問題である。

 堀江さんの経営であることには触れない。ライブドアの企業統治や、投資確保や株価上昇だけを目的とした企業経営や、現実的には他を圧する技術を持たなかった点はここでは触れない。

 だが、クラウドファウンディングで金を集めたロケット打ち上げ事業に継続性があるかどうかは疑問だ。

 それは本来の健全な投資ではない。小型ロケットの商業打ち上げが本当にベンチャーである、儲かる商売なら株式なり社債なりと言った形で出資を募り、配当あるいは利子を付けるのが常道である。

 対して「なつのロケット団」とやらは見世物としての投げ銭頂戴である。3万払えばステッカーをあげます、Tシャツをあげますとするのは、例えば、今考えた比喩の例としては日本軍隊のレプリカ戦闘機(ロシア2000年製製造:2億円)を作って、現存する貴重な隼戦闘機を飛ばしますので愛国人士や戦中派二世は献金しましょうと変わらない。

 さらに、広告塔は露骨である。航空宇宙クラスター(自称)とやらの重鎮が座っている。もちろん八千草薫がでてくる健康食品とは言わないが、事業としての目論見を示す数字は見たことがない。それよりも投げ銭頂戴を優先しているようにも見るものだ。

 はたしてそのようなやり方でうまくいくのだろうか。そのような疑念が浮かぶ。

 だが、そのような批判的見地が航空宇宙クラスター(自称)ない。これもオメデタイものだ。


■ 堀江さんはともかく支持層がアレ

 もちろん、堀江さんの事業にケチを付けるつもりはない。ベンチャーとはそういうものだからだ。十に一はモノになるかもしれない。そうなれば堀江さんは真の成功者となるだろう。

 だが、ヨイショ連は賢くは見えない。自称クラスター連は、十に一のベンチャーであることを見抜けないのではないかと疑うものだ。

 仮に、モノホンの宇宙開発詐欺があればキレイに引っかかるだろう。例えば、仮に旧本軍秘密兵器のロケットを見つけてきて、ロシアの金持ちに転売しようとしたが石油価格暴落で失敗した。だから「日本の空を再び」とでも称して花火大会をしよう程度の香具師がでてきた時には抵抗できるかわからない。

 そのときには、無償ボランティアでサクラをするのではないかね。打ち上げの度に種子島に行って、金のなくなった日本の宇宙開発ヨイショをするようなSF作家やらが片棒を担いで安愚楽牧場になるのではないかと踏んでいる。実際にそうなる方にこのカシオミニをかけても良い。


■ オマケ

 まあ、北朝鮮と合弁したら大笑いして堀江さんを褒めるけどね。それなら目のつけどころが違う。技術レベルも同コストでは日本の10倍、打ち上げ場所に制限はないし、危険な燃料や製造プロセスでも労働法規や環境法規の制限なく扱える。失敗して人家におちても保障は安い。あるいは最終アッセンブリをロシアにしてロシア製を装い、輸送費はともかく時間対応が難しいけどキューバあたりから打ち上げとかね。


* 個別の発言についてとりあげたものではなく、一般例をしめしたものなのでアドレスは示さない。元ツイートはこれ
2017.07
29
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17:41
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 アレ宰相の瀆職追求に対し「推定無罪の原則を知らない無知」を言い立てるのは却って法律知識の整理が足りないのではないか。

 「騒いでいる野党に推定無罪を教えてやれ」といったしたり顔の発言がある。例えば、ぶQさんのこのような発言がそれだ。
弾劾と刑事訴訟をわけられない
ぶQ@minawa_t
最近思うのだけど、日本は義務教育でもっと基礎的な法律の知識を教えた方がいいのではないか。推定無罪の原則とか法の遡及適用の原則禁止とか。騒いでいる野党の人には特に必要かと
https://twitter.com/minawa_t/status/891119878349795329


 だが、推定無罪は刑事法に限定される概念である。刑罰により人身の自由を奪うことには重大性がある。また被告と原告(検察:国家)の力関係は対等ではないため保護が必要となる。その結果、導入されたものだ。

 当然ながら、議会での追求に推定無罪は適用されない。弾劾と刑事訴訟とは異なるからだ。

 弾劾は身分に関する争いである。大臣ほかの政治任用の公職や裁判官について、その職位にふさわしくない者を職から追放するものだ。身体や財産に刑罰を課すわけではない。そのため推定無罪は関係しない。弾劾の理由も「ふさわしくない振舞い」だけでもよい。罪刑法定主義や事後法の禁止とも関係しない。これは裁判官の弾劾裁判や弁護士の自治的懲戒制度も同じである。

 そして宰相には弾劾されるに足りる合理的な根拠がある。規制緩和でオトモダチの加計孝太郎だけが利益を得る構図そのものが疑惑である。さらにいえば「腹心」と述べた以上はアレ宰相の部下であり身内である。その点でもつまりは自己利益を図ったものとも言える。

 ちなみに法は推定を認めている。法諺でも「推定は法律上有効である」* とあるように蓋然性を持つ証拠にもとづく推察を認めている。当然ながら日本の民事法でも推定は有効である。当然だが、より政治性を持つ議会での弾劾には充分な足がかりとなる。

 つまりはトンチンカンでしかない。今回の疑惑追求が気に食わないからといって推定無罪や事後法禁止を持ち出すのはそういうことだ。法律やその中での概念を知っていても、その法が及ぶ範囲を知らない。これはかえって「基礎的な法律の知識」(ぶQ)の整理が足りないことを告白するものである。



* 記憶が怪しいので英語ほかでググったら"Prsesnmptiones sunt conjectures ex signo verisimili ad probandum assnmptte."がでてきた。単語ごとにググるとそれっぽい意味なので昔聞いたオリジンはこれだろう。
2017.07
24
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16:04
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 中文ででてくる玻璃鋼管はずっとホーロー引き鋼管だと思っていた。「内外面をガラスを焼き付けたチューブで硫酸や硝酸といった高腐食性のプラントで使われる」と勝手に思い込んでいた。日本語でもガラス鋼管があるからそれと同じだ信じていた。ガラスはプレス鋼管を作るときの減摩材となるように親和性が高いしね。それでなんとなくだが「テフロンライニング鋼管と同様、核開発や高効率爆薬の生産に必須」みたいなイメージだった。まあガラスはフッ素に耐えないけど、玻璃鋼管は耐食性に優れるみたいな書きぶりなのでそう考えていた。

 だが、広告眺めていたら違和感がでてきてググったらGRPだった。確かに玻璃はガラス繊維として使っている。だが鋼はどこにもない。グラスファイバーを玻璃鋼として玻璃鋼・管なのだろう。

 まあ、日本としても生麺蕎麦や春雨緬といった言葉を使う。中国人からすれば「どこにも小麦粉はないだろ」程度のものだけどね。麺は小麦粉の意味で餃子は麺料理、緬券は小麦粉配給券、日本語の用法が間違っている。*

 その記事の並びで見つけたのだが、ラスメタルは拉透網となっている。ラスメタルあるいはラス網は鋼板に切り込みいれて引き伸ばしてつくった網で、モルタル下地に使う資材なのだが、これはMetal Lathの音写としては秀逸。製造法(拉:引っ張る)と商品の概要(透)を通音の拉透の字できれいに収めている。シャットダウンを遮断、コンクリートを混凝土というくらいに意味と通音が両立している。

 その点、台風は微妙。明治最初期の水路誌をみると颶風となり颱風となるが、台の字に強風の義はない。太風あるいは夳風、あるいは風へんに太と風にしとけばよかったのにねえ。





 後記 バイドゥでみると拉伸鋼、拉伸網の方が一般的。それでも音はラスに近いけど
ラスメタル
http://www.baiyun01.com/cpzx/507.html

* 逆にいえば軍隊の乾パン、乾麺包は中国語どおり。食品としてヒモ状の要素はまったくない。
ただし、アレは乾麺餅のほうが良かったのではないかとも思うものだ。餅は小麦粉を焼いたパンそのもの。
対して「もち」はもともと固有語で、起源は芋=里芋=タロイモを搗いてモチモチにしたものともいわれている。言葉としてもおそらくは「いも」の「も」と、「いのち」「ちから」の「ち」がくっついたものといった説明もある。まあ、マレー・ポリネシア系の食材であり、言葉なんだろ。タロイモが取れないところだとサゴヤシで造るとかあるんじゃないかね。
2017.07
23
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19:21
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ハンプ輸送というか、日華事変から太平洋戦争での対中封鎖戦本でこんなかんじです。
もちろんできているのは表紙だけ

2017_夏コミ_表紙_提示用

夏コミ3日目(8月13日) 東A60a   "ア" ブロック 60a 隅田金属ぼるじひ社 です
よろしければどうぞ
2017.07
22
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14:40
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 確たる図画も描けないものに「できる」といって金をかっぱぐ詐欺がある。核燃料サイクル、中でも高速増殖炉はそれであった。今でも核融合はそれだ。現段階ではエネルギーを回収する方法はない。原子力以外でも経済的にペイしない計画に金をつぎ込む詐欺もある。リニアモーターカーも似たようなものだし、国産ロケット開発や航空機開発もそれだ。

 フクシマをいつか廃炉できるといった見込みもその伝だろう。崩壊核燃料の位置はわかった。だが、それを回収する具体的な絵はない。金をぶっこめばできるかもしれないが、できないかもしれない。膠着状態からこそぎ起こして持ち上げられても、原子炉外に持ち出し、安全に収納するまでもっていけるかわからない。当然ながら、そのコストは全くわからない。コスト的に現実味がない可能性もある。


■ 「取り出す方法は言えないが金を支払え」

 それが「できる」前提で話を進めるのは不思議なものだ。例えば松浦晋也さんの発言だ。朝日新聞の記事にが苦言を呈してたものだ。だが、それはできるかどうかもわからないものを「できる」として、人の金を突っ込む態勢を無条件に、楽天的に肯定するものである。

 具体的には次の発言だ。
松浦晋也@ShinyaMatsuura
現時点で取出方法が見えないのは当たり前。得られた画像を使って、これから取出方法を考えるのだ。「溶融核燃料らしきものが見えた!」ってのは大成果だと思うよ。 溶けた核燃料か、取り出し方法は見えず 福島第一3号機:朝日新聞デジタル
https://twitter.com/ShinyaMatsuura/status/888561104653361152


 要は「これから取出方法を考える」(松浦)といった噴飯に金を突っ込むことを肯定しているのである。

 不健全な支出に対してなかなか言えることではない。回収法はやり方がわからないもの、あるいはできるかどうか見当もつかないもの、さらにはいくら掛かるかわからないものに金をブッ込むことを応援するものだからだ。


■ 盗人に追い銭

 しかも、その金は電力会社の金ではない。

 本来は原子力に乗っかった経営上の失敗である。本来であれば、その被害は破産するまで会社が負うべき性格のものだ。

 だが、実際に支払っている金は電力会社や投資家の金ではない。独占事業で巻き上げる電気代であり、あるいは国の予算である。

 そして、この状況でも電力会社は儲けている。本来なら100%減資されるはずだった株式への配当に回し、事故を引き起こした当の従業員たちに平均以上の給与を支払っている。


■ 原子力への甘やかし

 このような背景があるにも関わらず「取り出し方法は見えず」を批判する点は不思議なものだ。

 途方もない甘やかしといってもよい。原子力を適当に扱い事故を起こした。それで国民や国が面倒みなければならない状況に追い込まれた。その状況にありながら「回収の絵はないです、でもやらないと迷惑でしょ、金ください」といっているものだからだ。

 だが理系カルトはそれを肯定する。メカミリ、あるいは航空宇宙クラスタ、SFマニアといった科学技術大好きっ子はたいていそうだ。連中は理系的価値観以外に関しては全く考慮できない。あるいは選択的に盲目となる。ミクロの技術には詳しいが、マクロとして実用になるか、経済的にペイするかは意図して見ようとしない。

 そして、その理系カルト視点でしか政策施策を語れない。科学技術しか見ないし、科学技術での効用しか考えない。事故を起こしたあとの原子力への未練もそうであるし、事業化の見込みもない日本のロケット打ち上げやどう見てもモノにならない航空機開発をヨイショするのもそれだ。科学技術への盲目的信仰であり、それ以外の価値観が欠如している点で全くカルトだ。
 
 それの表出の一つが松浦さんの発言だということだ。「現時点で取出方法が見えないのは当たり前。得られた画像を使って、これから取出方法を考えるのだ。」(松浦)である。

 本人には無邪気であり罪はないかもしれない。

 だが、結果としては無自覚にも「できるできる」詐欺を幇助している。高速増殖炉の無駄遣いを援護したのも、核燃料リサイクルを継続させたのも、経済や社会を見ない、理系カルト的な科学だけの合理性の宣伝であった。これは同じ国家的詐欺のロケット開発や航空機開発も同じだ。
2017.07
20
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05:25
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 クリスさんはネトウヨ日本人をチョロいと思っているご様子だ。「日本軍の駐留を中国も熱望していた」と傀儡政権側の発言を取り上げているからだ。そこにあるのは「頭の弱い日本人ネトウヨは国府と傀儡政権の区別もつかないといった見通しである。

 これは盧溝橋事件80周年に関する発言だ。いつもの日軍ヨイショにおいて、中国政府が「『日本の永久駐兵熱望、日軍顧問団は役に立った』」正しい歴史」(クリス)と述べている。

華北傀儡政権
☆Chris*台湾人☆‏ @bluesayuri
七七事変80年、前のtwもした、原因は共軍の挑発、日軍でない、蒋軍による極悪非道と考えた中華民国南京政府は日本との協力で平和の確立を。当時の記事に「日本の永久駐兵熱望、日軍顧問団は役に立った」正しい歴史は決して国共の改竄歴史ではない。https://twitter.com/bluesayuri/status/822118105405014016 …
https://twitter.com/bluesayuri/status/883345168128024576




■ 華北傀儡政権による日軍ヨイショ

 だが、写真記事には「中華民国臨時政府」と書いてある。これは日本軍が華北に作った傀儡政権のことだ。、そりゃ中国を裏切って日本についた連中だ。「日本軍の永久駐兵熱望」位は書く。

 さらにいえば、南京政府の語もイカサマ。

 七七事変当時の南京政府は蒋政権そのもの。それが「蒋軍による極悪非道と考え」るのは自家撞着だ。

 ちなみに後の南京政府、汪兆銘の傀儡政権ができるのは1940年だ。しかも傀儡政権は重慶との合流を見越している。スタンスとしては日本と共産党との関係に相違があるが、重慶軍とは中が悪くはない。その点で「蒋軍による極悪非道」とはいわない。


■ 日本人ネトウヨは馬鹿だから気づかないと考えるクリスさん

 このあたり、ネトウヨだからチョロいといったクリスさんの日本人観を窺えるものだ。 「日本軍の永久駐兵熱望」と書いてあれば、「中華民国臨時政府」には気づかないだろうといった判断がみえるからだ。

 果たしてその目論見通りに鵜呑みにする御仁も出てくる。
吉田 武臣‏ @343Minami
返信先: @bluesayuriさん
歴史の真実を公表してくださり、日本国民の一人として深く感謝申し上げます。世界は中共による長きに渡る日本潰しのための嘘偽りの犯罪行為広報、及び流布に気づきつつあります。無策な日本の行動により多大な時間を要しましたが皆様の御協力によりやっとここまで辿り着きました。ありがとうございます
https://twitter.com/343Minami/status/883354025940328449
 

 そこにある「歴史の真実」とやらは「傀儡政権が占領軍をヨイショ」したものでしかない。まあ、それが見抜けない程度だから、「中華民国臨時政府」やら汪兆銘の対日コラボ傀儡政権の成立期との矛盾にも気づかないのだろうけれども。
2017.07
17
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21:22
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 松浦晋也さんは、フクシマ補完の高濃度トリチウム水は海洋投棄が合理的と主張している。これは東京新聞のツイートを受けての発言である。
東京新聞 原発取材班‏ @kochigen2017
東京電力の川村会長が、福島第一原発で大量(7/6現在、77万7000トン)に貯蔵しているトリチウム汚染水を海に捨てる考えを、共同通信などのグループインタビューで示しました。タンクがひっ迫しているのは分かりますが、”他の原発も捨てているから、ウチもいい”のでしょうか。
https://twitter.com/kochigen2017/status/885619380129746946

松浦晋也‏ @ShinyaMatsuura
「”他の原発も捨てているから、ウチもいい”のでしょうか。」って、小学生の言い分か。あまりに情緒的。繰り返す、トリチウムは自然界で大量に生成消滅しており、濃縮することもない。しかもその崩壊から出る放射線は微弱。だから、放出(東京新聞の書き方なら「海に捨てる」)が、最も合理的。
https://twitter.com/ShinyaMatsuura/status/886043913886117888



■ どの観点から「合理的」(松浦)なのだろうか

 この合理的とは何だろうか? 

 松浦さんは「合理的」とする理由として、自然界で大量発生すること、影響が微弱であると述べている。

 だが、それは事故を起こした電力会社の経営にとって合理的であるにすぎない。

 そして、それは幾つもの不合理を生むものだ。電力会社の事故責任を免除する不合理、外部不経済を認める不合理、汚染物質処理のルールに背く不合理だ。


■ 事故責任を免除する不合理

 トリチウム水の放出は、事故責任追求の面で不合理である。

 原因があって結果がある。原発事故の責任は東電にある。当然だが、これは刑事法上の責任だけでなく、民事上の責任も伴う。原発による被害の責任は東電が負うということだ。

 その観点からすれば、汚染水の海洋投棄は「その責任を免責しろ」というものだ。汚染水が発生した原因は東電にある。そしてその投棄によって損害を被るといった主張がある。この構造の中で、その汚染水の処理に困ったから、投棄をするというのは責任を逃れるものだ。

 さらにいえば、損害は現地漁民の風評被害にとどまるものではない。海はつながっている。その他の漁業者や、海を利用する人々にも影響する。

 それを東電経営上の都合といった観点だけをもって「合理的」(松浦)と主張するのは誤りだということだ。

 電力会社は「日本の原発は安全である、何かあっても責任持って対処する」と明言していた。それならば、東電が倒れるまで対処させるのが筋だということだ。

 この点で海洋投棄は合理的ではない。


■ 外部不経済を認める不合理

 第二の不合理は外部負経済を勧めている点だ。

 汚染水の海洋投棄は本来の処理コストを、企業外部に負わせる側面を持つ。この場合は、東電が負うべき負担を漁民のコストに回すことであり、あるいは日本国に負わせる、世界に負わせるものだ。

 これは責任を逃れることだけではなく、他者に転嫁するものでもある。

 日本に及ぶといった言い方は大げさではない。海洋投棄の負担は国家としての日本にもかかる。日本の評判を落とし、外交的不利に追い込むものでもあるからだ。

 これは事故当時を思い出せば良い。当時であってもロシアと韓国は汚染水の海洋投棄に抗議している。

 その海洋投棄を今日行えば、日本は世界中の批難を浴びるだろう。当時は緊急時であったため配慮があった。米国や中国は抗議しなかった。だが、今は状況が違う。その実施は批難の対象となる。なぜなら単に「水を貯めると金がかかる。だから放射性廃棄物を海洋投棄するのだ」といった構造であるからだ。

 この点でも海洋投棄は合理的ではない。


■ 廃棄物処理のルールに背く不合理

 第三の不合理は、廃棄物処理のルールに背くことだ。

 松浦さんは「トリチウムは自然界で大量に生成消滅しており、濃縮することもない。しかもその崩壊から出る放射線は微弱。だから、放出(東京新聞の書き方なら「海に捨てる」)が、最も合理的。」と述べている。

 その理屈でいうなら、企業による硫黄酸化物の廃棄も「合理的」(松浦)となるだろう。火山等、自然界で大量に発生しているし、希釈されるので影響は微弱だからだ。

 これはNOXやPM2.5、CO2にも言えるものだ。

 だが、今日それは許されるのだろうか?

 さらにいえば、海洋投棄や放射性廃棄物ルールにも背いてもいる。

 かつては放射性廃棄物は海洋投棄されていた。深海に捨てれば影響は微弱だからだ。

 しかし、今日では許されない。何でもかんでも安易に海洋投棄をした結果、いくつもの海が汚染せれた結果だ。だからロンドン条約により投棄は包括的に禁止されている。できるのは船舶の油水処理水、浄化槽処理水だけだ。だから不発弾の海洋投棄も行っていない。

 このルールの中で、放射能汚染水の投棄はどうみても合理的ではない。その中身がトリチウムであっても放射性廃棄物である。自然界で大量に生成されるものであっても、天然モノではない以上、廃棄物となるからだ。


■ お理工さんは原子力とロケットとヒコーキに甘い

 つまりは東電の企業経営にとって「合理的」(松浦)でしかないということだ。

 その背景には何があるか? 科学技術への無思慮な崇拝である。サイエンス・ライターやらSF作家やらメカミリマニア、まとめてお理工さんは巨大科学と自己同一化をする。
 一言でいえばカルト理系だ。興味の対象を崇拝対象とし、宗教的肯定に至る。当然ながら批判的視点はないし、それに許さない。

 これは原発だけではない。宇宙開発や航空開発もそうだ。ただその政策を肯定し、産業を擁護する。そして批判的に主張に対して宗教的反駁を試みる。さらにいえば、ニセ科学批判もその延長にある。

 宇宙開発は原発以上にキモチワルイ。商業的成功や経済的回収が見込めない日本の宇宙開発について全く批判しない。それどころではなく、夢見心地の戯言を言う。貧乏になった日本でそれに金を注ぎ込めとも言う。

 航空開発も同じだ。特に武器はナショナリズムとくっついて世界一であるように言う。F-2ヨイショはいい例だ。成功したF-16の外形を持ってきて、外国製エンジンをつけて傑作国産機とは何事だということだ。


■ カミオカンデに流し込めばイイんじゃね?

 彼らに冷水をブッかける一番いい方法な何だろうか?

 カミオカンデを廃止して保管場所にすることだ。それにより汚染水の海洋投棄の合理性とやらを否定し、しかも巨大科学への憧憬を踏みにじることができるからだ。

 理論物理学なぞやめても何も起きない。しかも金ばかりかかる巨大実験施設である。その維持は貧乏になりつつある日本がやることではない。

 もちろんやりたいやつはやればよい。紙と鉛筆でもできるだろうし、同盟国アメリカや欧州にいってもよい。自分の才覚を中国やインドに売り込み、金主になってもらってもよいだろう。

 国家としての教育研究であれば、その金を高校無償化なり大学奨学金にあてればよい。そっちのほうがよほど日本の競争力を底上げするものとなる。巨大科学のバルブ操作係を100人要請するよりは、1万人の学生をバイト時間を減らして勉強させたほうがよい。

 あるいは社会科学、人文科学を含む他の科学分野にぶっこんだほうがよい。ノーベル物理学賞を一人つくれるかどうかの予算で、社会・人文の文系科学なら1000人は養えるだろうよ。
2017.07
13
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03:15
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 トヨタと水素のヨイショ記事がある。風車で発電し、水素を作り、それで水素燃料電池のフォークを動かすというもの。日経と産経が取り上げている。

 日経「風力発電使い水素供給 トヨタなど神奈川で実証実験」(2017/7/12 18:09)
 産経「『水素社会』へトヨタ、東芝、岩谷などが実証事業」(2017.7.12 21:49)

 記事中ではC02が減らせるとある。日経は「[従来の]電動型に比べて86%」、産経は「通常の電動フォークリフトに比べ80%以上のCO2を削減できる」としている。


■ 水素ヨイショのための詐術

 だが、ここには詐術がある。水素を使わないほうがもっとC02は減り、効率が良くなることには言及していない点だ。記事に関しては従来の電動型と水素電池の2つを比較しているが、発電形式を加味すれば本来は3者を比較すべきだというものだ。

 つまり、本来なら
① 火力発電所 - 電力 - 電池式フォーク
② 風力発電所 - 電力 - 電池式フォーク
③ 風力発電所 - 電力 - 水素 - 水素運搬車 - 水素燃料フォーク
で比較すべきだ。

 だが、記事であつかうトヨタの発表は①と③しか比較していない。

 なぜなら②を入れれば、水素燃料電池の③がそれよりも劣ることが明らかになるからだ。

 記事では電力で水素を作るとしている。電気分解でもしているのだろうが変換効率は6-8割とよくない。その上圧縮や圧縮水素輸送のコストも掛かる。

 それならその電力を電池にいれたほうがよい。電池もあまり効率がよくはないが、少なくとも後工程の圧縮や輸送のコストはかからない。


■ 天然ガスで直接運転すれば終わり

 さらにいえば、「0」となる選択肢もあり得る。天然ガスで直接フォークを動かす方法だ。

 今は天然ガスを効率上限のある熱機関で電力に換え、それを変圧損を生じる電力網で送り、充放電ロスのある蓄電池にためている。それなら、天然ガスを都市ガス(天然ガスそのものだ)配管で運び、直接フォークに乗せて、それでエンジンを回せば良い。熱効率30%台でも発電所から蓄電池までのロスよりも優れるだろう。

「0」 天然ガス - 都市ガス - ガス運転動力フォーク

 ちなみにガソリンエンジンはガス運転に容易に転用できる。(ディーゼルは難しい) 燃料タンクからすればLPGのほうが楽だが、天然ガスを圧縮しても構わない。


■ なぜ水素を推すのか?

 つまり水素燃料電池の効率は悪い。これは記事で取り上げた③について、②や「0」と比較すればあきらからだ。

 実際には、その上に燃料電池の製造コストも掛かる。大量生産すれば価格はそこそこ低減するだろうが、枯れきった電池やフォーク程度のガソリンエンジンと競争できるかわからない。ちなみにリチウム電池も急激な価格下落が予想されている。原料のリチウムについて豪州産鉱石を中国で精錬すればいまの半分以下の低コストになるともいわれている。

 この点でなぜ無理矢理に水素を推すかは不思議なものだ。

 ただ、政府はそれを推し、トヨタもそれに乗っかっている。

 政府、経産省は水素社会をおしている。「独自の未来技術」に眼がくらんだものだ。そして、その技術を持つトヨタに補助金をくっつけている。公用車での水素燃料電池車補助はそれだ。

 そしてトヨタもそれに応じようとしている。経済性は到底見込める技術ではないのに不思議なものだ。とりあえずは補助金にあずかれるのでそれに乗っているようにみえるが、将来的に明るいものでもない。


■ 中国のEVに負けるかもね

 ただ、このままでは中国にまけるかもしれない。

 トヨタは水素にかまけている。PHVといった小細工はしているが、HV技術の先においているのは水素燃料電池だ。

 だが、コスト的には将来の中国製の高性能EVに勝てるかは厳しい。テスラはともかく、吉利や長城が安価なEVを持ってきたときに水素燃料電池は勝てるかどうか。ちなみに中国のEV技術はもともと高い。

 仮に10年後、何かの拍子にガソリン・ディーゼル車が禁止された時、トヨタの水素燃料電池は中国のEVに勝てるかどうかはわからない。場合によればトヨタのHVやPHV、さらには日産ホンダ以下のHVやPHVが駆逐される可能性もある。

 もちろんトヨタ以下にはブランドイメージとディーラー網の優位はある。

 だが、イノベーションの際にはそれが無価値となることもあり得る。これはライカの例をみればよい。「今、カメラでライカを買うやつがいるか?」ということだ。M6までは買おうかなと言うやつはいたが、デジカメ時代以降に、ことカメラに関してライカブランドは選択肢ではなくなっている。
2017.07
11
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11:50
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 日本には核保有への願望がある。

 そもそも核拡散禁止条約への反対は多く加入は遅れている。署名は昭和45年、批准はさらに遅れて51年だった。その中で

 そして、核保有論者には代替策として原子力発電とロケット開発があるとされた。この二つを組み合わせれば何ができるか?といったものだ。

 半公然的な核戦力スタンスは「核兵器を作る能力を保持すること」とされている。日本は核兵器を持たないが、短期に核兵器を作り得る能力を維持するというものだ。


■ 核武装は当の自民党政治家が言っている

 その前提からすれば、野望はないと言い出すのは不思議なものだ。

 Satavy@ちえりすとさんは次のように発言している。
IAEAは蒲田さんを殴って良いとのこと
Satavy@ちえりすと‏ @satavy今日の東京新聞「本音のコラム」はテロリスト・鎌田慧。日本が核兵器禁止条約に参加しなかった事にキレて「それは自民党に核武装の野望があるからに違いない」とか決めつける内容。長年日本の核武装が無い事を査察で証明しているIAEAは人の努力を蔑ろにするこのバカを殴り倒しても良いと思う。
https://twitter.com/satavy/status/884543268385472512


 だいたい「テロリスト・鎌田慧」とはなにごとだろうか? テロリストとは少なくとも有形力を用いて物理的・財産的損害を生じさせる人のことだ。対して蒲田さんはただの言論の人でしかない。自分の主張に都合が悪い相手を、字義も考えずにテロリストと呼んでいるといったものだ。

 その中身もどうしようもない。

 核武装と自民党の親和性は周知である。なんせ当の自民党政治家がそれを時折主張するし、党内では否定されていない。「核兵器を作る能力を保持すること」と言い出すのも、核が持てないフラストレーションのあらわれだ。

 それについて核武装の野望はないと断言するのはどうかしている。「『それは自民党に核武装の野望があるからに違いない』とか決めつける内容。」(Satavy@ちえりすと)とは、当の自民党政治家も驚くものでしかない。


■ 査察は野望を見つけるものではない

 そして、査察で野望が見つからなかったと見栄を切っている。最後に「長年日本の核武装が無い事を査察で証明しているIAEAは人の努力を蔑ろにするこのバカを殴り倒しても良いと思う。」(Satavy@ちえりすと)と述べている。

 だが、IAEAの査察は野望を見つけるものだろうか?

 違う。核開発に着手していないことを確認するものだ。野望の有無をチェックするものではない。

 あくまでも、既存原子力設備の平和利用の範囲からの逸脱を確認するものだ。

 この点でSatavy@ちえりすとさんの理屈は破綻している。それをもって「テロリスト・鎌田慧」さんを「IAEAは人の努力を蔑ろにするこのバカを殴り倒しても良いと思う。」(Satavy@ちえりすと)と言い出すのは妥当性を欠いている。

 「殴り倒しても良いと思う。」と述べる以上、Satavy@ちえりすとさんは殴り倒されても良いと思っているのかもしれないが、物理的に離隔されてそれがありえないネット世界の安全圏でそう言って見栄を切るのもみっともないものだ。


■ 軍事に詳しい方が付和雷同しているのもね

 まあ、なによりも日本の核政策を知らないでこの意見に付和雷同する、自称軍事に詳しい御仁がいることだけどね。

 件のCHINさんがそれ。つまりは日本の核拡散防止条約加入までの経緯や、その後の日本の核戦力スタンス、自民党政治家の発言を知らず、査察が野望をチェックするものではないことをご承知されていないと表明している。

CHINさんの核武装の野望はないへの付和雷同

 他人の言うことを鵜呑みとしていて批判的に見ない。これはC-2について「民航機と同じ速度で飛行可能というXC-2最大のセールスポイント」(chin)を信じこみ公言したことでも明らかだ。同じ速度で飛ぶ必要性があるか、それができないことによるデメリットはどの程度なのか、実現するためのコスト的負担増はどの程度か。そのあたりは一切考えていないことの表明でしかない。

 評価、評論をできない点はガルパンへのスタンスを見ても明瞭である。CHINさんはガルパンが好きなんだろうが、おそらくは何が好きかを言語化できない。だからそれを示すために爆音上映やら大洗やらに何回行ったかで誇っている。なぜ自分がそうするのかは説明しないし、作品にそのような熱狂を引越す内容があることも説明していない。

 厳しいこと言うと、もともとガルパンが好きかどうかもわからないけどね。メカミリ的嗜好を持っていて、名前に「1stLT」をつけるように、そこでの自分のステージ(オウム真理教的な)は高いと思い込んでいる。それを示したいからメカミリ連に交わり、そこで「ボクのステージは高いのです」と示すために周りに合わせて、いかにガルパンが好きであるかを示しているようにしか見えない。

 CHINさんがわざわざ全世界に公開しているツイッターをみてもそれを伺わせるものとなっている。ガルパン以外にも米海兵隊やら宇宙開発やらイカニモ商売の中村桜やら、メカミリの子が好きなものを挙げ、それに肩入れすることに終始している。本人はそれが好きなのではなく「それに度を越してハマっているメカミリで高ステージに達した自分の姿」が好きなのだろう。
2017.07
09
CM:11
TB:0
06:04
Category : 未分類
 防衛ジャーナリストを名乗るオバサンたちは自衛隊ヨイショで終わる。広報あたりで聞いたことをそのまま鵜呑みにして記事にする。そこに批判的視点はない。

 例えばこの梨恵華さん、肩書「『自衛官守る会』顧問」の記事、「自衛隊員の数がどんどん減っている! これではもう日本を守り切れない」『月刊SPA』[ウェブ](2017.07.08 ) はそれに満ち溢れている。「私の愛する自衛隊」あるい「メシのタネの自衛隊」への思い入れからは「自衛隊はカワイソー」しかいわない上、その例示のほとんどは不適切だからだ。まず、広報あたりの鵜呑みだ。


■ 自衛隊候補生は最初の3ヶ月だけ

 その不適切の例としては給与例として自衛隊候補生を持ち出したことだ。「自衛隊の給料は安い」と主張するための根拠としている。

自衛官候補生の初任給は13万8000円です。自衛官が残業手当や休日手当がないという意味は大きいのです。実質、基本給では自衛官の給料は地方公務員の中程度なのですが、残業手当や休日手当を入れるとその差は歴然です。それを考えると自衛官の仕事は給料ベースでほとんど魅力がないと言えるのではないでしょうか。
https://nikkan-spa.jp/1353087


 だがこれは最初の三ヶ月だけの数字だ。任期制隊員が新入隊員教育で教育隊に入っている間の給与額だけにすぎない。給与というよりは防衛大や自衛隊生徒のようなお小遣いだということだ。ちなみにこの間は一律で衣食住全部タダ。

 そして新入隊員教育が終わった段階で別に一括して18万もらえる。これは契約金の性格も持つが入隊から1年6ヶ月勤務すれば返さないで良い。つまりは3ヶ月で均せば6万の支給が別にある。これを加えれば教育隊にいる間の平均額としては19万程度となる。

 そして2士、旧軍でいえば2等兵や3等水兵になれば、今ではだいたい月給16万かそれ以上もらえる。結婚していなければ営内生活なので衣食住はタダ。そして以降は毎年昇給する。さらに毎回の任期満了(2年)で任期満了金として100万前後もらえる。これは毎期のボーナスとは別だ。

 つまりは、兵隊のうち任期制隊員でも衣食住込みで月20万程度の待遇は得られているということだ。「自衛官候補生の初任給は13万8000円」というのは不適切である。

 だが、この「『自衛官守る会』顧問」の梨恵華さんはそう書いている。知らなければ不勉強であるし、それを調べないのも怠惰である。知っていてそう書くなら不誠実である。


■ 電気代も個メータなし

 さらに営内で電気代やトイレットペーパー代を負担するとも言い出している。

隊舎の中は電気代もトイレットペーパーも全て自腹、制服も一部は貸与されるもののほとんどが自分で買うことになっています。もちろん、糧食費は最初から給料ベースを考える前に引かれています。
https://nikkan-spa.jp/1353087


 「全て自腹」は嘘でしかない。隊舎の電気代もトイレットペーパー代金も自腹ではないからだ。

 隊舎の電気水道熱源の代金は国が支払っている。玄関から廊下、居室、娯楽室すべてそうだ。そこにあるテレビも冷蔵庫も国が電気代を支払っている。

 個人が負担するのは、私物のテレビや冷蔵庫の電気代だけ。共用があるのにそれを使わず、私物を持ち込んている分だけだ。電力消費量としてはひとりあたり年2000円程度分だが、それを体面上とっているだけ。当然個メーターはない。それ以下の器材、たとえば携帯電話は対象ではない。

 また、トイレットペーパーを自腹にしているのはほぼ陸自だけ。本来は自衛隊側が準備すべきものだが、金をケチるあるいは中央に吸い上げて末端に数を与えていない結果でしかない。海空で聞いたことはない。これはコピー代も同じ。

 これも広報あたりの言い出す、大げさな自衛隊の困窮を鵜呑みにしたものだ。本来調べることを調べていない


■ 人員は4万2000で推移している

 最後が人員だ。海自人員について「『自衛官守る会』顧問」の梨恵華さんは毎年300人ずつ減っていると述べている。だが、これは毎年の隊員数が4万2000で推移することと矛盾する。

 海上自衛隊には任期制自衛官と一般曹候補生の採用枠があり、全部で約2500人だそうですが、約1700名程度しか採用できず、さらに定年、満期、中途退職を含む海上自衛隊からの退職者は約2000名という噂を聞いています。完全に需要と供給で赤字です。[中略]
 安保法制で戦争が起こるぞという報道が繰り返しなされたことで、自衛官応募年齢の子供を持つお母さんたちが強固に自衛隊に入隊することを反対するようになりました。またそれと同時に公務員は給料が高いから民間ベースまで減らそうと、全ての公務員の給料を減らすなかに自衛官も含まれてしまいました。
https://nikkan-spa.jp/1353087/2


 そもそも採用枠は満たせたことはほとんどない。これは昭和の御代から同じ。

 それでいながら実際に人数は均衡している。海自なら予算定数も年平均の隊員数も毎年4万2000人で変わらない。

 なぜなら定数と予算定数と隊員数と採用枠は一致しないからだ。

 採用枠とは「人が居たら2500人雇っていいよ、できるものならね」といっているだけ。なぜそう言えるかというと、努力しても定数から3000人分不足しており、予算定数と実際の隊員数(これも年度内の変化があるので期末や平均で一致しない)の間にも差がある、微妙な不足があるから。その点で予算サイドは実際に雇えるだろう数字、見通しに予算定数までの差分をチョイ載せした2500人まで雇ってもいいよという。無理だろうねと思いながら。

 さらに幹部や技術海曹、再任用の人数も無視されている。採用には一般幹部候補生、技術幹部候補生、技術幹部、飛行幹部候補生、技術海曹がある。これらはほぼ枠が満たされる。さらに54-56歳定年なので、幹部や海曹の一部では同階級1年任期で再採用されている。

 結果、人員は拮抗するのである。

 さらにいえば「安保法制で戦争が起こるぞという報道が繰り返しなされたことで、自衛官応募年齢の子供を持つお母さんたちが強固に自衛隊に入隊することを反対するようになりました」(梨恵華)も願望の投影でしかない。戦争が起きるから自衛隊に入らないではない。勤務環境がアレすぎるから人気がないだけ。

 そこにいじめやら自殺やら過労死を挙げないのは、不人気の理由を左派に押し付けたいといった意図によるものだろう。


■ 件のごとくアレな御仁

 ちなみに、思想的背景も興味深い。

梨恵華@原発再稼働に一票‏ @riekabot
豊田真由子の秘書さんは政策秘書?民進党に豊田事務所の支援者名簿をFAXで流したという話もでてきたんだけど、政策秘書なら公務員。個人情報保護法違反だよね?
https://twitter.com/riekabot/status/879488615859994625


梨恵華@原発再稼働に一票‏ @riekabot
文科省再調査結果、あちこちのフォルダーに文章を切り張りして、つくった偽造文書ってことがわかったね。公文書偽造って結構、罪は重い。国会終われば議員不逮捕特権関係なくなるね。
https://twitter.com/riekabot/status/875213912404140032


 ネトウヨおばさんのセルフ体制擁護庁だよね。

 あと、権威主義もすごいね。中でもアレなのはこれ。

梨恵華@原発再稼働に一票‏ @riekabot
正しい日本語の発音講座
間違うと危険。例 艦長
× か↗︎んちょう
◯ か↘︎んちょう↗︎ — うまくいくように願っています
https://twitter.com/riekabot/status/876596591599026176


組織限りの位相語的部分を引っ張り出して「正しい日本語」(梨恵華)とは凄いことをいう。日本語の標準的な発音を言い出すならむしろ「館長」「時間調整」と同じだ。生来の日本語話者は普通にそう発音するからだ。

 自衛隊がそう発音しているからそれが「正しい日本語」なら、自衛隊に残る多数の百姓読みもそれが正しい日本語なんだろ。拉縄は「りゅうじょう」と読めとかね。

 そのうち10式戦車はヒトマル式戦車が「正しい日本語」とかいいだすだろう。編制と編成は別の日本語とか、ブーツと呼ぶな半長靴だとか、ドライバーと呼ぶな螺子回しだとか、マシンガンじゃない機関銃だとかね。旧軍だってMGって書いてエムジーって呼んでたし、戦前でも左から右への横書きもしていた。


■ オバサン・ヨイショ系は小馬鹿にされている

 ま、権威スリスリは自信がない証拠なんだだろうけどね。

 ちなみに部内ではこの手の愛国人士は勘違いしやすい。特に自衛隊ヨイショ系は扱い丁寧だから、認められたと勝手に舞い上がる。兵隊は商売だからそうているだけなのだが。

 さらにいえば、オバサン系のヨイショ女流防衛ジャーナリストさんは部内で小馬鹿にされる事が多い。広報やその経験者に話をしても、非公式的な場所だとほぼみんな侮蔑的に扱っている。例えば下の名前で「あー、◯◯ちゃんね」といったもの。

 なぜなら言ったことを真に受けて鸚鵡返しする道具だからだ。

 他にも卒塔婆小町に特有の不愉快さがある。アノ種のオバサンは若い頃通用したからといって40や50になってからも飲み屋のババァ的な態度を取る。それで将官や将官OBあたりに擦りつく。はたから見れば醜悪でしかない。その手が乗馬が趣味なんですよとかいえば、さっさと落馬して馬蹄にかかれとしか思わない。顔面がUの字に陥没してコンプレッサでポッコンと膨らませればゲラゲラだがね。

 対して自衛隊に厳しいタイプは敵視されるが、馬鹿にはされない。憎まれながらも尊敬される例もある。腹立たしいが立派な敵といったものだ。これは女性も男性も同じ。
2017.07
08
CM:10
TB:0
21:43
Category : 未分類
 どーでもいーことで佐藤正久さんが怒っている。
佐藤正久‏
【今度は香港の日本総領事館前に、韓国の活動家が少女像2体を設置】
ふざけている、韓国だけでなく香港にまで。早急に撤去しなければならない。日本総領事館も既に申し入れているようだが、相当高いレベルで抗議し早期に撤去しないと。あり得ない。
https://twitter.com/SatoMasahisa/status/883627998330486785

頭の悪い支持者にあわせたのだろう。


■ イジればイジるほど大きくなる

 ただ「相当高いレベルで抗議」(佐藤)すればするほど慰安婦像が増える。

 たかだか一つ10万の銅像で日本が取り乱す。一回だけならまだしも、二回目も三回目もアレな子達が騒ぐ。

 わざわざそれを教える。「それって日本によほど都合が悪いことじゃね?」と気づかせるのはご苦労なものだ。彼らは自分たちにとっての敵への利敵行為をしていることに気づかないのだろう。

 騒げば騒ぐほど相手側の術中にハマる。だが、所詮は佐藤さんに投票する程度の支持者だ、それに気づくほどの頭を持っていない。

 ちなみに佐藤さんはそれを支持者の歓心を買うためにやっている。「日本の尊厳がイメージが汚される」と喧伝しているが、これはむしろ「日本人は戦争犯罪や人道問題を認めようとしない」態度を世界に広めているようなものだ。つまりは、自分の得票のために日本のイメージを悪化させていることになる。

 たいした愛国者であることだ。



■ 親玉が自己愛だけだからねえ

 まー、親玉が率先して自分の政治利益のため、今までのクリーンな日本のイメージを引きづりおろしているからね。

 法の支配をないがしろにしている仲間たちとの親密アピール。ネタニヤフ、モディ、エルドアン、ドゥテルテと仲良しアピールするなんて、世界に「ボクもお仲間ですよ、人権、法の支配?、それ美味しいですか」といってるようなもの。

 西側先進国を自称しながら政治犯も迫害している。沖縄基地運動のリーダを鉄条網を切った程度の微罪逮捕で無期限拘留したのは、世界から見れば政治犯迫害でしかない。しかも本人はガンの治療も受けられないとなると劉暁波さんへの虐待とまったく変わらない。

 あとはクローニー民主主義ね。日本の民主主義はフィリピンのカシーケ民主主義と同じですよと世界に言っているようなもの。

 今まで日本が積み上げたクリーンイメージを自分の利益のために台無しにするのが安倍だということだ。


■ 都合の良い時だけの武士道

 女房も女房だけどね。夫婦で保守やら封建的価値観をヨイショしているわけだが、本当に因習まみれの古き良き日本を大事にしているなら嫁入り道具で持ってきた短刀はどう使うのかは知っているんじゃないかね。因習的、封建的価値観を標榜しながら自分たちには適用除外というのは、まさに封建的価値観からすれば唾棄すべきもの。

 本当に保守で、封建時代の古きよき日本の価値観を持つなら断行すべきじゃないの? 女房は亭主を諌めて始末つけて自分も後を追う。夫婦ともに自分に甘くそれができないなら、妖怪の金玉由来成分50%のゴッドマザーか、岸姓の弟あたりが音頭をとって、一族郎党で集まって寄ってたかって切らせるべきじゃないのかね。
 
 もちろん「腹を切れ喉を突け」とはいわない。近代的な人権思想や人道主義に反するからだ。

 ただ、戦後民主主義を批判し、人権思想に冷淡であり否定する御仁がそうしていない。これは商業保守であり、商業伝統主義、武士道の商業利用と謗られても仕方はないものである。彼らが標榜する武士道の観点からみれば、名誉のために命を捨てるのではなく、命惜しさに汚辱の中で生きることを選んだものだ。残りの人生は公然と馬鹿にされて汚辱の中でいきればよいだろう。
2017.07
01
CM:24
TB:0
21:30
Category : 未分類
 投票行動だけが民主主義ではない。むしろその起源は街頭にある。だから集会結社の自由があり、デモの自由もある。

 そして安倍は街頭で負けた。本日、秋葉原で行われた演説会、政権与党が動員を掛けた集会において、反対派のコールを自民支持者は圧倒できなかった。そして、首相はそれに耐えきれず演説で反応した。反対派は打撃を与えることに成功したのだ。


■ 敗北の否認

 だが、それを否認しようとする主張がある。
四式戦闘機弁務官丙型‏ @ki84type4
公党の正規の立会演説会を動員かけて妨害か。ふうん、これが君らの民主主義かね。ナチばりの街頭闘争じゃねえか。
https://twitter.com/ki84type4/status/881056843543359488


 これは集会やデモの権利を履き違えたものだ。権利はあくまでも実施する自由があるだけのことだ。街頭でその主張を順調に演説示威できることを保証するものではない。街頭での反対派の抗議もまた政治主張の権利である。それに晒されることは当然であり、耐えられなければ負けただけの話だ。

 だが、四式戦闘機弁務官丙型さんはそれを「ナチばりの街頭闘争」という。その発想はレイシズム側の主張そのものである。新大久保や川崎でのレイシズムデモが、そのカウンターにより封殺されたことを以て言い出した泣き言そのものだ。

 その主張に従えば、1936年のケーブルストリートの戦いも真反対に「ナチばりの街頭闘争」(四式戦闘機弁務官丙型)となってしまうだろう。これは英国ファシスト党のデモつまりナチの手先の人種差別デモがあり、それをカウンターが阻止した事件だ。これについて四式戦闘機弁務官丙型さんは英国人に、君たちの民主主義は民主主義ではないと「ふうん、これが君らの民主主義かね。ナチばりの街頭闘争じゃねえか。」と聞いてみればよいだろう。


■ 強いていうなら翼賛体制のデモ

 その点でいえば、四式戦闘機弁務官丙型さんの主張する民主主義とは、むしろ翼賛体制や民主集中制での民主主義に近いものだろう。

 これらの国ではデモ完遂は保証される。官製デモだけであり、それに反対党の反対を許さない体制だからだ。今の北朝鮮や中国、ベトナム、旧東側がそうである。左ではなく、右側としてもナチスドイツや日本の翼賛体制もそうである。冷戦下の韓国台湾もそうである。今の西側なら、デモの場所を限って許される今のシンガポールがそれに近い。

 ちなみに選挙観もそれに近い。民主主義体制下では選挙はお祭りである。これは選挙規則が比較的厳しい日本でもそうだ。明治制限選挙以降、街頭で自分の声で飛ばす限りヤジが選挙妨害となったことはない。

 だが、その程度で選挙違反と言い出すのは相当に繊細な民主主義-選挙感覚である。
四式戦闘機弁務官丙型‏ @ki84type4
あ、立会演説会ではなく街頭演説会と言うべきだった。いずれにせよ妨害は選挙違反だろうに。
https://twitter.com/ki84type4/status/881058479036813312


 四式戦闘機弁務官丙型さんはもっとおとなしい民主主義、選挙を望んでいるのだろう。民主主義は投票するだけ。街頭行動はなし。反対党への抗議はもってのほかといったものだ。

 その主張からすれば、東ドイツやルーマニアの人民は選挙でのみ民意を示すべきであったとなってしまうだろう。

 まずはお上品な民主主義であることだ。
2017.06
25
CM:14
TB:0
01:02
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 沖縄戦は本土決戦の時間稼ぎであった。 内地は本土決戦を行い最後の一人まで戦うといった。その準備のため、沖縄に時間を稼いでくれと頼んだ。

 そして沖縄県民に戦闘協力を強要した。当時の内地人からすれば、沖縄県民は日本人の仲間としては一品下るとみていた。植民地人に毛の生えた程度、一.五等市民扱いであった。* その沖縄県民に「君たちも日本国民である、大和民族である」と戦闘協力を強要した。そして戦闘被害や戦後軍政の苦渋を舐めさせた。

 だが、内地は本土決戦しなかった。掌を返すように米国との和平を決めた。供犠として学徒中心の特攻隊や軍艦大和や県知事を送っただけだ。

 復帰後の沖縄援助は「捨て石」とした、やましさの現れだ。だから沖縄開発には予算を注ぎ込んだ。建設土木、教育、税制、イベントといったものだ。返還後の沖縄海洋博はそれだし、今でもガソリン税が安いのもそれだ。


■ 歴史を知らない「捨て石」否定

 だが、若い人はこのような事情を知らない。普天間・辺野古問題で沖縄の悪口を言うようになったのはそれだ。カルトがくっついている反・反基地運動に引っかかるあたりは事情を知らないことこの上ないものだ。

 そして、客観性は揺るがない「捨て石」を否認する主張である。AKIRAさんの発言がそれだ。

AKIRA‏ @5ken6
#報ステ は沖縄を「本土防衛の捨て石にされた」と断定しているが、沖縄を守るために何人の兵士が沖縄に動員され、何人が戦死したか言ってみろ。全兵士は沖縄を守るために戦った。それは沖縄が「日本」だからだ。軽く「捨て石」など言えないんだよ。沖縄戦の全兵士を侮辱した。
#沖縄慰霊の日
6:52 - 2017年6月23日
https://twitter.com/5ken6/status/878249396500013057



■ 当の戦死者も「捨て石」だと考える

 そもそも、この種の言動は戦死者の利用でしかない。少数の志願者を除き、あとは引っ張られた連中である。

 もし、本人たちに事後の状況を説明すれば「馬鹿らしい」といっただろう。

 沖縄戦は決定的となった敗北受容を拒否し、先送りするものでしかなかったからだ。

 日本は降伏するしかない状況である。戦前の日本指導部の戦争観では本土空襲を継続的にうけることはない、つまり継続的に受ける状況なら講和であた。また、比島戦以降は侵攻を押しとどめることはできないとも判断されている。

 既に和平努力も始まっている。もともと43年のカイロ宣言の段階で外務省は「無条件降伏もアリ」と判断している。無条件降伏で日本が降服できること、領土範囲として日清戦争以前が保全されることを見抜いたためだ。さらに沖縄戦の時期にはアレン・ダレスと加瀬俊一の交渉も始まっているからだ。

 そして、内地は最後に無条件降伏し、陸戦を回避している。

 この状況において「沖縄は捨て石」ではなかったといえるだろうか?

 どういいつくろっても「捨て石」は認めざるを得ない。


■ 都合よく戦死者を利用

 さらに戦死者を利用するのも嫌らしい。

 AKIRAさんは戦死者を都合よく使っている。自分の主張の補強にしていることがそれだ。戦死が如何に価値があったかのように述べている。当時の言い方なら悠久の大義、最近なら「日本を守るため」であり、上記では「沖縄を守るため」(AKIRA)と言っている。

 その上、説教に転じている。「沖縄戦の全兵士を侮辱した。」(AKIRA)といったものだ。


■ 「侮辱した」と述べる権利があるのだろうか?

 だが、AKIRAさんが「侮辱した」と言う権利はあるのだろうか?

 主張者は沖縄戦に従軍したわけでもない。当然ながら戦死したわけではない。おそらくは兵隊に行ったこともない。ネット戦士でしかないからだ。

 それを参加者の如く「沖縄戦は無駄ではない、戦死者も無駄ではない」と獅子吼している。

 もちろん沖縄戦に参加した御仁ならそれもいいだろう。戦争でエライ目にあったからだ。その主張はともかく、大変でしたね位は思うものだ。

 だが、戦争に参加してもいないネット聖戦士がそれを言うのは不思議なものだ。「あなたは兵隊に取られて、戦争に行ったのですか?」といった質問しか浮かばない。もちろん、質問の回答は知っているのだが。




* ウチはもとはブラジル移民で昭和17年5月に日本に帰ってきた。そこそこ成り上がった様子だが戦争では農園等を処分して、時刻表トリックでも使ったのか開戦後に日本にもどったのだが。
 その時のことについて「かわいそうだけど沖縄人はおいてきた」と言った。祖父母は10年前に百歳近くで死んだが、米軍の臨検うけたといった話の中に自然に「日本人はみんな連れてきた、沖縄人はかわいそうだけとおいてきた」といっていた。日本人の範疇に沖縄人が含まれないことにはショックを受けた。
2017.06
23
CM:4
TB:0
13:07
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 ようやく東京市内に出られてワイダの遺作をみてきたのだが、かなり混んでる。木曜日、岩波ホールで午後4時半回を見てきたのだが、上映15分前に切符を買うと整理券番号は60番、その後にも並んでいた。無慮100人近く。

 上映2周目、週なかの昼間回なのにこれは多い。座席の半分が埋まっている。これだけ混んでいるのは、3年くらい前の修道院映画に次ぐ。あのときは御宗旨の皆様だったが今回は集団に偏りなし。



 中身は不器用ですからの芸術家の話。ポーランド現在美術の草分けストゥシェミンスキーさんがスターリン礼賛態勢のポーランドで抹殺される話。芸術大臣の前で社会主義リアリズムを否定した結果、大学教授の職を失い、芸術家協会の同業組合から排除され、絵の具購入もできなくなり、最後には職と配給から排除される話。

 類型だと思ったのは、会議中に立ち上がるカットね。集団圧力の中で反論を述べるために立ち上がって意見を述べるのは『ワレサ』のときにも見たカット。アレはポーランドや旧東側的には相当の迫力をもっているのだろうと。

 ただねえ、ワレサ程の同情もない。資本主義下でも自由が保証された社会でも芸術家は「不器用ですから」で食ってけるものでもない。芸術家は旦那あっての商売だからだ。逆に難解な理論美術やらそのままでは食っていけない古典芸術、現代美術は採算度外視、あるいは経済性無視の社会主義体制下でこそ職業として生き残れるもの。体制に馴れ合うにせよ、反発するにせよ、適当に折り合いをつけられないのはどうしようもない。拒否する、抵抗するなら抵抗するでやりようはある。体制べったりだったはずのショスタコービッチも没後に色々やっていた。

 とはいえ、スターリン礼賛時代への批判、その異様性の提示でもあるのだろうけどね。その後のポーランドは急速に軟化する。八〇年代の連帯運動は軍政との出来レースとしかいいようもない。そのポーランド社会がストゥシェミンスキーさんに何も手助けしないあたりが知らないポーランドだったといったもの。



 でもまー、この時期も対ソ協力は徹底的に拒否してるし、身体拘束しない点では人権無配慮でもないんだけどね。ソ連軍はポーランド国内で好き勝手できないし、逆にポーランドがソ連軍人をとっ捕まえることもできる。反体制運動で逮捕しても長期拘束しない。鉄条網切っただけで医療も与えず長期勾留した中世司法国の、法の支配から離れた政権とは大違いとね。
2017.06
15
CM:3
TB:0
06:37
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「自衛隊の建物はボロい、かわいそうだから予算をつけてやれ」はだいたい誤解だ

 たとえばHoundさんが指摘する「ハットメントがボロい問題」「予算がつかない問題」はそれである。
 
 なぜならハットメントは正規の倉庫ではない。駐留米軍が残したかまぼこ隊舎とも俗称される建築物だが、あれは本来はあるべき建物ではない。施設整備のルールでは取り壊すものを、部隊の都合で残しているだけだ。

 正規倉庫ではないから予算がつかないだけだ。

 だが、一般にはそれはすべて混同される。結果、「駐屯地のとある倉庫はこんな感じで古く、それを大事に使ってる状況。ほんとお疲れ様です」(Hound)といった発言となるである。

Hound@C92土曜 東ミ-17a‏ @Hound_7
第11旅団。NBC偵察車や師団等指揮システムなど新しい装備が来ているから「予算も装備も足りている」と思われる方も居ると思いますが、そんな事はなく。駐屯地のとある倉庫はこんな感じで古く、それを大事に使ってる状況。ほんとお疲れ様です(ただし重要な物は頑丈な倉庫に入れているようです)
https://twitter.com/Hound_7/status/874998325308674048



■ ハットメントは幽霊物件

 そもそもハットメントは一種の幽霊のようなものだ。

 自衛隊は昭和30-50年代ころに「オンボロのハットメントでは困る」と隊舎や倉庫を新設した。

 その整備は、本来は既存ハットメントの解体を含むものとなるはずだった。ハットメントにいた人員物資を新しい建物に移すことが目的だからだ。

 だが「何かに使えるだろう」と部隊側が「解体はしない」と決めた。解体予算も浮くので安くなる、別に使えるという色気もあった。ちなみにその際には、自衛隊の施設整備サイドは「不要な建物だから維持費はつかないよ」と念をおしている。

 そしてそのまま今日に至った。本来死ぬはずだったものが生きていると言った意味で幽霊である。一応は国有財産に含めるものであり、実際に台帳に乗せているが維持費用はつかない。

 つまり部隊側が泣き言をいうのは筋違いである。そのだいたい平成初期ころから残置したハットメントや旧軍の木造建築物についての不満がでてきた。さらにそれに乗っかって自衛隊の建物はボロい、防衛予算を増やせといった応援団の発言もでてきたが、そういうことだ。


■ 施設整備関連者しかしらない

 だが、この事情を知るのは施設整備関係者だけだ。末端の兵隊どころかそれに従事しない幹部も知らない。これは仕方がない話だ。

 結果、次のような会話が生まれる。
Hound@C92土曜 東ミ-17a‏ @Hound_7
どの駐屯地に言っても、倉庫などの建物に関しては
「予算ないのですか?」と質問すると、けものフレンズのアルパカさんみたいに「無いね~、全然無いね~」なので涙
ちなみに人員も同じ状況(来ないね~全然来ないね~)
https://twitter.com/Hound_7/status/874999133676781568


 この話は互いに誤解した問答である。仕方ない話だが、事情をしらない同士の話だからだ。

 ハットメントの維持整備は上からお金が降ってくるわけではない。本来は部隊が自分で面倒をみるものだ。資材を調達して自分たちでトントン屋さんをやるのが本来である。それができないなら隊力で壊すだけだ。

 ちなみに海自八戸や下総は営繕や施設員の隊力出直している。さほどボロくはない

 逆に、本来の庁舎や隊舎、格納庫、車庫、倉庫には金がついている。仕組みが違うので相互転用できないが、宿舎予算も同じ。予算はないということはない。
2017.06
13
CM:2
TB:0
12:05
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 MAST ASIAに行ってきたのだが。その基調講演での装備庁長官の講演がどうしようもなかった。

 装備行政そのものではなく、スピーチとしてどうかといったもの。

 まずあるべき立場の説明がない。「装備庁は/防衛省はホニャララのためにホニャララするがない。役所の役人が施策を説明する立場なのだから最初はそこから始まるべきだがそれがない。


■ 組織の目標が示せていない

 中途からの「技術的優越の確保」がそれにあたるのだろう。だが、その抽象性から具体的な手法への橋渡しもない。技術要素としての無人化、スマート化、高出力エネルギーをあげ、この三者を重点項目としているが、それは研究対象にすぎない。本来ならそこに金をつぎ込む体制を作る、そこに絞って金をつぎ込むといったような行政としてのやり方があるはずだ。

 しかも無人化、スマート化、高出力エネルギーもいずれも周回おくれにある。無人化とスマート化は軍事分野では米国とイスラエルが図抜けており、民間分野もそれに欧州や中国を足した民間セクターに遅れをといっている。高出力エネルギーは米国以外にできる国もない。

 いまさら後追いして「技術的優越の確保」はできるのだろうか?

 できるわけはない。本来ならその先に来るのが何かを探して投資研究すべきだが、それすら探せない状態にあるからだ。本来ならSMESと呼ばれる中小企業の、アニマルスピリッツに基づくようなイノベーションの芽のある研究に金を突っ込むべきだ。

 もちろんそれができるなら今の体たらくはない。防衛が音頭を取った大企業カルテル体制でモノマネ兵器しか作らない日本防衛産業にそれは見込めない。


■ メモを読むだけ

 さらにどうしようもないのはメモを読むだけの姿勢。目は常に机の上の原稿を追っている。聴衆の反応を見ていない。

 つまり、聴衆にあわせた説明の追加もできない。英米豪と目される白人連のほかに、南アジア系、おそらくインド人も多かった。それはそれで目論見どおりなのだが、彼らの反応にあわせた展開や追加説明ができない。ちなみに事前要旨もないので齟齬が起きていたらそれっきりとなる。

 完全台本を読んでいるだけとすればそれもできない。組織の規範から一部の重点説明もし難いのだろう。

 結果、クソつまらない内容となる。今やっていることの横断列挙でしかないからだ。

 もちろん、長官の見識は高いはずだ。理系採用の技本生え抜きだからだ。「自分はこうする」といった意見はある。それが技術か、あるいは技術行政の方向性であるかはともかく、野望もある。

 だが、組織の規範から一部の重点説明もし難くなる。減点法的な扱いを恐れるからだ。それをやると技本での立場や防衛省内での立場が悪くなる。あるいは企業等の関連団体との関係が悪くなるといったものだ。

 ちなみに、プロジェクタで国産装備の動画をループさせていた。これは話の筋とは一切関係ないものだ。普通はそんな馬鹿なことはしない。みんながそっちをみて話を聞かなくなるからだ。もちろん、逆に意味のない話をして誤魔化す上なら、動画に意識を逸らせることは正解なのだが。


■ 質疑に出てこない

 最後が質疑に出てこないことだ。

 外人どもが質問したいのは誰だろうか? ということだ。森本元防衛省でもなく、金田海将(提督と将軍はRETをつけない)でもない。装備庁の親分の話だ。

 だが、原稿を読み上げた後はドロン。質疑の席にも座らない。

 これは開催国として不誠実ではないか。インド人は「具体的にインドと何かするの?」やフランス人は「フランスと技術情報共有しない?」、豪州人は「相互にほしい武器を供給しない?」と言った話をしたい。技術的には無人機の焦点はUAV、USV、UUV、UGVといったものでもよい。

 残った森本さんや金田さんに何が言えるか? 太平洋・インド洋諸国で仲良くしましょうね程度しかない。当然ながら技術協力の話なんか深化しない。ぶっちゃけ技術の話ができないから相互協力としてのHA/DRの話とかしていた。



 まー、金田さんも金田さんだったけどね。いまさら中国コンテインメントの話をしたりとか。外人でも相手が安全保障屋ならそれで頷いてくれるのだろうけど、安全保障屋以外なら夢見心地とおもわれたのではないかね。

 あと、今の政権のヨイショもね。棺桶に片足突っ込んでいる安倍首相がおっしゃるとか稲田防衛大臣のご発言ではといったあたり、特に日本人側からすれば、その言いかたは不思議だよねと。日本の施策としては勇み足に類される部分で、実際にその方向に進められるかといったもの。まずはご商売の構造、その中で立たなければならないスタンスを感じるものだった。養殖物ではなく天然モノなら、むしろ「ウーン」度はあがるけどね。





■ オマケ:このUUVに未来はない

UUV.jpg

 展示についても全肯定できるわけではないけどね。

 まず海外勢が売る気がない。そりゃ日本は買うものは買ってる、あとは買う気はないからしょうがない。インド海軍やらイラン?海軍もいたけど、どっちも日本同様に良い商売相手ではない。アクロバッティック契約解釈の商売でしかも日本同様に国産バイアスの強いインドは敬遠したいし、同様にまだ西側はイランに武器を売れる段階ではない。

 国内勢もお付き合い感を強く感じるものだ。

 マニア連はMESに注目しているが、アレは「こんなフネ作れますよ」のポンチ絵でしかない。飛行甲板型にせよアントニオ風にせよ揚陸艦なんて商船と大差ないものだ。船体やら機関やらにさほどの工夫はいらない。あとはドックやランプやエレベータやクレーンと言った部材の配置、取り合い、細工、あとはフロア配置といったもので運用側の要望を設計に落とし込めるかで終わる。ちなみに、その肝腎の自衛隊側の運用要求がキレがないどころか曖昧、おそらく本人たちもよくわかってない状況だろう。

 三井の本人たちも「大した展示じゃない」ことに気づいている。ポンチ絵を書いてみてもも「ウチの会社の提案です、これスゲーです」といった長所がない。「安い」でもいいのだが、「他にできないことができる」ことがないので謙虚になっている。

 逆にそれをヨイショするマニアは残酷に見える。知らない故に三井を困らせている、ホメゴロシをしているようなものだからだ。

 一生懸命なのは三菱と装備庁だけだ。

 だが、両者の中身はろくなもんじゃない。展示には陽気なしゃぎっぷりがあるのだが、で「ホントに何ができるの?」がないところがそれだ。よく考えれば両者に世界の武器シェアを圧倒するような発想があるかどうかを考えてもらえば良い。生産技術だのデュアル・ユースといってるあたりは、武器としてスゲー商品が作れるようには見えないものだ。装備庁・三菱に限らないが、やってることは世界のマネッコだからだ。「ドラえもん」が流行ったアトで「うまい棒」のデザインをみるようなものか。

 行政組織なので否定しやすい装備庁についてはUUVね。搬入しやすいからと持ってきたけどまったくアレ。特徴で水中通信でUSV連接(IHIに投げたやつね)とかいってるけど、電波と比較すると通信に使える帯域幅は狭すぎるし減衰も甚だしいでまあ駄目なことが歴然と。

 その後継で燃料電池タイプ作るといってる。

 目的は長期運用云々なのだが、ディーゼル・電池併用でいいんじゃないかなとなるが、それだと「ボーイングのボイジャーでいーじゃん」になるからできないのだろう。C-2作ったときと同じ、本来は国産不必要な武器を作るために要求性能弄るアレの親戚のようなものだ。

 行政事業レビューで叩かれんじゃないかな。燃料電池技術は民生先行なので、必要になってからそれにあわせて作ればいーじゃんとか、水中からの常時接続なんて運用めんどくさくないみたいな。


■ オマケのオマケ(北杜夫ふうに)

 んー、UUVつくるよりも、REMUS他の各国UUVにアドオンできる特殊サイドスキャンソーナー作ったほうがいいと思う。その点でSEAの「対係維機雷三次元イメージングソナー」は、方向性的に正解。繋維機雷捜索としてみると疑問で、上空から肉眼なりブルーレーザで透視(マイン・スポティング)したほうが早道だ。でも、

 SEA路線は商業的な発展方向でも、技術に対する需要でも方向性も優先順位も正しい。ヘンテコ国産UUVと心中しなくてもいいし、従来のREMUSユーザに売りつけられるし、1パスによる海底状況の立体イメージの取得は別にも使えるからだ。
2017.06
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 加藤AZUKIさんが「なぜか日本がカタール・イランと断行する」前提でオイルショックを語っている。それは原発大事、超大事といった主張につなげるためだ。そして、その補強のためにさらには原油が入らなくなると危ないを大袈裟にいっている。

 原料用の用途が満たせないといった発言、具体的には連続する次のツイートがそれだ
加藤AZUKI@「忌」怖い話香典怪談? @azukiglg
原油(精製前)は、燃油としての価値だけでなく、樹脂原料その他の「材料に加工する前の原料」としての用途が割とあって、リーマンショックのとき、それと原油精製基地が被災した東日本大震災とき何が不足したかというと、「包装フィルム、納豆のパック、ペットボトルのフタ、印刷物のインク」などなど
https://twitter.com/azukiglg/status/873828110915031041

加藤AZUKI@「忌」怖い話香典怪談? @azukiglg
およそ「燃料としての石油」の片鱗も想像つかないようなものの値段が軒並み高騰し、「価格を抑える」ために数量を減らす、という対策に出た。結果、100g入の菓子や食品が80g入で値段据え置きになったりしてたけど、あれも原油数量の影響なんだよなあ。
https://twitter.com/azukiglg/status/873828497281744896



■ エチレンモノマーに対する不理解

 だが、その中身はおかしい。

 まずは、原材料用所要については、輸入原油石油からしか満たせないといった点が間違っている。「樹脂原料その他の「材料に加工する前の原料」としての用途が割とあって[中略]「包装フィルム、納豆のパック、ペットボトルのフタ、印刷物のインク」などなど」(加藤AZUKI)を挙げているが、その原料としての「「原油(精製前)」の所要が燃料と並ぶほど重要といったものだ。

 だが、樹脂等の原料となるモノマーは石油以外からも作れる。石炭でも、木材でも極端な話では二酸化炭素からでもメタンやエタンは作る出すことができ、そこからエチレンモノマーを作りだすことできる。

 特に最近では価格が低下した天然ガスからの生産が増えている。ガスと石油のその価格差からすれば、今後は石油から得られるナフサはモノマーにするよりも重合させて燃料する方向となるだろう。

 また、樹脂原料等は日本国内で作る必要もない。エチレンモノマーを合成して対象樹脂を作るが、最初はペレットの形となる。それを買ってくれば良いからだ。実際に輸入化が進んでいる。そんな作業は地代が安く、安価な天然ガスが入手できる中国やアメリカでやったほうがいいからだ。

 つまり、加藤AZUKIさんは現状に合わない発言をしているということだ。これは昔の常識「樹脂原料は原油由来のナフサからできる」「日本の消費分は日本で作っている」といった発想に引きづられたものだろう。


■ 原油不足は原因ではない

 また、因果関係の理解も間違っている。

 石油不足から高分子製品不足となったとする理解がそれである。「リーマンショックのとき、それと原油精製基地が被災した東日本大震災とき何が不足したかというと、「包装フィルム、納豆のパック、ペットボトルのフタ、印刷物のインク」などなど」(加藤AZUKI)といったものだ

 だが、まずはリーマンショックで物資不足は起きていない。むしろ原料も製品も余った。原油価格は暴落し、製品在庫は積み増しされた。リーマンショックつまり不景気が売買の停滞であることからすればあたりまえのことだ。

 おそらくその前の原油価格高騰をいいたいのだろう。

 だが、原油価格と原油消費量に大差はない。これは全世界の原油生産量をみれば理解は容易い。1980年以降は一定規模で成長しており、価格と全く関係がないことが明らかである。

 さらに、東日本大震での物資不足も間違いだ。

 加藤さんは次のように述べている。「原油精製基地が被災した東日本大震災とき何が不足したかというと、「包装フィルム、納豆のパック、ペットボトルのフタ、印刷物のインク」などなど」(加藤AZUKI)と述べている。

 だが、石油精製基地が被災と原料不足は関係がない。地震のあった2011年のエチレン例生産量は10年とも12年ともほぼ変わらない。世界シェアを中国や米国に押されてもともと生産能力が余っていたのだから当たり前の話だ。

 「「包装フィルム、納豆のパック、ペットボトルのフタ、印刷物のインク」などなど」(加藤AZUKI)が一時的に不足したのは工場や物流や倉庫の混乱によるものだ。そもそも原料の樹脂ペレット等の不足が問題ではない。


■ ポテチ減量と袋代は関係しない

 最後の間違いとして示すのは、石油輸入の数的不足によりポテチが減ったとする主張である。

 これは「原油数量の影響」により「100g入の菓子や食品が80g入で値段据え置きになった」(加藤AZUKI)というものだ。

 この主張は原油価格と入手量の問題を混同していることはさておく。

 だが、樹脂原料不足でポテチの中身を減らすといったアプローチそのものに違和感を感じないことが不思議である。樹脂原料でお菓子コストが圧迫されるなら、袋を小さくするあるいは、紙等の別材料を使う方向にシフトするはずだからだ。あるいは袋面積あたりの中身量を増やすため、値段を挙げて袋を大きくする方向に動く。

 また、袋価格でお菓子の値段が影響をうけるといった発想も誤っている。

 ざっと調べると袋一つ3gである。20ミクロンのアルミ蒸着ポチエチレンであり重量150g/平米程度からすれば、ポテチ用袋の袋重量は3gでしかない。

 その価格が0.5円から0.6円に上がったからといって中身を減らすだろうか。2000年以降、樹脂原料の価格はだいたいトン15万であり、価格ピークでも1トン20万円でしかない。つまりは0.5円が0.6円に上がる程度でしかない。

 それをもって「100g入の菓子や食品が80g入で値段据え置きになったりしてたけど、あれも原油数量の影響なんだよなあ」(加藤AZUKI)とはいえないということだ。

 石油不足ではなく価格高騰としても袋単価は問題とならない。なるのは製造工程熱源としての重油や天然ガス価格の上昇や、燃料コスト増加による物流コスト上昇を反映したもの。普通はそう考えるだろう。

 加藤AZUKIさんの樹脂原料に関する主張は、すべての面で現実と合致していないということだ。
2017.06
11
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07:39
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 カタール問題で石油やLNG輸入が途絶えるのだろうか?

 加藤AZUKIさんは輸入途絶により反原発論は否定されると主張している。火力発電の脆弱性から原発は必要となる。「反原発論者の言う『原発運転の必要はない』とする主張は崩れる」といったものだ。

加藤AZUKI@「忌」怖い話香典怪談‏ @azukiglg
2012年頃の「原発など不要」「即時廃炉」「給料がゼロになっても原発反対」「火発で足りる」って言ってた人達に、今の「カタール問題」をどう捉えているのか聞いてみたいなと思ったんだけど、【あらかたブロックされてた!】
https://twitter.com/azukiglg/status/873626407112327168

加藤AZUKI@「忌」怖い話香典怪談‏ @azukiglg
実際今、カタールの問題が持ち上がってるけど、火発至上主義の人達はLNGの15%の輸入先と、日本の原油の最多輸入先の対立をどう見てんだろうかね QT @tyurukichi_AA: @azukiglg 原発停止の問題はコストそれ自体じゃなくて、火力発電所の事故を併発することとタンカ
https://twitter.com/azukiglg/status/873625841858564096

加藤AZUKI@「忌」怖い話香典怪談‏ @azukiglg
原油に限った場合で、サウジ、UAEの肩を持ってイランとカタールを断交したら、原油輸入量の13.2%がなくなるし、逆をやったら58.7%がなくなるし
https://twitter.com/azukiglg/status/873625841858564096



■ LNG入手は困らない

 だが、LNGはカタール以外からでも買えることを無視している。パイプラインのように山元と消費国は固定関係にないこと。しかも最近はコモディディ化が進んでおり、しかもガスも液化能力もダブついている。

 仮にカタールから買えなくなってもスポットなら話はすぐにまとまる。あとはLNGタンカーを送ればすぐに買える。北極海やメキシコ湾岸からの購入なら、耐氷グレードやパナマックスといった専用タンカーが必要となるが、オーストラリアや西アフリカならカタール向けのカタールマックスで対応できる。

 その価格も低廉だ。例えばヘンリー・ハブ渡しのスポット価格で100万BTUあたり7ドル程度といわれている。これは液化や日本までの輸送費を含んでいる。ガスだけで100万BTUの11ドル程度のカタール産天然ガスよりも安い。


■ なぜ日本が断交するのか?

 また、加藤AZUKIさんはエネルギー飢饉を強調するためなぜか日本が湾岸各国と断交する話をしている。「[日本が]サウジ、UAEの肩を持ってイランとカタールを断交したら、原油輸入量の13.2%がなくなるし、逆をやったら58.7%がなくなる」(加藤AZUKI)がそれだ。

 しかし、なぜ日本がカタールやサウジと断交しなければならないのだろうか?

 地域対立にあわせて日本が国交断絶しなければならない理由はない。

 これは実例をみても明らかだ。ペルシア湾岸であれば、日本は革命後のイランとも国交を閉ざしたことはない。イランと米国との関係が深刻となっても、イライラ戦争が始まっても、核開発疑惑を掛けられても、シリアやイエメンでの汎スンニズム勢力との対立が起きても国交は保っている。

 加藤AZUKIさんが述べる「[日本が]イランとカタールを断交したら」や「[日本がサウジやUAEへの国交断絶といった]逆をやったら」といった仮定自体が空中楼閣なのである。


■ 石油もダブついている

 そして、その石油入手性の問題もない。石油もダブついているからだ。これはラスト・オイルショックの意味がかつてと今で逆転したことからも明らかである。

 仮にイランとカタールの原油が入らなくなってもその穴は埋められる。不足から価格上昇すればOPECは減産を取りやめ、北米シェールオイル採掘で在庫状態にあった高価格油井の生産も再開する。中期的にはカナダのサンドオイルの増産、長期的には北極等での油田開発やオリノコ・ヘビータールの増産、ガス液化・石炭液化ももあるからだ。

 ちなみに国交途絶で原油購入ができなくなっても中継購入は可能だ。イランやカタールの原油をインドや中国から買えばいいし、あるいは対日余剰分を中国やインドが買い叩いた結果、不要となった高価格原油を買っても良い。

 なによりも、それ以上の困難だったイライラ戦争でも湾岸戦争でも原油輸入は止まらなかったことを思い起こすべきだろう。それからすれば、加藤AZUKIさんのエネルギー飢饉論は机上の空論なのである。


■ 「数字」も「概念」も「理屈」も粗雑

 つまりは粗雑な主張だということだ。

 加藤AZUKIさんはつぎのようにも述べている。
加藤AZUKI bot‏ @azukiglgbot
「こまけえことはプロが考えろ、我々は方針を決定するだけだ」系の廃炉論者は、そういえば文系というか「数字」か「概念」か「理屈」を説明できない人が多かったな。今思えば、あれは理論の破綻というより、信仰(思考停止)だった、と考えれば筋は通るか。
https://twitter.com/azukiglgbot/status/873635155386146816


 だが「カタール問題で反原発論を否定できるのです」といった加藤さんの主張こそがそれだろう。持ち出した天然ガスシェアの「数字」はむしろ影響範囲が小さいことを示すものであり、日本との国交断絶といった「概念」やその効果として石油輸入ができなくなるといった「理屈」は現実を反映したものでないからだ。

 カタール問題とアンチ反原発・原発ヨイショを結びつけた主張は「理論の破綻というより、信仰(思考停止)だった、と考えれば筋は通る」(加藤AZUKI )。そういって差し支えはない。
2017.06
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12:59
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 自社後援イベントを記者が批判できることはむしろ素晴らしいものだ。

 だが、それを否定する意見がある。

 ゼロ戦擁護の話で持ち出される奇妙なロジックがそれだ。具体的には「自社後援イベントの批判だから主張は誤り」とするものだ。


■ 竿尾さんの主張

 実際に竿尾さんはそのように主張している。自社イベント批判をした記者を「一般的な知識と常識が不足」(竿尾)とするのがそれだ。ゼロ戦批判は「自社が後援してるのも知らない」(竿尾)によってその主張を誤りと断ずるものだ。

竿尾 さを‏ @niffysix
最近の例の流れ見てると、一部のジャーナリストは一般的な知識と常識が不足していて、インターネットを全く活用できず馬脚を現す場にしかなってない…。書き込む前に気になる語句、画面の上のバーに打ち込んだら調べられるよ? 自社が後援してるのも知らないなんて、ねぇ…
https://twitter.com/niffysix/status/872503979111874560


 ちなみに、これはゼロ戦批判の竹下郁子さんに関する言及であることは明らかである。それは後に加藤ADUKIさんの発言を引き、それを受けての発言から明瞭となっている。

竿尾 さを‏ @niffysix
去年、熊本復興支援のために熊本の空零戦飛んだのも知らないんだろうなー。知ってたら去年騒いだはず。自社が後援に名を連ねてるのも調べられないようなジャーナリスト?だし>RT
https://twitter.com/azukiglg/status/872709397205602305

竿尾 さを‏ @niffysix
去年、熊本復興支援のために熊本の空零戦飛んだのも知らないんだろうなー。知ってたら去年騒いだはず。自社が後援に名を連ねてるのも調べられないようなジャーナリスト?だし>RT
https://twitter.com/niffysix/status/872775544793833472



■ 立場と論理の混同

 これは立場の矛盾と論理の破綻を混同したものだ。

 もちろん、社員が会社のスタンスに合わない主張をすることは組織面からみれば矛盾である。会社としての後援つまり肯定と、社員竹下さんによる批判つまり否定は相反する。両者が朝日新聞の内部でともに存在することは矛盾である。

 しかし、それで竹下さんの主張は論理として否定されない。会社が肯定している内容だからといって、竹下さんの主張は誤りとなるわけではない。ゼロ戦は日本侵略の象徴であること。それを飛ばしているのはチャンネル桜のウハウハであること。そして、それをおためごかしに「平和を考える機会」とするのは欺瞞でであるといった主張は崩せないからだ。


■ ニシキ鯉放流を肯定するのか?

 これは、別問題に置き換えればよい。

 新聞社が環境整備イベントのニシキ鯉放流を後援した。その記者がニシキ鯉放流に反対した。川の生物多様性を破壊する、在来種を駆逐すると主張した。

 それを会社の方針と矛盾しているから論理として誤っているといえるだろうか?

 それをそう言っているのが竿尾さんだということだ。自社イベント批判であるからとして「一般的な知識と常識が不足」(竿尾)や「自社が後援してるのも知らない」(竿尾)によってその主張を誤りと断ずる立場はそれだ。


■ 出版社が軍隊を否定したら竿尾さんも否定するのだろう

 なによりも醜悪なものが、個人は組織に従属する発想でである。組織の立場に反する主張をしたことをもって「一般的な知識と常識が不足」(竿尾)と言い出す精神である。

 組織や社会が転換して、竿尾さんの作品が否定されたらどうするのだろうか?

 竿尾式ロジックなら、出版社が社会が戦争や軍隊を否定したあとなら「戦争や軍隊を否定する作品を出すのは当然」と竿尾さんは言い出すのだろう。それが「一般的な知識と常識」(竿尾)の結果だからだ。

 その点から、将来に竿尾さんの取引先が中国愛国資本に買われることを夢見るものだ。それにより竿尾さんの自己批判マンガが読めるからだ。

 きっと「インターネットを全く活用」(竿尾)して迎合してくれるだろう。、「自社が後援に名を連ね」(竿尾)イベントや「書き込む前に気になる語句、画面の上のバーに打ち込んだら調べ」(竿尾)て、中国憤青に媚びるマンガを書いてくれる。「『ゲート』は中国侵略に失敗したことを嘆く日本軍国主義者の精神的補償」「反ファシスト戦争を否定する妄想」といったものか。

 それが世間知に長けた竿尾さんの生き方だということだ。
2017.06
09
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20:01
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 コミケ当籤しました
 13日(日曜日) 東地区 "ア" ブロック 60a です

 たぶん「援蒋ルートとハンプ」をやります
2017.06
08
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11:53
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 戦争に反対するために艦これとガルパンをと言い出す。野尻抱介さんはそのように主張している。

尻P(野尻抱介)‏ @nojiri_h
艦これとガルパンにはまるまでは、日本軍の兵器って忌避感が強かった。戦中派二世なせいか、どうも生々しくて、いまでも抵抗がないわけではない。でも戦争というやつは、ちゃんと知らなきゃ的確に反対できない。目を逸らさずに、いろんな角度から見ていかないと
https://twitter.com/nojiri_h/status/872479091785478144


 これは逆だ。単に「女の子とメカと鉄砲」のどーしようもない話を肯定するために戦争を持ち出しているからだ。


■ ラーメンに寿司を載せてカレーを掛けたゲテモノ

 ファンは「女の子とメカと鉄砲」が一体化しているから勝手に喜んでいるだけだ。ラーメンに寿司を載せてカレーを掛けたゲテモノでむしろ食えたものではない。同じように艦これもガルパンも話としてはつまらないものだ。アニメ版の艦これはクズそのものだったし、ガルパンも話は退屈この上ない。

 しかし、その中身のない「女の子とメカと鉄砲」嗜好を肯定したい。それが「戦争というやつは、ちゃんと知らなきゃ的確に反対できない。」(野尻)といった欺瞞だ。

 艦これ、ガルパンについて、あたかも価値があるように誤魔化すものといってもよい。両者とも経済的消費を除けば世間的に無価値にすぎない、それに意味があるように装うものといってもよい。


■ 戦争に反対するつもりもない

 だが、そのロジックは言い訳であり使い古されている上、当てはまるものでもない。艦これ、ガルパンで戦争が理解できるだろうか? 武器の名前を覚えられるだけだ。どですがでんの小学生が国鉄の駅を全部覚えても、あくまでも駅の名前を全部知っているだけにすぎない。それで交通政策は理解できない

 そもそも戦争に反対するつもりもない御仁たちだ。それが「戦争というやつは、ちゃんと知らなきゃ的確に反対できない。」(野尻)というのは「それっぽいこと言ってりゃみんな黙る」といった学級会の御都合発言そのものだ。


■ ランカイ屋の手先(無償協力)

 さらにいえば、ランカイ屋のゼロ戦飛行をヨイショする立場も同じだ。

 千葉でエアレースをやった。それは無用な危険であり、近隣には騒音も伴うアブガスの無駄遣い。自動車レース同様に技術向上としても無意味な見世物だが、それはさておく。

 だが、そこにゼロ戦がでてきたことが問題となり、さらに反対意見に対する反発も生まれた。

 そして、その後者のヘンテコ擁護は今回の野尻さん主張と融和的である。艦これ、ガルパンのファンと反・反ゼロ戦スタンスは重なる部分が多い上「ボクが好きなオモチャをバカにするな」以外がない点がそれだ。

 実際にはランカイ屋のゼロ戦商売なのにね。ゼロ戦を飛ばせば金になるし、飛ぶゼロ戦はいつか高値転売できるかもしれない。それだけの商売なのだが、それを飾った「日本人所有の飛行可能な零戦を日本の空で飛ばす」にコロリと騙されるものだ。

 まー、日本人が所有するゼロ戦と言い出すあたりに何の意味もないのだけれどもね。


■ 理系カルトとも重なる

 さらにいえば理系カルトとも重なる。「自分の嗜好に社会が肯定してくれない」だけの問題にフラストレーションを抱え「社会は肯定すべきだ」といいだす。そのあたりは原発擁護も近いからだ。

 なんにせよ艦これ、ガルパン、ゼロ戦商売からみれば「チョロいもの」だろう。言い方を変えれば養分そのものでもあるものだ。実際に、ガルパンの爆音上映に何回も参加してボクはファンだからと満足するあたりはまったく養分そのものでしかない。

 あの商売は分配や費消もアレだけどね。誰が儲けているのか、何に投資されるのかといったものだ。まー、アイマスのゲームの搾取はアニマスやデレマスアニメといった花を咲かせるが、艦これの搾取はあのクソのようなアニメしか産まなかった。商業的にも才覚のない、単純に収奪して終わりのスペイン征服者植民地的なサブカルでしかない。
2017.06
08
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00:27
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 4月から中文資料ばかりを読んでいる。領収書整理でコピーの申請回数と枚数で計算すると1500枚くらい複写して、その半分かそれ以上が中文だから800枚位。5月の連休は中文記事ばかり読んでいた。その前にコピーした一人の先生の記事60件、600枚位もあるので1500枚くらい読んだのかね。

 そのなかで綏遠での抗日戦資料を読んでいると「百灵庙」といった地名が出て来る。庙は廟なんだが、灵がわからないでアイフォンの中文手書入力で書くと霊と出た。百霊廟だ。

 で、どっかで聞いた名前だなと思いながら読んでいく。

 綏遠は抗日戦のトピック。国民党(メモだとKMT、英語略称と日本語が一致する)と共産党、土豪が協力して日帝と戦って勝利した戦闘だからだ。

 ちなみに国民党側の指揮官は傅作義。この人は新中国でも評価された名将。平津戦役で最後まで戦ったが、ついに北平(北京)戦いとなると市民を巻き込めない、部下も無駄死にさせられないと無血開城を決意した将軍。遼瀋戦役とは大違いで後の新中国でも要職についている。

 だが、どの記事を読んでも百霊廟で引っかかる。どっかで聞いたなあと思いながら一月程度たって不図おもいだした。

 ガングリフォン無印の最後、で黒いチューリップ書いたやつと戦うエピソードの場所がそれ。リビア・キエフ・シベリア鉄道襲撃、フフホト、張家口、連雲港(米・キューバ連合軍が上陸してくる)のあとで格納庫内で一体一でやるやつ。

 つまらないことを覚えているものだと思ったよ。ちなみに大学生の時にでてハマりまくっていてダッシュしながら後ろを向いて主砲で偏差射撃とか、連雲港だと主砲でVTではない通常弾でF-117落としたりXM-8クラブを撃破したりしていた。

 兵隊になって正月当直のとき、2をOP用会議室のプロジェクタでやってたら近所に家建てた副長(定年前)がヒマなせいか様子を見に来て、仕方のないやつだ程度に軽く怒られたあと「俺にもやらせろ」で使い方教えたらほぼその日は取られた。夕方に「今から買いに行くが何と何を買えばよいか」といわれたよ。(ただ、これはパンツァーフロントだったかもしれない)




 つまらないことばかりを思い出すものだが。宴会のあと何人かでブラブラ、なぜかゲーセン入ったアト、2000年位にあった旅客機のフライトシミュレータがあって、おトッツァンPに「こんなのできるの?」という話になり「やったことないけどできるだろ」とやったら難なくできて「この人ホントに飛行機運転できるんだ」と思った。